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トンチキじゃ無かった、真・トライアムトーンの歌詞考察


はじめに


ごあいさつ

先日はRRPll、参加者も出演者も大変お疲れ様でした。本当に楽しかったです。
さて、突然ですが皆様、Re:ステージ!プリズムステップ(以下てっぷ)はプレイされてますでしょうか?

やってるよ、やってないよ、そんなのあったんだ

色々な声が聴こえてきましたね(幻聴
まあ正直やれとは言いません、そも音ゲーが人を選ぶ所があるのにその音ゲーとしても特殊すぎるのでね…
と、そこは置いといてですね、てっぷにはメインストーリーという機能があります。
リのメンバーの日常とか大会の様子ですとか、基本はキャラが好きなら読むと楽しいよ、みたいな位の重要度なのですが……
稀に曲についての作曲経緯ですとかその曲に対しての「意気」、「意味」が描かれる時があります。

で、何があったの?

サンダーレスキュー、ご存知ですよね。
RRPllでは我々を散々苦しめた名曲です。
この曲の「意味」が公式から公開されたのです。

なお、ここでの曲の「意味」とは「その曲が誰に対して、どんな場面で、どんなメッセージを込めているか」としておきます。
367daysが名曲とされているのはこの「意味」が明確になっているから……だと私は思っています。
明確じゃなくても良い曲は良いんですけどね。

話は戻りまして皆さん、サンダーレスキューはどういう「意味」を持っていると思いますか?
私としては当初、
「ただ日々を繰り返すだけの我々に向けて、
トライアムトーンという新風が刺激を与えるぞ!」
という自己紹介の意をもった曲だと解釈してました。

それが公式から180°真逆とも言える「意味」を公開してきたので、それはそれはもうぶったまげた、という事です。
この感動を、メインストーリー未読勢にも味わって欲しくてここに書き連ねている所存です。
というか歌詞の解釈がかなり鮮明になるので、こればっかりは知らないと大変勿体なく………
という事でほんへ、始まります。

ここからネタバレ注意。


前半(確定情報編)

ざっくりストーリー解説

昨年度のプリズムステージで王者ステラマリスに敗北を喫した望ヶ丘女子中アイドル部。
しかもただの敗北ではなく、見てすらも貰え無いというあまりにも無慈悲な結末。
そう、ステラマリスが終わった瞬間に観客がどんどん離席してしまったのだ。
この結果に1人を除き、完全に戦意喪失してしまう。

そんなアイドル部に新入生、中野りんかが訪れる所から物語は始まります。
場面は新入生への部活紹介の時間へ。りんかは唯一戦意喪失しなかった、アイドル部の旭日向のパフォーマンスに心を奪われます。
そんなりんかに目をつけた日向は、何とかりんかに入部して貰えないかとアプローチを図ります。
最初は渋っていたりんかでしたが、日向の苦し紛れのお団子作戦で見事(?)に一本釣り成功。
練習期間+ステージ体験の仮入部をする事になります。

日向との練習を終え、帰路に着くりんか。するとさっき練習した楽曲がとある教室から聞こえてきます。
「日向先輩以外にもアイドル部の先輩が…!」
ここでりんかは謎の先輩、佐倉未雨と出会います。
未雨によれば自分はアイドル部ではない、とのこと。
しかしチラっと見えたダンスから只者ではないと察したりんかは未雨に教えを乞います。
先程日向から貰った団子と引き換えに、日向との練習後、未雨から教えて貰うことに。

そうしてメキメキと上達するりんか、遂にステージ体験の日を迎えます。
日向と踊り「楽しい」と感じるりんか、そしてそれを陰ながら見ていた未雨。
未雨は自分との練習では見せなかったりんかの表情を見て、ステージが楽しい、という忘れていた感情を取り戻します。
ここで未雨は日向とりんかと踊りたい、とアイドル部に復帰。りんかも無事に入部しトライアムトーン結成となります。

