![脳](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18248395/rectangle_large_type_2_adcde2e7539c0e8672ba2646efb8e5e7.jpeg?width=1200)
「バカは幻想」記憶術と本当の勉強!!
「皆さんは勉強と聞くと一番重要なのは記憶力だと思う人も多いのではないでしょうか?」
はい、もちろん記憶力が高い人は勉強でも優秀な成績を収めます。「自分は記憶力が低いから勉強に向いて無いし、嫌いなんだよなぁ~」と、思っている勉強嫌いな人も少なくはありません。
しかし、【記憶するにはちょっとしたコツ】があります。
そしてなぜあなたは勉強が苦手なのか、「ただ記憶力が悪いから?」そんな単純な話ではないのです。「あなた自身が恐ろしい「もの」を抱えてしまっているから?」なんです。
このテキストを読んで頂くと、「ちょっとした記憶術のコツ」と「あなたは無意識に質の悪い学び方をしている」ということがお分かりいただけると思います。そして重要なのが「本当の勉強とは何なのか?」という問いが全ての答えに繋がります。
・この記事は以下の人向けに書いています。
・勉強が苦手だと思う人
・勉強初心者
・何故か、勉強が続かない人
・勉強する意味が分からない人
※とりあえず勉強に疑問を持っている人向けです。
詰め込み式学習なんて無駄です!!
皆さんも6,3,3,教育の中でしたであろう詰め込み式の学習方法。
しかし、試験を終えてしまえばスッカリ忘れてしまっているのではないでしょうか?
突然ですが皆さんに質問です。「目の前に20人の人がいるとします。その人の名前と顔を瞬時に覚えて下さい。」
という問題を出されたら皆さんはその場で「瞬時に覚える事が出来るでしょうか?」中には覚えられる凄い人もいるかも知れませんが、ほとんどの人は難しいのではないでしょうか?私も無理です。
仮に根性で覚えたとしても、次の日や一週間後には完全に忘れ去ってしまっているのが現状です。
しかし私達は普段の生活上でこんなに難易度の高い事が出来ているんですよ。 だってクラスメイトや会社仲間の顔と名前をしっかり覚えているじゃないですか。
なぜこれらの事は無意識でも覚えられるのかというと、「何かしらの結び付き」があるからなんです。
仲の良い友達ほど、直ぐに覚えられるのではないでしょうか。
それはあなたがその人に興味関心がある為、脳は喜んで覚えようとします。
しかし、何の関連性も無く無関心な相手に対しては、例え「5人の人」でも覚える事は困難な状態になってしまいます。
なので詰め込み式の学習をしてしまうと関連付ける要素が少ない為、一時的にしかアウトプット出来なかったり、翌日には忘れ去っているような状態に陥ってしまう場合が多くなってしまいます。
人は忘れるような脳内構造になっている
「私は覚えるのが苦手だし、記憶力も悪くて直ぐに忘れてしまうしバカなのかなぁ?」と思った事のあるあなた・・・
大丈夫です。それが正常です。
人の脳は忘れるように出来ています。自分が「バカ」だというのは、ただの「自己洗脳に過ぎない」のだと覚えて起きましょう。
皆さんはエビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
このエビングハウスの忘却曲線とは、心理学者のヘルマン・エビングハウスが「無意味な音節を記憶して、時間の経過によってどれくらい忘れてしまうのかを研究」し、その結果をグラフにして表したのがエビングハウスの忘却曲線というものです。
このグラフを説明すると、
記憶した20分後には42%を忘れてしまう。
記憶した1時間後には56%忘れてしまう。
記憶した1日後には74%を忘れてしまう。
記憶した1週間後には77%を忘れてしまう。
記憶した1ヶ月後には79%を忘れてしまう。
このデータから分かるように人間は一度覚えただけでは、忘れてしまう確率が非常に高い事が分かります。
よくある話で、英単語を一日10単語づつ覚えると、「一年で3650単語覚えられる」という話を学校の先生などから聞かされた覚えはないでしょうか?
しかし、エビングハウスの忘却曲線を見ると記憶した「1日後には74%」忘れてしまっています。
つまり10単語覚えたはずが、翌日には3単語程度しか記憶に残っていないハチャメチャな話な訳です。
人間は忘れる生き物!!
