古都・フエ紀行
先日お客さんをご案内がてら自分もついでにフエ旅行をした御一行の写真です。
行きは南北統一鉄道でGo!
距離は100数十キロで車で行けば直ぐなのですが、途中のハイヴァン峠の景色や旅情が楽しめる鉄道で行きます。ダナン駅から4人部屋コンパートメントでガッタンゴットン〜
多分ソビエトのを中国がライセンス生産した電車。運行はメッチャ遅いです。12時の出発がずるずると遅れていきます。
出発の遅れと途中の謎の停車時間40分で2:32分の乗車時間が4時間に。。。
本数が少ないのでプラットフォームのレールのある場所をウロウロして乗るスタイル。ダナンはスイッチバックポイントになっていて、方向が変わるため機関車の接続などを見ることが出来ます。
切符はQRコード印刷のレシート、なくさないようにしなければなりません。ちなみにお一人様226Kドン、1,350円ほどです。
出発の遅れと途中の謎の停車時間40分で2:32分の乗車時間が4時間に。。。
電車の旅の楽しみはこれ!茹でたとうもろこし(これがうまいです)とか果物なんかを売りに来てくれます。
ついたらフエは暑い!16時でしたが35度はあったと思います。
ホテルにチェックインしてまずは文字通り本丸なフエ王宮へ
フエ王宮はグエン朝時代のベトナムの首都の中心地です。
グエン朝は1802~から1945年にかけて存在しましたが、海外勢を頼って国内統一したその成り立ちや、国内紛争などで脆弱でフランス傀儡政府に途中からなってしまったことでベトナム人には人気がありません。
※王政から共和国に権力交代で鞍替えした国では人気がないのは普通です。当たり前のことですが。
中に入るとエキシビションで写真が沢山陳列されています。
フエ王宮、ご覧のとおり広い広い中庭のまわりに廊下があり、その周辺にお寺がいくつかあるだけで、割りと「ただあるき回る」施設となっております。
それでもフエ最大の観光場所には違いないのでお越しになる際は歩きやすい靴と動きやすい格好をおすすめします。
ジョギングをする自分以外は序盤で皆さんバテて「次!」っとなりました(笑
ベトナムはまだまだ開発途上の国で、サービス業の手前の工業を外国企業に教えてもらっている状態なので観光資源は限定的です。歴史などの予備知識があるとなんにも無い宮殿もドラマが見えてきますので予習もお勧めです。
↓のかたのNOTEは中々得られないような知識がいっぱいです
この映画も同時期のフエを舞台にしています。
カイデン帝廟へ
最も豪華な皇帝廟として知られるカイデン帝廟。
カイデン帝はグエン朝末期の12代皇帝でフランスを排除したかった先代11代皇帝が流刑にされた後に擁立された傀儡の王様、滅亡一歩手前になったヤケクソ王な雰囲気があります。 この王様の時代にフランス反対派が多く投獄され国民が苦しんだそうですが、自分のお墓はスゴイのを建て1923年にはその費用のために増税までしています。
また同性愛者で衛兵たちとお楽しみしていたことが知られています。
そんなこともあり歴史に詳しいベトナム人には不人気な皇帝。とはいえ、ベトナムは教育システムが酷く勉強好きでも無い人が多すぎなベトナム、良く知らない人がほとんど。(まあ自分も日本史とか興味ないのであんまり良く知らないですけど) 聞いても取り繕った話をされることが多いので、チャンスがあったら是非試してください(笑
ちなみにグエン朝はこんな感じ。フランス革命後にナポレオン3世が攻めて来たこともあり常に不安定で途中からは傀儡の王になっています。フエがそんなに昔でもないのに荒れ放題なのと、同じく全土が爆撃を受けた日本で戦災を逃れた、古い古い奈良や京都との雰囲気や年代の差も改めて見るとびっくり。
その豪華な見た目や王宮に近いことも有り、カイデン帝廟は人気があり混雑します。できれば早朝に行くのがおすすめです。
この日も7:30に到着しましたがすでに撮影している人たちがいました。
敷地は狭めですが崖?の上に作ったのかそびえ立っている感じがスゴイです。
トゥードック帝廟へ
https://goo.gl/maps/ow8PvmiWrsAW2yN19Thien MU Pagodaへ
編集をしていたら画像が消えてここで書き直し。。。noteアプリってバグ多いですよね…😭
まずは腹ごしらえ
フエといえばブン・ボー・フエ。なかでも有名なブンボーフエ屋さんにタクシーに連れて行ってもらいました。かにみそ団子がうんまい! でも、これブン・ボー・フエじゃないのでは?
