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MJミュージカル『ゾロ』記事

Naverに上がった、キム・ヒョンシク記者により書かれたインタビューが良かったので、訳してみました。

MJ「キャプテン·アメリカのようなゾロ役で演技、ヒーローになった気分を満喫」

[イーデイリー/キム・ヒョンシク記者]

アイドルグループASTROのメンバーである歌手兼ミュージカル俳優MJ(キム・ミョンジュン、30歳)は、大学路ユニプレックス1館のミュージカル『ゾロ: アクターミュージシャン』で初めて経験することが多い。
まず、大学路に入るのは今回が初めて。
2020年にミュージカル界に飛び込んで以来、『ジェイミー』(2020、LGアートセンター)、『ジャック・ザ・リッパー』(2021、韓電アートセンター)、『冬の旅人』(2023、韓電アートセンター)などいくつかの作品に出演したが、公演芸術のメッカである大学路とは縁がなかった。
(*大学路は韓国のブロードウェイといわれる、150を超える公演会場がある芸術文化の街)

最近、大学路でイーデイリーとインタビューしたMJは、「大学路公演ならではの魅力を感じています」とし、
「以前の出演作品に比べ舞台と客席の距離が近いので、観客の表情や視線をより鮮明に感じながら演じています」
と明らかにした。

『ゾロ:アクターミュージシャン』は、これまで映画、アニメ、ミュージカルなど様々なジャンルで作られたイザベル・アヤンデのベストセラー小説『ゾロ』をミュージカル化した作品だ。
19世紀初頭を背景に、スペイン貴族の息子ディエゴが知性と機知に富んだ英雄ゾロとして活躍するようになり、繰り広げられる冒険を描く。
MJはこの作品のタイトルロールであるディエゴとゾロを演じている。 事実上、1人2役に挑戦することになるが、これも初体験だ。

MJは「初めてこの作品に出会ったとき、2つのキャラクターを演じられることに興味を持ちました。 二兎を追うことができそうだと思ったからです」と語った。
続けて、「ディエゴとして舞台に立つ時はより自由な人生を生きる魂の姿を見せようとしているし、ゾロとして登場する時は重厚感を持ちながらも、観客に"本心はディエゴです"と言っているかのように、そう感じてもらえる演技を心掛けています」と付け加えた。

MJはゾロをマーベルシリーズのキャラクター、キャプテン・アメリカに例えながら、ヒーローキャラクターを演じることに満足感を示した。
彼は「幼少期に『パワーレンジャー』を見て、人々を守る正義のヒーローになりたいという夢を抱いていました。ゾロを演じることで、子供の頃の夢を叶えているような気持ちも感じています」と笑顔を見せた。

今回の作品でMJは、舞台で初めて剣術アクションを披露している。
元気いっぱいに剣を振り回しながら舞台を駆け抜けるMJは「剣術が初めてで練習していた時はあちこちに傷をつくりもしましたが、もともと体を動かすのが好きな方なので、慣れてからは汗を流すことに達成感を感じながら楽しんでいます」と語った。

『ゾロ: アクターミュージシャン』は、2022年に英国ロンドンのチャリングクロス劇場で公演を行ったオリジナルクリエイティブチームが来韓し、韓国の創作陣や俳優と呼吸を合わせる過程を経て開幕した。

MJは、脚色と演出を担当したクリスチャン・ダラムとの出会いを振り返り、
「『何にでも挑戦し、舞台で自分だけのキャラクターを見せて欲しい』というアドバイスが印象的で、おかげでスムーズに演技の方向性をつかむことができました」
と話した。

MJは今回の出演作でダンス、歌、演技だけでなく、バイオリン、トランペット、ギター、ベース、カホン、シェーカー、アコーディオン、カスタネット、タンバリンなど様々な楽器を演奏するアクターミュージシャン俳優たちと呼吸を合わせるという特別な経験もしている。

「珍しい『アクターミュージシャンというジャンルの作品』という点が『ゾロ: ゾロ:アクターミュージシャン』が他の作品との差別点であり、魅力的なポイントです」
と指摘。
公演は11月17日まで。

にこやかな姿でコミカルな演技までこなして舞台を楽しんでいるMJは、
「日常生活に追われて人生に興味を失った方々が劇場を訪れ、妙なフラメンコ・ルンバの音楽に合わせてエネルギーを発散する俳優たちの姿を見て気分転換をして欲しいです」
と話した。

MJはJYPエンターテインメントで練習生生活をした後、現所属事務所であるFantagioに移籍し、2016年にASTROのメンバーとしてデビューの夢を叶えた。
ミュージカルはデビュー前から関心を持っていた分野だ。
2011年に母親と一緒にミュージカル『ママをお願いします』を観た後、舞台で演技で大きな感動とエネルギーを与えるミュージカル俳優に憧れるようになったという。