忘れる事を計算に入れておかなければ、一年で3650単語覚えたつもりが、1000単語も覚えられていない状態に陥ってしまいます。
「じゃ忘れない為の記憶をするにはどのような暗記術を使えば良いのか?」
忘れる「タイミング」を見計らって復習をすること
勉強とはやはり記憶するものです。頭に残らなければ勉強していないのと全く同じです。忘れない為には繰り返しの復習は避けられません。
・復習には適切なタイミングがある
大半の人がやりがちなのは、「思い付きの復習方法」なんです。
「思い付きの復習方法」とは何なのかを説明すると、その名の通り【タイミング】を考えず思い付いたらとりあえず復習という流れのことです。
復習することは適切ですが、記憶に残りやすいタイミングで復習を行わないと覚えるのに時間が掛かったり、上手い具合に記憶出来ない場合があります。
そのタイミングとは・・・エビングハウスの忘却曲線で「記憶した20分後には42%」忘れていて、更に「1時間後には56%」忘れています。
※肝心なのはこのタイミングです。
20分から1時間の間は約半分の記憶が失われています。
この時、「脳内ではどのような状態になっているのか?」を説明すると、海馬と呼ばれる一時的に情報を保存される部分に記憶されます。しかし海馬は一時的な保存場所なので、必要無いと判断すれば直ぐに消去されてしまいます。 必要な情報は側頭葉と呼ばれる部分に移動して保存されます。この側頭葉は長期的な保存場所で、記憶を維持したいのであれば側頭葉に保存させなければいけません。
このエビングハウスの忘却曲線は海馬に記憶されている状態のデータであることが言えると思います。
なので1時間で半分以上忘れているという事は海馬が必要無い情報だと捉えてしまい、記憶を消去している段階なのです。
しかし、ここで海馬に全てを消去されてはいけません。この消去途中の「タイミング」で同じ事をインプットさせます。
すると海馬が「あれ、これはさっきと同じ内容だ。もしかしたら必要なデータかも知れない」と思い、側頭葉へと移動してくれるようになります。
この忘れかけのタイミングで反復することで記憶が濃くなり、さらに回数を重ねれば重ねるほど鮮明な記憶になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【しかしここまでは詰め込み式学習に過ぎない】
上記まではシンプルに覚える「のみ」の学習方法を紹介しました。
ここからの内容は少し上級者向けの内容になりますので「実践出来るか出来ないかはあなた次第です」のような内容になります。
※ここからはノウハウでは無く、「内面、マインド」のかなり重要な内容になります。
あなたは楽しみながら勉強をしていますか?
大半の人は「勉強」と聞くと嫌、嫌やっているような印象を受けます。
「勉強は嫌い!!」と思うだけで「勉強の質は低下し、成績は伸び悩み親からは怒られ、さらに勉強が嫌いになった」なんて悪循環な状態に陥ってしまった人も少なからず多くいます。「私もその内の一人です。」
そもそもどんなに凄いノウハウを教わっても「勉強だけはどうしても嫌い!!」という【マインド】では成果を出せないのは当然のことなのです。
「自己マインドブロックの破壊!!」
最初の方で「バカ」は「自己洗脳に過ぎない」と発言しましたが、まさにその通りで「自分自身をバカだと思い込んでいる」だけです。
自分自身をバカだと思ってる人がよく口にする発言で「私はバカだから出来ない」「やったって結局出来ないもん」「やるだけ無駄でしょ」など自分自身に信用が無く、非常に低いマインドでブロックされているんです。
この「低いマインド」こそが【記憶力の低下や質の低い勉強法を引き出して】しまっているのです。
この低マインドの癖を持ってしまうと勉強だけでなくその後の人生にまで悪影響を及ぼしてしまいます。チャレンジ精神は失われ、ただマンネリした不満だけが募る人生を送ってしまう場合もあります。
私も以前はこのような低マインドでガチガチに固められた逃げ癖の強い人間でした。「勉強は嫌だ」、「何をやってもダメだろ」、「どうせ自分を必要としてくれる人なんていないのだろう」と。
しかし、とある無料で実施されていた自己啓発のセミナーを受けて自分が低マインドの自己洗脳に掛かっていることに気づきました。「自分は何をやっても上手く行かない人生なんだ」と勝手に思い込んでいたのです。
出来ないを可能にする「セルフイメージ」
