オランダの若者の避妊意識とは?【0926は世界避妊デー】
私も装着しているミレーナは、生理痛・月経過多の軽減だけでなく避妊の効果もある。生理で苦労がなくても、避妊のために保険適用外でミレーナを装着する人もいる。
9月26日は世界避妊デーということで、オランダの "性" の専門機関であるルトハース Rutgers が、避妊に関する簡単な意識調査を行ったので、その結果と関連記事を見てみよう。
Rutgers「男性は避妊行動への参画を望んでいる」
ルトハースの意識調査の対象は次の通り。
・回答が得られたのは602人の男女
・年齢層は18-30歳
・これまでに性行為をしてきた人々
・70%は安定的な関係の相手がいる
・30%はゆるい関係の相手(たち)がいる
*後者は多様なので一概に結論を出すことはできない
それほど大規模な調査ではないが、まあ見てみよう。
まずは責任の平等性に関する質問。
・避妊については男女に平等に責任があると考える
…女性81%、男性68%
・実際に平等に責任を負っている
…45%
・そこで責任を負っているのは?
…女性だけ・女性主体47%、男性だけ・男性主体27%
・彼・夫には避妊に参画してほしいが、自分で避妊・妊娠を自分で選べる状態でいたい(女性)
…78%
・女性に全ての責任は負わせず、自らも対策をしたい(男性)
…64%
男女とも責任の平等性について意識は低くはないが、実践においては男性の参画が相対的に少ないことがわかる。
・男性も避妊に責任を感じるべき(女性)
…91%
・避妊に共同責任を感じている(男性)
…83%
・男性も避妊費用を一緒に負担すべき
…女性36%、男性58%
・男性も避妊について一緒に考え、決めるべき
…女性64%、男性74%
費用負担について、女性の割合が低いことが不思議に見える。これは、オランダでは21歳以下の女性は、避妊費用をある程度保険でカバーできるから、あるいは既にIUDを装着しているから、という理由が考えられると述べられている。実際の責任負担が男女で不平等ゆえの政策なのだろうか。
さらに、パートナーとの関係性よっても避妊の状況に差が見られる。先に述べたように、調査対象のうち70%は安定的な関係の相手を、30%はゆるい関係の相手(たち)を持つ人々だ。
安定的な関係を持つ人々は・・・
・女性が自分で避妊している
…約75%
・男性が自分で避妊している
…約25%
・避妊について相手と話し合う
…約半数
・ベストな避妊方法について検討している(男性)
…25%以上
・避妊費用を分担している(男性)
…約30%
ゆるい関係を持つ人々は・・・
・安定した関係と比較して
…コンドームの使用頻度が高く、ピルの使用頻度が低い
・避妊について相手と話し合う
…半数以下
・避妊費用(主にコンドーム)を分担している
…14%
関係性によって避妊方法の傾向や状況が異なる。ゆるい関係こそ、できるだけ子供が欲しくないものだろうが、意識や実践が付いていっていない部分と言えるかもしれない。
なおこの調査結果には、同性間での性行為についてはどのように取り扱っているのかは明記されていなかった。
RTLnieuws「男性と避妊「彼らの責任でもある」」
この結果を受けていくつかネットニュースが出ている。
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