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マイウェルウェルボディ協議会 記者発表会

2024年3月7日(木)順天堂大学にて、 マイウェルボディ協議会発足にあたり記者発表会を実施しました。発表会ではマイウェルボディ協議会副幹事の室伏由佳より「ウェルボディ」の考え方から、日本の若年女性の体型認識と女性の健康を害する痩せに対する社会的背景と課題を解説。協議会の今後の展望についてお話しました。

トークセッションではマイウェルボディ代表幹事である田村 好史、副幹事の室伏由佳と共に、莉子さん、菅本裕子さん(ゆうこすさん)、辻󠄀希美さん、杉浦太陽さんをお招きし、ウェルボディについて考えていただく時間となりました。

登壇者

マイウェルボディ協議会 代表幹事 田村 好史
マイウェルボディ協議会 副幹事 室伏由佳
莉子さん
菅本裕子さん(ゆうこすさん)
辻󠄀希美さん
杉浦太陽さん

ウェルボディについて

ウェルボディとは

田村
「ウェルボディはひとりひとりが自分らしく、心地よくあり続けられる健康な身体のことを指した造語です。この“ウェル”には色んな意味があり、心身ともに健康で、社会の中で自分の役割があり、社会的にも心地よくある状態です。」

「精神的、身体的、社会的にも心地よい状態=ウェルボディに向けて、情報や他人に惑わされることなく、自分で生涯を通じて健康な体を選択できる社会をつくりたいと考えています。」

日本ではウェルボ意識が低い!?

田村「日本では、見た目の問題というよりも、ウェルボディの”意識が低い”ということが課題です。 特に「日本の若い女性が過度にやせ過ぎている」という問題があります。」

日本は1980年頃からの10年間で医学的に痩せているとされる女性の割合が10%程度から20~25%と急激に増加していおり、実は先進国で一番女性の「やせ」が多い国です。

莉子さん「この調査を聞いてびっくりしました。自分も少しずつ意識を変えていきたいと思いました。」

杉浦さん「やせにもいろんな種類があると思うんですが、やせていても健康ならウェルボディなんですか?」

田村「やせていても健康であればウェルボディと言えます。また、太っていてもしっかり運動をしているかどうかが大きく関わってきます。やせていることが全て悪いということではありません。健康リスクがあるような過度なやせは「ウェルボディではない」と言えます。」

辻󠄀希美さん「私自身12歳からこのお仕事をやらせていただいていて、女の子のグループの中にいこともあり『ダイエットしなきゃ!』と思うことがありました。でも食べないダイエットをしてしまったことで、月経不順や肌荒れがおきたり…。」

「やせたから良いということではないということを感じました。10代はどうしても見た目だけで行動しがちですが、健康や内面的なことを考えると未だに後悔もあります。」

なぜ「思春期の過度なやせ願望」がおこるのか?

田村「1970年代は実はそんなにやせていなくて、80年代でその割合が増えてきました。背景にあったのは見た目も重視するアイドルの登場でした。」

本協議会が、全国の16歳~23歳の女性1000名を対象に行った調査では、痩せやダイエットに繋がる具体的な情報ソースとして、Instagramが60.6%で最も高く、次いで、YouTube52.0%、TikTok38.1%と、ビジュアル重視のSNSが上位をしめていることがわかりました。

田村「また近年はスマートフォンによる常時接続、SNSなどの情報量も増えてきています。こうした環境要因、特に情報の流布による価値観への影響が大きいと考えています。」

菅本裕子さん(ゆうこすさん)「私がSNSで発信をはじめた時、悪意なく『やせたらもっとかわいくなるのに!』というコメントもありました。そういう言葉は女の子にとって呪いになるなと思いました。」

「SNSも『1週間で5kg痩せる方法』みたいなものが動画としては面白くて、バズりやすいんです。発信する人は責任を持って発信しなければいけないし、こういうリテラシーは社会全体で考えるべきことなんじゃないかなと思います。」

莉子さん「たしかに、ダイエットってキーワードはバズりやすいと思います。『これを食べたら、やせる』と発信されていても、別のところでは『それを食べたら太る』とあったり。わからなくなることがあります。」

「自分もYoutubeで食事の様子を発信した時は『莉子ちゃんすごい食べるね』というコメントもあれば『ちゃんと食べてて安心した』と色んなコメントで溢れていました。」

やせによる健康課題

田村「日本人でやせている人は、太った人と同様に糖尿病になりやすいことが分かっています。私たちが実施した研究から、その背景として、若いやせた女性は標準体重の女性に比べて、食べる量が少ない、運動量が少ない、筋肉量が少ないといったエネルギー低回転型の特徴を持つ、ということが分かってきました。」

杉浦さん「小学生のころ太っていたことがトラウマで、不健康なダイエットをしていましたが、それが普通だと思っていました。でも息子に『ウルトラマンなのに華奢!』と言われて筋トレや運動を始めました。」

「やせていた時より、運動している今の方が健康になりました。女性だけでなくやせていて不健康な男子も多いかもしれませんね。」

ウェルボディの実現にむけて

最後にゲストのみなさんに「ウェルボディに向けてこれからやっていきたいこと」を教えていただきました。

莉子さん「『自分を大切に!』です。私は心の健康が一番かなと思います。やせたいをゴールにするのではなく、自分が幸せだな、楽しいなと思うことをやっていきたいです。」

菅本裕子さん(ゆうこすさん)「『運動&食事で楽しく生きる』です。今日も30分のジムで運動し、1時間のウォーキングもしてきました。運動と食事で楽しく生きるを突き詰めていきたいです。」

辻󠄀希美さん「『健康第一』ですね。健康であればそれが1番かなと思います。子育てをするにもお母さん自身も健康でないといけない。家族が全員健康であれば自然と笑顔になれると思っています。」

杉浦太陽さん「『心身ともに健康に』です。心と身体はリンクしているで、悩み事は独りでかかえこまずに相談できる人は相談して欲しいです。そして自分も親として子どもたちにいい背中を見せていきたいです。」

マイウェルボディ協議会について


マイウェルボディ協議会HPではウェルボディに関する
調査データを公開しています。