「星杯」というテーマの可能性[遊戯王マスターデュエル]
こんにちはこんばんは、サクレといいます。
「星杯」というテーマの紹介をします。
そう、マスターデュエルのソロモード「星の勇者の伝説」で紹介されているテーマです。
唐突ですが、この盤面かっこよくないですか?
かっこいいよね。かっこいいと思った方は読んでみてください。
どんなテーマ?
この3人が主人公となり、星辰の森から始まり最終的には星の興亡を巡る壮大な物語がバックストーリーとして展開される熱いテーマです。
クローラー・機界騎士・トロイメア・パラディオン・オルフェゴール・守護竜などの関連テーマが多く登場し混合デッキもありますが、今回はほとんど純構築の星杯/星遺物デッキを紹介します。
動きと強み
先行でこんな構えをして
3ターン目のアクセスコードで相手をなぎ倒します。
手札のモンスターを連鎖的にフィールドのリンクモンスターに変換していくことで上のようなリンク4が複数体並ぶ美しい盤面が作れます。流れるように高リンクにつながる動きは回しててめちゃくちゃ楽しい。
その特徴は「相互リンク」が繋がりやすいというものです。
基本的な先行での妨害は、
《トロイメア・グリフォン》 特殊召喚モンスターの効果発動不可
《IPマスカレーナ》《星鍵士リイヴ》 対象を取らないデッキバウンス
《双穹の騎士アストラム》 詰みすらあり得る耐性おばけ
《星遺物に響く残叫》 なんでも無効にして破壊
の4つ。決まれば大体勝ちます。決まれば。
デッキレシピ
2022/4月のランク戦では星杯だけでプラチナtier1到達しましたが、頻繁に採用カードが変わってます。
このデッキのコンセプトは一つです。
このカードを活かす。つまり相互リンクを成立させます。
「星遺物」カードのため《星鍵士リイヴ》の効果でサーチすることができます。
「星遺物」サポートなら何してもいいと思ってますね。たすかる。
余談ですが、アウラムの最終形態である《双穹の騎士アストラム》(マスカレーナ経由)はニンギルス兄さんの別形態《星杯戦士ニンギルス》《オルフェゴール・ロンギルス》《宵星の機神ディンギルス》、そしてイヴの成長した姿である《星鍵士リイヴ》の効果で耐性をすり抜けてどかすことができます。エモいですね。
展開ルート(動画)
先行では主に3つのルートがあります。
アウラムルート
とりあえずニンギルスの2ドローにたどり着くことはできるので、手札に展開するためのカードが少ないとアウラムから入ることが多いです。《星遺物-『星鎧』》を素引きしていればアウラムでの蘇生を狙います。
《トロイメア・グリフォン》が真ん中に出せないのが欠点。
後悔しないよう最後のマスカレーナはグリフォンの真上に置こう。
マスカレーナルート
アウラムを経由しない分立てるリンクが一体少ないため効率が良く使いやすい。
アルミラージルート(まだリプレイがない)
ギルスルート
たまに使います。《明星の機械騎士》を採用していない分、こねくり回したような展開になりますね。
これらはただの展開例で、多少雑でも回ります。
道中が違うだけで目指す終点は変わりません。
だいたい以下の流れになります。
通常モンスター召喚
↓ 1体リンク
《星杯竜イムドゥーク》
↓ アドバンス召喚
《星遺物-『星杯』》
↓ 星杯モンスターが手札にあればイムドゥークで特殊召喚
《転生炎獣アルミラージ》or《IPマスカレーナ》or《星杯剣士アウラム》
↓ リンク素材にした星遺物-『星杯』効果で2体リクルート
《星杯神楽イヴ》
↓ 《星杯の守護竜》の墓地効果で星杯モンスター蘇生してイムドゥーク
《星杯戦士ニンギルス》
↓ 星杯リンクの共通効果で特殊召喚して2ドロー
《星鍵士リイヴ》《トロイメア・グリフォン》
グリフォンを出す場合リンクマーカーに気をつける
回す上で気を付けること
・《星杯神楽イヴ》→《星鍵士リイヴ》の順番で立てる
・リンクマーカーの隣には通常モンスターを出す(イムドゥーク出すため)
・《星杯戦士ニンギルス》を立てるタイミングで手札に2枚以上星杯モンスターを用意する(アウラムルートなら1枚以上)
・後攻ではまっさらな状態からアルミラージ→リイヴ→アクセスでなぎ倒せるのでイヴ→ニンギルスの2ドローなんてしなくてもいい気がします。
カードの詳しい解説
このデッキは通常モンスターと《星遺物-『星杯』》(星杯の妖精リース)が手札に揃って初めて動く2枚初動のデッキです。
通常モンスター:14枠
通常モンスター5体に加えて、上の3種類の通常モンスターを特殊召喚できるカードを散らして採用します。1ターンに2回は通常モンスターから動く手数を持っておきたい。
このデッキは展開途中でドローすることが多いので、使いやすさは緊テレ>ブリガン>>>予想guy となります。
《星遺物-『星杯』》:10枠
次のターンのリソースになるため、2枚目も早めに確保したいところ。うららはともかく墓穴撃つのは人じゃないと思ってます。
②の墓地回収効果が器用すぎるため展開における最重要カード。展開するための星杯モンスターが手札に足りない場合にうららを叩き落してまで手札に戻るという執念の強さ。そりゃ残滓も残るわ。
《星杯を戴く巫女》《星遺物-『星杯』》どちらもサーチできるため3積み
