寄り道を楽しむ人と近道を求める人
こんにちは。写真はマウイの海岸につけた足跡。果てしない海岸沿いを歩き回ってつけても直ぐに波でかき消されてしまう足跡は愛おしく思えました。
今回はカナダで生活する中で気づいたことを元に「寄り道と近道」について考察しようと思います。海外生活や国際結婚を希望する人もそうではない人にも今回の記事が何かのヒントになりますように。。。
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過程を楽しむ人と結果を求める人
今回の本題に入る前に以前に書いた記事をご一読いただければと思います。カナダ人の旦那様との生活には日々色々な気づきがあったりするのですが、こちらのマクドナルドの小話はそれを象徴しています↓
このお話は過程を楽しみたい私と結果を求めた彼の違いを書いたものですが、これに似たような違いを感じることが他にもあるのを思い出したので紹介します。
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ドライブを楽しむ
日本人の中には「趣味は何?」と聞かれて「ドライブ」と答える人もいたりします。私の父も政治家だった頃のプロフィールに趣味の1つとして「ドライブ」と書いていました。
でも、これってカナダ生活を始めてから「日本人独特の感覚なのかも」と気付きました。もっと言うと、東京とか大都会に住む人独特の感覚なのだと思っています。
そもそも英語で端的にドライブというのは車を運転することです。カナダ人の彼と付き合いたての頃に「ドライブは好き?」と聞いて「好きじゃない」と言われました。理由としては運転しすぎて嫌いになったと・・・。
カナダ人の中にもドライブが好きな人もいますが、それを聞いた時から生活の一部として車を運転してる人にとっては運転する事は移動手段であって、趣味にはなり得ないなと思いました。
運転が嫌いと言った彼に「私のパパはドライブが趣味なんだよ」と言ったら「あり得ない」と驚かれたのを今でも覚えています。もしかしたら、日本でも田舎の方々に聞いたら同じ反応をされるのかもしれません。
おそらく「ドライブが趣味」という人は「普段は電車を使っていて車は休みの日しか運転しない。そんな休日に自分のお気に入りの車で少し遠出をするのが趣味」という意味です。
他の人に聞いたことがないので分かりませんが、少なくとも私の父がドライブが趣味と言っていた意味はそういう事です。これって東京のように電車がメインの交通手段じゃないと成立しないですよね?
そういう事でいうと「ドライブが趣味」というのは日本人の私が「電車に乗るのが趣味」と言っているカナダ人を変に思う感覚と同じなんだろうなと思いました。
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寄り道を楽しむ
このドライブの感覚の違いを前提に話すと当たり前の話でありますが、旦那様は寄り道が異常に嫌いです。一方で、ドライブが趣味の父は、車で家族で遠出をする時にも途中で気が向いた場所に寄りつつ車の運転を楽しんでいる人でした。
目的地にいかに最短で到着するかというのが旦那様の目的で、例えば道を間違えてしまったりしたら、運転中にスラングをバシバシ言い出して自分に腹を立ててイライラしちゃいます。
運転が嫌いな彼にしてみれば、出来る限り早く運転を終えたいのだと思います。そして、彼は常に近道を選ぶ=「どれだけ早く目的地にたどり着けるか」が目的のタイプの人です。
そんな彼を見て私は「なんで、そんな事でイライラするんだろう」と思い、私は例えば自分が運転をしていて道を間違えてもイライラはしないと思うのです。むしろ、違う道に行ってしまった事で新しい発見がそこにあるかもしれないとすら思います。
これは元々の性格が「寄り道を楽しめるタイプか」「常に近道を選びたいタイプか」という違いにあると思います。
そして勘が良い方は気づかれたと思いますが、これは以前に書いた記事の内容と同じで「過程を楽しむ人と結果を求める人」の違いと一致します。
どちらが良いか悪いかという事はあえて言及しませんが、1つ明らかな事は「寄り道を楽しめる人の方が人生は確実に楽しめる」という事です。
なぜなら、人生は思い通りに行くことの方が少なくて、目標や夢への近道はないからです。そして、自分が望むか否かは別として、沢山の寄り道をして少しずつ目指す道を進んでいく旅です。
この旅を楽しむには寄り道の中で何か新しいものを見つけ、それを経験として楽しみ、良き思い出として振り返ることが大事です。人生の寄り道は後から振り返ると自分の糧や財産になっている事が多いというのも覚えておくと良いと思います。
つまり、人生での「寄り道」は失敗や挫折です。これは本当に自分が望むことを達成するためには避けては通れない道ですが、ここを通ることで沢山のことを学ぶ事ができます。
そんな風に考え方を変えることで「幸せ力」はアップしていくと思いますし、「寄り道」を恐れることなく人生をより楽しめるのではないかと思います。という訳で、今日の一言はこちら↓
”There are no shortcuts to success. You have to believe in yourself, and never give up.” by Neha Dhupia
*今日の1曲:”Hello World" by Gwen Stefani and Anderson Paak 大好きな2人のコラボ曲:オリンピックを楽しみましょう