近くの教会はフエで一番大きいとか。他にFFに出てきそうなSFロマンな雰囲気の教会もありました。(暑くて写真撮り忘れました💧)
トゥードック帝廟へ
トゥードック帝は第4代皇帝でフランス革命の前年の1847年に18歳で即位しています。在位も35年と最長。この皇帝のあとはフランスの干渉が強くなり、おそらくこの皇帝までが「グエン朝」らしい皇帝だったのではないかと思います。
即位後しばらくして、革命が落ち着いたフランスがキリスト教の布教を理由に侵略を強め1858年にはダナンに侵攻。国内も飢饉や内乱があり混乱の中戦争に敗れてフランスに賠償金や土地を奪われ、さらに清仏戦争にまで発展したさなかに亡くなるという、在位中は大変な状態が続いた皇帝です。
この皇帝の後はフランスの圧力や家臣の裏切りなどで短命な皇帝が続きます。最短はなんと在位3日(後述)
外でも同じですが皇帝本人の墓は皇帝廟の中にさらに塀と門があり厳重にも守られているので見ることが出来ません。「皇帝廟、何のために来たんじゃ・・・」ってなりながら次へ。
Thien Mu Pagodaへ
まあまあ遠いこちらにはボートで行くのがおすすめです。往復で250kほど。この寺院自体の入場は無料なのでご安心を。
Duc Duc帝廟
トゥードック帝の後の第5代皇帝の育徳帝(ドクドゥク帝)はなんと在位3日とされています。
家臣の陰謀と皇后の意向で皇帝になって3日後に隔離され餓死をさせられたことになっていますが、3日では餓死するわけもなく、皇帝になる経緯にも矛盾があることからフランスの意向があったのかもしれません。
皇帝廟は情報が少ないですがフエ市街地の直ぐ側に、まさに「ひっそり」と佇んでいます。知らなければ通り過ぎてしまうような状態ですが、ゴミ捨て場かな?という雰囲気の空き地を通り抜けたところにそれは有りました。
また併設されている寺院も、敷地の外塀が消失しているため(ひどい…)独立した形で存在するのですが、共産党?軍隊?の人が占拠していて入れませんでした。観光資源にもなる遺跡がこうした形で失われるのは世界中どこも同じですが、観光資源が大自然以外はトホホなベトナムなのでもったいない感じが爆発していました。
残念ながらお寺も廟も閉ざされ現在は入ることが出来ません。
HUE要塞の城門と銃痕
フエ王宮の周りは城下町になっていたのか、現在はカフェや民家が軒を連ねています。外塀とお堀、王宮の中に入る門、というよくある構造です。
フエ城塞と皇帝廟の🉐な通しチケットは50万ドン(3000円)、タクシーであちこち回ると3000円位で数人で割れば全然高くもないですし、レンタバイクなら更に安いので観光するのは基本お勧めなのですが、時間もないしそこまで?という場合はフエ城塞の外側を(できれば涼しい早朝に)回るのも良いかもしれません。
とくにフエ王宮の中はまだ整備中で見るところも少ない割に広くて疲れるので、この堀を一周してカフェや門、塀の銃痕などを見るほうが満足度は高いかもしれません。
ベトナムのカフェはフリーWIFIがあるのが普通でSIM無しでも割となんとかなったりしますが、広い場所をウロウロするときにはやはり欲しくなります。先日知人が来たときに準備してきて「へー」っとなったのですが日本でSベトナム対応SIMが入手できます。
ベトナムに行くときには先にSIMを買って機内で装着すると安心です。
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