トライアムトーン結成からしばらくして。
プリズムステージに向けて自分達の曲を作ろう、という流れになります。
方式は個人個人で曲を用意して観客に評価してもらうコンペ形式。
各々が曲作りに取り組みますが難航します。
ある日の部室。
「未雨先輩、進捗はどうですか?」
「ふっふっふっ〜」
「余裕の笑顔だぁ」
「まあ、楽しみにしててよ」

未雨だけは順調なようですが……?
日向が先に退室した後。

「ところでどんな曲なんですか?」
「どんな曲だろうねぇ…」
「順調なのでは」
「どれもしっくりこなくてね」
「なんで日向先輩の前では見栄張ったんですか?」

未雨から見た日向



また別日。
りんかは過去のアイドル部の曲を参考に、無難な出来の曲を仕上げますが納得いかず。
偵察と言う名目で日向の下に向かいます。
日向と曲をブラッシュアップして一段落した所でこんな会話に

日向から見た未雨

ここでりんかはトライアムトーンが歪である事に気付きます。
未雨は日向に対して弱みを見せない。
日向はそんな未雨に気付いているものの、
それを明るみにして傷つける事ができない。
同じチームなのに、本当の自分を隠して接する2人。
この現状では本当の意味での仲間、信頼関係を築けないと考えたりんかはとある作戦を思いつきます。

それはこの新曲コンペで先輩達の関係性を壊すこと。


ここまでがかなりざっくりとした最新ストーリーになります。
ホントはもっと色々あって、色んな思惑があって……なのですが凄く長くなってしまうので……

サンダーレスキューの真意

日向と未雨、お互いがお互いを尊重しすぎた結果が停滞。
憧れに応えようとする姿勢が邪魔をしてこれ以上お互いを理解する事が出来ないという事はチームとして致命的。
現状を良くないと感じたりんかはサンダーレスキューに自分の感情を乗せて先輩達へぶつけます。
一応まずは「意味」を
「先輩達は1人で悩んでないで、もっと仲間を頼れ!私を見ろ!」
という所だと思います。新世代岬珊瑚。

ここで歌詞を見てみましょう。

最初(日向と踊った時)と比べて日向が楽しそうでは無い、日向から未雨の状態も聞いてるのでそれを
死んだ目 や ないのリピート で表現しているみたいです。そこでりんか(ロックでキュートな女神)が手直ししてあげる、というかなりストレートな歌詞となっています。
その後も、サンダーボルトで目を覚ませ、あれとか欲しいの、こんなんじゃないの、理想とする指針痺れさせてなどめちゃくちゃ不満持ってますね。
そして極めつけは

温かい日差しも 恵みとなる雨も
あなたが笑えないのなら
いくらあっても意味ないわ

ですね。
出た当初はステラマリスに喧嘩売ってるのか?
なんて言われてましたがまさか身内に向けてだったとは。特にここの意味が(勝手に自分達が言ってただけではありますが)喧嘩を売る→身内への激励というあまりにも解釈が反対すぎてオタクの情緒が破壊されたのが今回これを書いてる1番の理由となります。

最後の、たとえ怒られてものくだりも未雨と日向に対してもう私は止まらない、トライアムトーンを作り変えてみせるという意気込みが見られてカッコいいですね。
ちなみにりんかは日向に憧れているので日向の見せ場が未雨に比べてちょっと多い所がミソです。
まあそのせいで当初は日向の曲だと思ってたんですけども。

という訳でいかがだったでしょうか?
少しでもサンダーレスキューの解像度は上がりましたでしょうか?

文系ではないので構成も文章も読みにくかったと思われますが、この文がてっぷをやってない、追ってない人に届けば幸いです。
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。

後半(オタク妄想編)

ごあいさつ2回目

ここからは、サンレスがりんかの曲だったという事を踏まえて他3曲がどういう意味を持つのか、考察と言う名の妄想をしていきます。
メインストーリー更新を待てとか言ってはいけない。
私の意思は止められないの。

宵闇アバンダンス

日向の曲ですね。(多分)

