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MZシニア2025年シーズン開催概要を公開。中山シリーズ新設、規則共通化、RBCは80分へ拡大。
各シリーズ、MZシニア2025年シーズンの情報が公開となりました。
車両規則、スポーティングレギュレーションの共通化を始めとした様々な改良が行われ、来シーズンは更にパワーアップした上で、より参戦しやすいカテゴリに生まれ変わります。
今回は、規則の改良点や各シリーズの魅力についてご紹介いたします。
SL琵琶湖シリーズ
言わずと知れたハイレベルシリーズ。ポイント配分を変更し、より実力が試されるレースへ。
「黄金世代」を担ったドライバーや、現役プロアスリートの参戦、そこに立ち向かう「MZシニア育ち」ドライバー達の奮闘など、毎大会豪華メンバーで争われるSL琵琶湖シリーズ MZシニア。
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2025年シーズンは大きな変更はなく、シリーズポイントのみ若干の変更があります。
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第4位が10点から14点に、第5位が8点から10点に。
そしてTHE FINAL(第7、8戦)の倍増ポイントが1.5倍から1.2倍に変更となりました。
大会を追うごとにレベルが上がっていく当シリーズでは、一歩間違えて表彰台を逃せば大きく差が生まれてしまうことがあり、その対策として点数の変更が行われました。
この規則により、無理に表彰台を狙わなくても良くなったと思われそうですが、実はその逆。
ランキング上位者は従来よりポイント差を付けにくくなるので、トップドライバーはより気を抜けないシリーズになることでしょう。
2024年度を更に上回る、プロフェッショナルなレースが見れることに期待です。
特別規則書
スケジュール
FIRST(第1、2戦) 4月13日
SECOND(第3、4戦) 7月27日
THIRD(第5、6戦) 9月28日
THE FINAL(第7、8戦) 11月23日
SLレインボーカップ
ファステストラップポイントを追加。「速さ」が更に重要になるシリーズに。
参加台数は20台を超え、レベルも飛躍的に向上し、SL琵琶湖シリーズと肩を並べる大会として君臨するSLレインボーカップ MZシニア。
来シーズンもハイレベルなレースが実現することは間違いないでしょう。
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SLレインボーカップも、2025年に向けて規則に大きな変更はないものの、「ファステストラップポイント」の付与が追加されました。
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その名の通り、決勝1、2ヒートでファステストラップを獲得したドライバーには、それぞれに「1ポイント」付与されることになります。
タイムトライアルをトップで終えた時の「1ポイント」付与は今後も継続。
つまり、その日にタイムだけでも最速であれば合計3ポイントを獲得できる可能性があります。
この小さなポイントの積み重ねが、後のチャンピオン争いにどう影響していくかが見ものになっていくでしょう。
特別規則書
スケジュール
第1大会(第1、2戦) 2月16日
第2大会(第3、4戦) 6月1日
第3大会(第5、6戦) 11月2日
最終大会(第7、8戦) 12月7日
MZ Senior JAPAN TOUR(MZSJT)
「MZシニアの全日本選手権」としてスタートしたMZ Senior JAPAN TOUR。
2年目となる2025年シーズンは様々な変更が施され、パワーアップして開催されます。
名阪Cコース、カートランド四国初開催、タカス大会はRBC同時開催へ。
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2025年シーズンは新たに、名阪スポーツランド Cコース、カートランド四国で開催されます。
最終大会の中山カートウェーは継続、初年度とは違い「カートコース」での開催が主となります。
タカス大会はRBC同時開催へ。
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カートコースで主に開催されることになり、シリーズ唯一の「四輪コース」となったタカスサーキット。
この大きなサーキットならではの楽しみ方を創造すべく、スプリント耐久シリーズ「RBC」と同時開催することになりました。
RBCの規則、運営等で行われるため「MZSJTポイントも対象となるRBCタカス大会」という形になります。
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RBCは2~3人でチームを組んで参戦する大会で、上記の通り獲得ポイントはドライバーそれぞれのMZSJTポイントランキングにも自動的に反映されます。
シーズン後半での開催、また2025年は有効ポイント制となるため、前半に苦戦を強いられたドライバーにとってはこの大会はチャンスです。
例えば強力な助っ人とチームを組み、上位フィニッシュが実現するとします。
そうすれば有効ポイント制も相まって、土壇場でチャンピオン争いに名乗りを上げることができます。
転戦シリーズらしい「シーズンを通した戦略」が求められるシーズンとなっていくでしょう。
「タイヤハンデ」の追加
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MZSJTにもタイヤハンデが採用されます。
