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映画CIVIL WARが凄かった!

『Civil War』はエクス・マキナのアレックス・ガーランド監督・脚本の最新作で、ベトナムでは既に公開してるので見てきました。

感想は「めっちゃ、よかった!!」 です。

アクションとかCGの派手さはない映画ですが、久しぶりに年甲斐もなく映画を見て圧倒された気がします。🫣

米国の公開ではファミリー向け娯楽映画「ゴジラvsコング」を抑えて初登場No.1を獲得。
週末3日間の北米興行収入は2570万ドルで、事前の予想値である1500万~2000万ドルを上回る好スタートで、Rotten tomatoesの評価も80%と高評価の話題作です。

(余談。CGVというメジャーな劇場へ行きましたがお客さんがゼロの貸し切り上映。ベトナムではゴジラvsコングが大人気、東南アジア全体でもNo.1の集客ということでCivil Warは早々に上映打ち切りとなりそうです。)

以下、できるだけネタバレにならない範囲で良かったところをご紹介。

脚本が良い!

良いポイントはざっくり、

  • 内戦だけど、政治色はない

  • 移動するロードムービーな雰囲気

  • センス

です。

なぜだか詳しい政治的な説明はなく、内戦になっている現代のアメリカが舞台。未来だったり、過去だったりせず、街の雰囲気はゾンビ映画に通じる殺伐とした世紀末一歩手前。

こんな感じの内戦の勢力図になってる設定。

主役は有名な女性戦争ジャーナリストで、ニューヨークで取材中から始まり、大統領がいるワシントンD.C.へ移動するお話です。

現在まさかのトランプ再選か?!というアメリカですが、そういった特定の政治色はなく、「意見対立から内戦になったら、こんな酷いことになるよ?」というのが描かれていて、政治色が少なく真っ当なお話なのが⭕

道中を移動する戦争映画といえばプライベート・ライアンが思い出されますが、移動中のまったりからの別の場所で状況が変わる緊張感が良い感じでした。

キャストがよい!

車でチームで移動する関係で、登場人物は少なく、主要キャストは4人です。

主役はキルスティン・ダンストで、演技が凄いです。3歳からモデルデビューで映画も芸歴は30年超えの大ベテラン。

脇役は74歳のベテランスティーヴン・ヘンダーソンとゴールデングローブも受賞しているヴァグネル・モウラです。

プロの俳優がずらーっとなるところに、日本人から見ても子供にしか見えないカイリー・スピーニーがジャーナリスト志望の少女?役で入っています。

最近は続編大作映画が多くなりましたが、大作映画に多い「キャストが中高年ばっか」をちょうどよく中和しています。

あどけない幼いキャラを好演


私事で恐縮ですが、キルスティン・ダンストさんはいかにもドイツ・北欧系で顔が怖いのと、映画「メランコリア」でゴルフ場で野ションしちゃうシーンが衝撃的すぎて苦手なのです。しかし、この映画にはピッタリの配役でした。

メランコリアの問題のシーン,ゴルフ場で野ション
日本ではスパイダーマンで有名になったと思われる、キルスティン・ダンスト主演です。

終始厳しい表情のキルスティン・ダンストが使うカメラはSONY A7IVと70-200GII です。一昔前はこんな場面ではNikonでしたが時代が変わりました。

さらに、ヤバい役は鉄板のジェシー・プレモンスがよくわからない怖い役で出てきます。最近ではキラーオブザフラワームーンの捜査官役で存在感を出していました。

ブレイキング・バッドでは感情がない?変人の演技が光ってました。
キルスティン・ダンストのリアル夫でこの役が空いたので内助の功でゲットに動いたとか。

センスがよい!

ネタバレになるので詳しく書きませんが、ディザスター映画でもなくアクション映画でも、政治風刺映画でもなく、アメリカ終了というだけの陰惨な世界設定なのにカメラや音楽がとてもオサレ。名作映画や絵画の名シーンを思い出すようなカットも度々あり、「いいじゃん。。。」っとなります。 題名からも期待していなかったので嬉しい誤算でした。ヨーロッパ映画とアメリカ映画の良いとこ取り、みたいなお得な映画です。

そんなわけで、、映画好きの方には一方的に激しくおすすめしたい映画です!

戦争は嫌、絶対。

英語で見たので細かいことはわかりませんが、映画の主題は、「戦争は悪」「(💩みたいな)政治のために犠牲になるのはバカバカしい」は間違いないと思います。

ちなみにロシアでも公開しているようで、知人が送ってくれました。
経済制裁をしているといいつつ、普通にしている経済もある当たり、ウクライナ戦争も大国のビジネスの一部なのかな、と思ってしまいます。

日本より早く4/11公開

トレイラーはこんな。

日本でも評価記事が出ていますが4/14時点では未公開。映画好き友と話が合わないので早く封切りしてほしいものです。

アレックス・ガーランド監督最新作『シビル・ウォー/Civil War(原題)』(4月12日全米公開)が、配給会社・A24史上最高記録となる北米プレビュー興収290万ドルでスタートを切った。

おすすめの視聴方法!

CIVIL WARの前日譚のような映画がNETFLIXで昨年話題となっています。題名は『終わらない週末』。AriBnBで豪邸を借りてビーチで休暇を家族で過ごすぞい!っとお出かけした家族がのんびりしている間に世界が急変?というスリラー映画です。めっちゃ面白く昨年のNETFLIX映画で一番人気だったとか。 この映画を見てからCIVIL WARを見ると、かなり強さがUPしますので是非!

ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、マイハラ、ケヴィン・ベーコン出演。全員演技が最高でこちらも超ハイレベルな作品です。ジュリア・ロバーツやイーサン・ホークに負けてない子役の女の子の顔もすごかったです。アメリカ映画界はどうなってるのか(汗

それにしても、内戦って。。。

ちなみにアメリカ内戦の世情と可能性については、この動画が詳しいようです。アメリカの中の人が見るとまた違った恐ろしさがあるのかもしれません。


追伸:

なんと、今週末(20日)には公開が終わっていました。。。誰も見に来ないから仕方ないのでしょうが💦
作品とマーケットは視聴者のレベルが作る、というのを痛感させられます。


21日の日曜日はこんな。
ベトナム映画館は韓国ドラマ、ホラー&アクション、子供向けアニメばかりです。





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