日向に憧れた名シーン
最初は日向も出来なかった

日向は過去編では踊りが苦手だった、しかし未雨に教わり成長していって最終的にりんかが見惚れる程に成長します。
そう、踊りについてフォーカスがされているのです。
ここで宵闇アバンダンスの歌詞を見るとこちらも踊りについてフォーカスされていますね。
何よりアバン“ダンス”ですし。

日向(ネガフォルム)

日向は基本明るく努力家、ムードメーカーみたいな形で描かれていますが、ランク付けに対して気後れしてたり、私なんかが……、みたいに自分を落とす発言をたまにします。(そんなギャップが可愛いのですが)

話はアバダンの歌詞に戻りまして、
概ね「過去の事は忘れて、今一瞬は楽しんで踊ろう」
という意味になっているかと思います。

ただし宣誓センセーションみたいに、
「私が居るから前を向いて!!」
みたいなめちゃくちゃなポジティブではなく、前項の日向は自分を落としがち、というのになぞらえて
心配“なら”ちょっとおいで
“共に”参らん
等控えめな感じになっています。
負けた自分達の事を侘しさを重ねてと表現してるのも面白いですね。

また、面の裏、秘密隠しては未雨のことを言ってるんじゃないでしょうか。ここと最初、最後の
袖に隠れた露があれば掬い上げるわ
はセットになると思ってて、
本当の自分は隠したままで良いから、隠しているように見せても隠しきれてない弱み(露)があれば私が掬いますというのが見てとれます。

聡い子日向
賢い子りんか

このシーンとか特にそこを歌ってるような気がしてなりません。
日向が未雨をただの憧れの象徴だけでなく、仲間なんだ、と認識したシーンですね。
日向に対して憧れているりんかが言ったからこその名言だと思います。

WANTED

問題の曲です。
順当に行けば、いや間違いなく未雨の曲ではあるのですが問題は時系列にあります。
まずは歌詞を見てみましょう。
「君となら、行き止まりも越えれる」
という至極シンプルな意味ですね。

自分たちの事をざわめく石とちょっと下げた言い方をしていたり、砂漠の花とかはほぼ名指しで碧音の事を言って喧嘩を売ったりしてる所もありますがそこも含めて君となら、と言っています。ここがミソです。
普段の日向に対する姿勢。また、関東の式宮、九州の佐倉と言われてたみたいなので頼れる仲間は居なかったんじゃないでしょうか。
皆から一目置かれてて、未雨もそれに応えるように動いてたんでしょう。
しかし唯一、りんかだけはそんな未雨を一個人として扱ってくれました。
未雨にとっては初めて仲間だと認識出来たのでは?と推測します。やけにりんかに絡んでいますし。

ここで複雑になってくるのは日向に対してで、
りんかの真の表情を引き出せるのは日向だけ。
と言う形で仲間だけど仲間じゃなくてファン。
というスタンスが今回の歪な関係を生んでしまった要因となります。憧れが繋ぐ三角形、聞こえは良いけど厄介すぎる。

なにはともあれそんな未雨が、りんかのサンレスと日向のアバダンを経て、
君となら、と言っています。エモです。(尚ここまで完全に妄想)

意味だけならここで綺麗にまとまりました。

ここからは問題点のターンです。
まずサンレス、アバダンの時点では未雨はりんかの作戦も、日向の心変わりも知りません。
順番が最後なので未完成だった楽曲を、コンペを聴いてる内に2人へのアンサーソングとして書き上げた。
なら辻褄は合いますがちょっと時間的に無理があるのでは?といった感じ。
ただ破壊から生まれここまで来たの、という所もあるのでサンレス後なのは確定なんですけどね。
ここ繋がってるの凄すぎ。

また冒頭の
unidentified mysterious animal discovered
が謎すぎます。直訳すると
正体不明の謎の生物が発見される
になるのですが、結局歌詞中ではこの生物については言及されません。間違いなく“君”の事だとは思うのですが人の事を未確認生物なんて言いますかね?
これは後程触れます。