ただし、琵琶湖シリーズ、レインボーカップとは少し内容が異なります。
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既に採用されている2つのシリーズでは「タイヤを車検時に回収、保管」されますが、MZSJTではこれを行いません。
ハンデ対象者は、常識的な「中古タイヤ」を使用すればOK。タイヤの程度は1レース落ちでも、皮むきをしただけでも使用可能です。
となるとあまりハンデの意味を成さないように感じますが、実はタイヤテストで、少なくともタイムトライアルでの影響は出る可能性はあるという結果が出ています。
新たな要素が加わったMZSJTは「戦略」が重要になるシリーズになることでしょう。
特別規則書
第1、2戦:名阪スポーツランド Cコース 3月30日
第3、4戦:カートランド四国 5月11日
第5、6戦:タカスサーキット(RBC同時開催)9月14日
第7、8戦:中山カートウェー 11月16日
RBC
「最高に刺激的で、イカれたレース」として、2024年に産声を上げたRBC。
レインボースポーツで開催された「プロローグ」を経て、2025年からシリーズ戦として開催となりました。
60分+1周から、80分+1周へと拡大。
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決勝ヒートを20分拡大、最低ピット回数を3回にすることにより、3人チームでも参戦しやすいレースフォーマットになりました。
また、この大会の名物でもある「スプリントタイム」はあえて縮小、10分+1周に変更されました。
この時間はピットも完全クローズされ、より「ガチ」スプリントレースが繰り広げられることとなります。
予選Q2、スプリントタイム、耐久の3つでポイント付与。実質「1大会3戦」
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1大会につき3回ポイント獲得のチャンスがある仕組みとなっており、特にノックアウト方式で行われる予選は戦略、駆け引きが特に重要となってくる。
Q2に進出したとしても、そこから上位に上がれないとポイント獲得は厳しくなるため、Q1とQ2それぞれどのドライバーが担当するかが明暗を分けることになる。
コース上以外での強さ、賢さも求められるシリーズになるこでしょう。
その他、チームメンバーの変更条件やリタイア時の救済処置等、様々な規則が盛り込まれています。
詳しくは特別規則書をご確認ください。
スケジュール
第1戦:琵琶湖スポーツランド 3月9日
第2戦:レインボースポーツ 8月17日
第3戦:タカスサーキット 9月14日
中山チャンピオンレース MZシニア開催
2025年、新たに中山チャンピオンレースにてMZシニアが開催されます。
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既にMZSJTでも開催されている中山カートウェー。2025年からはコースシリーズとしても開催されます。
4月から7月で3戦行われる予定。詳細は随時お知らせいたします。
スケジュール
第1戦:4月27日
第2戦:5月25日
第3戦:7月6日
統一規則について
車両規則
ネクシブタイヤ「S1K」採用の他、エンジン規則等を強化
2025年シーズンからネクシブタイヤ「S1K」を採用。
その他にも、様々な規則の見直しが行われました。
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特に改良されたのは「エンジン規則」について。
これまでは「指定された一部を除き加工等を禁止する」程度の規則でしたが、今回から各所の規則が具体化されました。
もちろん、引き続き切削付加等の変更、改造及び一般市販純正部品以外への交換は原則禁止。
「ノーマルエンジン」での使用が基本となります。
「パワーウェイトレシオ」への変更
カデット上がりや小柄なドライバーの参戦を目的に、LIGHT仕様(135kg)を設定するために採用された「グリップウェイトレシオ」
2025年からは吸気リストリクターを用いた「パワーウェイトレシオ」に変更になります。
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大会から指定されるリストリクター(LetWing製)をエンジンとキャブレターの間に取り付けることで。LIGHT仕様となり最低重量を135キロに変更することが可能です。
※詳しくは統一車両規則をご確認ください。
スポーティングレギュレーション
「バトルカテゴリ」だからこその規則。位置関係と優先権、ブロックの定義を具現化。
今回、新たに採用となった「スポーティングレギュレーション」
実はMZ Senior JAPAN TOURでは試験的に導入され、年間を通して「レース中のリタイア、ペナルティ共に0件」を達成している規則。
2025年度から、MZシニア全シリーズに採用となりました。
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この規則の目玉は「指定走行ライン」の設定。
このラインを自発的に外れる場合は「それ相応のリスクを承知の上」での行為としてみなされる。
接触やスピン等が起きた場合はその前提で判断されるため、場合によっては被害者に見えがちな方もペナルティを科せられることが十分ありえます。
現在、どのシリーズでもレベルが上がり、互いを尊重した見応えのあるバトルが実現しています。
スポーティングレギュレーションは「この良い雰囲気を保つため」に設定されました。
今後とも、ハイレベルなバトルが見れることに期待です。
※詳しくは統一スポーティングレギュレーションをご確認ください。