「勉強が出来ない」を「勉強が出来る」と強く思い込みましょう。
急にそのような事をいうと何を言っているのか疑問に思うかも知れません。
そもそもあなたが勉強をする理由とはどのようなものですか?人は目的があって勉強をします。例えば、「受験に合格したい」「会社の昇進試験に合格したい」など【目的】があるはずです。
しかしその目的を達成できる意気込みが無いとその目的に見合った行動が取れません。「だから鮮明に目標を達成している自分をイメージするんです。」
「受験に合格した自分はどれ程喜んでいるのか」、「昇進して給料がアップした自分はどのような顔をするのか」鮮明にイメージします。
これがセルフイメージの書き換えです。低い自己マインドをぶっ壊します。
セルフイメージとは 自分自身に対して自分はこのような人間であると自分でイメージしていること。
低マインドから高マインドに変わると物事に取り組む姿勢が変わります。姿勢が変わると思考が変わります。今までのマンネリ思考から解放され、見えていなかった世界が認識できるようになり、今、自分がすべき事を優先した行動が取れるようになっていきます。
勉強が苦痛と感じ、拒絶反応を起こす人はセルフイメージが最悪の状態にあると思って下さい。
しかし、セルフイメージが低い人の方が「低マインドから高マインド」に変わる感じを掴みやすいと思います。元々マインドが高めの人がさらに高い領域へ進もうとすると、当然ながら阻害してくる壁は大きくなります。
しかし、1時間たりとも勉強することが出来ない人は「1時間以上勉強してしまえば今までとは違う自分の完成です。」その1時間をやり遂げる間には様々な誘惑や頭痛などの生理的な現象を起こす人もいるでしょう。「苦しい」、「逃げたい」、「もう限界だ!!」と何度も思います。
その何度も思う「言葉の正体」こそが低マインドのセルフイメージなのです。
「本当の勉強」
そこで低マインドに負けない為には「目標、ゴール設定」が必要になります。「この努力でどのようなメリットがあるのか?」「どのような自分になれるのか?」を明確にしなければ、あなたのマインドは一切変わることはありません。
【目標、ゴール設定】を達成した時の自分を想像して希望を持てるから「努力=勉強」が「楽しく」感じられる訳なんです。または、「やりがい」と言っても良いでしょう。
人間は意味のある事にしか興味を持ちません。「あなたは好きな趣味を持っていますか?」その趣味を行っている時、無意識に行動し、無意識のうちにスキルが上達していませんか?そのような経験がある方なら理解しやすいのではないでしょうか。
趣味=楽しい、生きがい、充実 このような因果関係がある為、趣味は上達しやすい。
勉強もこれらの理屈と全く同じです。「勉強=何が得られるのか?」ここにあなたの因果関係を結べれば、あなたの「思考力を覚醒させる」現象が起きる訳です。
因みに私の勉強との因果関係は 勉強=問題解決、スキルアップ、収入アップ、未知との遭遇、ワクワク感
これが本当の勉強の正体です。勉強は人にやらされるものでも、嫌嫌やるものでも無いのです。自分に対して、「何のメリットがあるのか?」、「自分に必要な事とは?」など意味を持たないと勉強とは言えないと思います。
終わりに・・・
日本は現在学歴社会です。「血眼で勉強して名門大学を卒業すれば、将来高級取りになれるんだよ」と大人から言われた方も多いのではないでしょうか?確かに優秀な大学を卒業すれば選択肢も広がり、世間からの信頼も絶大であるのは事実であると私も思います。
しかし、そのような価値観で世の中が動いているので勉強(学校教育での学問)が全てであり、勉強が出来ないと人間的に不完全な烙印を押されてしまっているような気がします。だから大半の人は意味も分からず嫌な勉強をやり続けて、社会に出た時に「勉強は将来何の役にも立たない」などと言い出してしまうのではないでしょうか?
何の役にも立っていないと感じるのであれば、それは正真正銘の事実です。
本来、勉強とは自分のスキルを高める為にするものだと私は思っているので、役に立たない勉強を無理にするのではなく、自分が必要とする分野を重点に行えば良いのです。自分が必要と思えば因果関係が出来て、質の良い勉強が出来るはずです。
最後まで長文を読んで頂いてありがとうございます。このテキストであなたの「勉強に対する考え方」や取り組み方がプラスの方向へ少しでも動いていただければ幸いです。もし良ければ今後もよろしくお願い致します。