そして最後に、未雨が何に悩んでいるのかが分からない。という所です。

これですね

日向とりんかを見て再び踊りたい、となった未雨。
そこから特に何かがあった訳でも無いのに無理をしています。
日向の不調の理由は未雨にあるので全ては未雨の無理によって始まっています。
曲作り始めに負けっぱなしは悔しいと言っているので、いざ練習を始めたらトラウマが蘇ってきた。
と言うのは些か弱く感じます。まあ日向の前だったので繕ってた可能性はありますが。
この悩みが分からない事には何とも言えないわけです。

ドンキュロス

という訳で、先程WANTEDの未確認生物の下りがありましたが、私はドンキュロスがそれにあたるのでは、と考えています。
わざわざWANTEDに少し不自然な未確認生物の台詞を冒頭に入れて、しかもドンキュロスは架空ですら存在しない完全にリのオリジナル生物。これが偶然にはとても思えなく…。

歌詞としては
「どこまで行っても満足出来ない、まだまだ高みを目指す」
みたいな感じでなのですが、まだ不明瞭な点が多いです。最初は“たい”と“ない”が存在するのですが、最終的に“たい”が勝って“ない”はほとんど空気になっちゃうんですよね。“ない”とはなんだったのか。

そしてここからはさらに完全妄想ゾーン。
ドンキュロスとは何か、ドンキュロスで伝えたい事は何かについての予想です。
結論としては
ドンキュロスは未雨から見た、日向とりんか
だと思っています。
未雨が作った(とされる)WANTEDでそう言ってますからね。
2人が揃うことによって本領を発揮する、2人で1つ的なイメージがそうしたのでは無いでしょうか。
つまりまなさゆも見様によってはドンキュロス。
また劇中で日向が、

日向(欲望の姿)

こう言った発言もしているので日向モチーフなのは間違い無いと思います。
また、歌詞中のあっかんべーは日向とりんかが発言しています。多分。
ドンキュロスの双頭に合わせてるんじゃないですかね?
片方がりんかである理由もあるにはありまして、
サンレスとドンキュロス、似たような曲調では無いでしょうか。
少なくともアバダン、WANTEDとは作曲者が同じではないでしょう。
サンレスの時もそうですが、またまた未雨と比較して日向の見せ場が多いのも裏付けですね。

そしてもしドンキュロスが日向りんかだとするとドンキュロスに意味が生まれます。
WANTEDに対するアンサーになりえる事です。
WANTEDで付いてきてくれるか?に対してまだまだ満足してませんよ、先を目指しますよ、みたいな感じで。
未雨が2人に構想を伝え、りんかがベースを作曲、日向が歌詞を考えた…な流れが見えてエモです(妄想)
真トライアムトーンの歌になり得る訳ですね。

が、ここでも問題はありまして…
サンレス、アバダン→WANTED→ドンキュロスだとWANTEDでアバダンに対するアンサーが無さすぎるんですよね。ほとんどサンレスのアンサーになってしまっているのです。

てなわけでここでもう一説
ここで思い出して欲しいのは、日向はりんかと曲を作っているという事。
現状に満足していないという所と未雨の姿勢を崩したくないという矛盾もドンキュロスに合ってはいます。

ただし日向にしては少々攻撃的すぎるような。
また、サンレス、ドンキュロス→WANTEDだとWANTEDに未確認生物を入れた理由が謎になります。
自己紹介してくれてますからね、欲望の化身。
そしてアバダンが消えます。新歓の時にやっててもおかしく無いですがそれならタイトル出すよね。

最後に

結論?無いですよそんなものは。(りんか風に)
とにかく、今回の情報でトライアムトーンの歌詞がただトンチキだった訳では無いのが見て取れました。
こんなに繋がってる事ある?ってくらいストーリーにも情報が多くて、キャラの発言1つ1つが重たい感じがしました。是非読み返してみてね。
ここでは書きませんでしたがりんかがテトラをリスペクトしてるのも伏線だったりしてます。RRPllの後にこのストーリーをお出しするセンス、脱帽すぎる。

さて、後は運営からの答え合わせを待つのみです。
日向はどんな曲を出すのか、それに対して未雨のアンサーはどうするのか、未雨が何に悩んでいたのか、未雨の出す曲は何なのか………!!
月曜日が、楽しみすぎる……!!




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