リースを融合素材として墓地に送り、墓地から執念でサルページすることで実質初動となります。また、通常モンスター召喚の時点で妨害された場合の手数になります。先引き条件があるとしても採用したい。
展開パーツ・補助
展開ルート必須ですが初動ではないため2枚採用。
①の隠された効果は相手はもちろん自分も忘れたころに発動します。
《星杯剣士アウラム》《星遺物を継ぐもの》によって、リンク素材を増やしながら「星遺物」カードがサーチできます。主に↓のギルスにより墓地に落として起動させ、素引きはリースの回収効果で叩き落します。
自分を見失っている名前のカード。
通常召喚から星鎧を落とし、《星鍵士リイヴ》から《星遺物を継ぐもの》をセット。星鎧を蘇生させることで《星遺物-『星杯』》をサーチします。
この展開のあと、緊テレ/ブリガン/予想guy/ブリリアントから通常展開につながります。
手札の「星杯」モンスターが多いほど展開が伸びるので、《星遺物-『星杯』》が絡まないリースのみの展開や妨害受けたときに輝きます。誰も知らない②の効果で命を拾うことがあります。
強い。
汎用
あらゆる誘発の中で増殖するGだけは本当に無理で、妥協盤面なんてものはこのデッキに存在しません。汎用はできるだけGを弾けるものを採用します。後攻はある程度Gは無視してワンキル狙うことが多いです。
上に同じ。
また、《星遺物-『星杯』》のリクルート効果にうらら撃ってくる有識者との会話を拒否するために採用。
好みです。
ランクマッチに展開制圧系と永続ぱたぱた罠ビートどちらが多いかで変わりそうな枠ですが、今回は制圧モンスターへの回答を優先。どちらに負けたら腹立つかで決めたらいいと思います。
ブリガンダインの存在から無限抱擁などの罠カードは採用しづらく、ライトニングストームやサンダーボルトは先行で伏せれる妨害にはならないので、展開途中のドローの価値を上げるという方針から小回りの利くものを選んでます。
たまにガチでやばいことが起こる代わりに手札の枠を拡張できます。入れたほうが強いと思います。が、プレイ難度が変わってしまうため入れない方がストレスなく対戦できます。
EX
初見殺し性能では5本の指に入ります。
②効果により、相手にリンクマーカーを向けなければ相手の特殊召喚されたモンスターは一つも効果を使うことができません。《双穹の騎士アストラム》または《星遺物の加護》により戦闘での突破も難しい文字通りの悪夢となります。
このデッキは相互リンクを作るデッキのため、トロイメアのドローができるという珍しい特性があります。出身の星遺物テーマで輝くのは最高ですね。敵だけど。
このデッキは種族と属性が意図的にバラけているため、3ターン目に出てくるころには平気で相手フィールドを5枚以上割ります。
また、《星鍵士リイヴ》を巻き込んでリンクすることでチェーン不可の対象を取らないデッキバウンスという意味不明な動きができるので最強です。
構築案
機界騎士(ジャックナイツ混合型)
機界騎士たちがチェーンに乗らない自己特殊召喚という恵まれた共通効果を持っているので、後手で手数により制圧盤面を捲りやすくなる
あまりにも不器用な星杯の展開が機界騎士の各種効果で多少融通が利く
《明星の機械騎士》のサーチ効果が格段に使いやすくなる
《星遺物を継ぐもの》の再現ができる
《明星の機械騎士》と《星遺物-『星鎧』》での《星遺物-『星杯』》のサーチから、緊テレとブリガンでイムドゥークを出せるようにしてます。どうしても機界騎士から星杯の動きに繋げるためです。
勇者
フィールドで発動する通常召喚されたモンスターはリースぐらいなのでアラメシアの制約による影響はほぼなし。
手札3枚あれば先行盤面作れる/後攻ではワンキル打点出るので勇者の手札2枚で妨害を踏む価値はあるように感じます。
終わりに
「星杯」というテーマは、多くのテーマとバックストーリーが繋がっています。「なんでギルスとかイヴって名前のカードが複数あるんだよ」とか「《星遺物に響く残叫》のあとは???」と気になったらマスターガイド6を読もう。
特にこのカードの背景は読んでほしい。
デッキの強さ的にはさすがに限界があります。
そもそも初動これだけ積んでも細く、展開は愚直で融通が利きません。またエルドリッチに代表される永続系の罠ビートは採用されるカード一枚一枚が致命傷なので割り切りになります。しかし、そんなことどうでもいいくらい召喚演出も相まって展開に爽快感のあるデッキです。
2017年に出たばかりの星杯デッキはまだリンクの着地点が定まっておらず目立たないテーマでしたが、背景ストーリーの進行とともに新規が追加され、十分ほかのデッキとも渡り合えるようになっていました。
遊戯王は背景ストーリーにはあまり光が当たることがないですが、MDの星遺物ストーリーにはかなり力が入っていてこれからの展開に期待しちゃいますね。楽しみ方としてもっと盛り上がってほしい。
もう一つ重要な点があります。安い。
カード検索「星杯」「星遺物」で出てくるカードとシークレットパック「星の導く未来」でリイヴ拾ったらデッキになります。一瞬で完成するので組んでみてね。
最後に《星杯に選ばれし者》アウラムの変遷を見て終わりにします。
ありがとうございました。
twitter→@synthesis2520