所属チームのメンバーの中で最も早くミュージカルに挑戦し、4作目に臨んでいるMJは、
「今回の作品でミュージカル演技と発声の感覚をつかんだと感じましたが、最近、『アイドルなので期待していなかったが、期待以上のキャラクターをよくこなす』という感想を見て誇りに思いました」
と話した。
その上で、MJは
「今後、様々なジャンルとキャラクターをこなせるカメレオンのような俳優になり、より多くの観客に認められることが目標です」
と決意を固めた。

いつか必ず出演してみたいバケットリストの作品として『キンキーブーツ』を挙げた。
父親から受け継いだ廃業危機の手作り靴工場を救うために奮闘する初老の社長チャーリーの物語を描いた作品だ。
MJは「イ・ソクフン先輩がチャーリー役で出演した公演を見て作品のファンになりました」とし、「チャーリー役にキャスティングされる日までオーディションに挑戦するつもりです」と話した。

歌手活動に対する情熱も相変わらずだ。
MJは「軍隊生活をする際、将来について深く悩みながら"多芸多才なアイドルであり俳優になろう"と改めて決心しました」と話し、
「感謝の気持ちを忘れず、歌手と俳優としてこれからも様々なステージに立って大衆とファンの皆さんに挨拶するつもりです」
と明らかにした。

(記事訳ここまで)


MJの素敵な宣材写真

上記は演者・MJのインタビュー記事ですが、記事内にも出てきた、このミュージカル・ゾロが生まれた本場イギリスのオリジナルクリテイティブチームのクリスチャン・ダラム監督と振付師ヘザー・ダグラスさんのインタビューも別記事であり、

このインタビューの中でこう話しています。

稽古場の雰囲気はいかがでしたか? 韓国のスタッフ、俳優とのエピソードがあれば教えてください。

クリスチャン・ダラム
: 稽古の過程は本当に良かったです。 信じられないほど多くのサポートと助けを得ました。
何よりも、一緒にいる人たちが作品を気に入ってくれました。

(イギリスでのユーモア表現が韓国では通用しない場面もあり、それを翻訳家の方が色んなアイデアを出して話し合い、最終的にカットされたがその行程が面白かった。という内容を話した後)

ヘザーダグラスの振付は少し難しかったです。
特にミュージシャンの中には舞台で動くこと自体が初めての人もいたので、参加する全員がパニックにならず、恐れることなく自分を信じるプロセスが必要でした。
私にとっても一緒に出演する俳優たちにとっても、とても大きな挑戦でした。
最初の振り付けの練習をした日、決まった振り付けを与えずに
「フラメンコの基本的なステップをたどりながら、即興で何でもやってください!ジャグリングをしてもいいし、マジックを披露してもいい。 ジプシーの情熱を見せられるものなら何でもいいですよ」
と注文しました。
フラメンコのリズムを聞いて何が出るか見てみようという私の言葉に、みんなすごく戸惑っていました。

「何かやりたいことがあれば先に言ってください」と。
その違いのために練習が大変だろうなと思っていたのですが、やってみると役者さんたちは本当に楽しそうでした。
自由に自分の持ち味を発揮してくれました。
その結果、これまでの『ゾロ』のプロダクションの中で最高のプレショーができました。

*みょんさんがどんな動きをしたのか、気になる😂

振付家さんは、韓国俳優のスキルが優れているため、難易度の高い振付を用意したとおっしゃっていました。 最も欲を出して創った振付はどの部分ですか。

ヘザー・ダグラス : 「Bamboleo」に私の野心が詰まっています。
ロンドンでは一人ずつ交代で踊る構成だったのですが、韓国ではみんなダンスが上手なので、同時に一緒に踊るシーンを増やしました。
特にかかとを使う「ヒールリズム」の場合は、さらに複雑にしました。
またロンドンでは扇子を使うシーンがないのですが、韓国では扇子を使います。
フラメンコでは扇子はとても重要な要素ですが、俳優の力量が伴っているので技術的に難しくすることができました。

(引用終わり)

アクションからダンス、1人2役とかなり大変そうなゾロ役を(Xでよくカーテンコールの動画流れてくるので見ますが)、あんなに楽しそうなお顔で演じているミョンジュニ…。ヴァイオリン対決も引き受けながらやっていたなんて(過保護ゆえ泣)。

そして、軍生活の中で除隊後の自分の今後を考えていたんだな…と思うと、胸が締め付けられる思い。

いつも笑って笑わせてハッピーウィルスなMJ、これからもあなたの才能をもっともっと羽ばたかせてください。
応援するからね。

カーテンコールの部分を撮影していたcornflowerさんの動画↓

みょんさんの足元までよく見えるX投稿↓

『Bamboleo』↓

そして大学路でMJ演じるゾロが見れる場所↓

赤丸⭕️部分

韓国のブロードウェイこと大学路、本当に文化凝縮の街。
『ゾロ』を観に行かれる方は是非参考に↓

会場までの行き方を詳しく教えてくれているブログ↓

観客席と近いなんて、観劇される方が羨ましい限り!

私はまだ渡韓できそうもないので、行かれる方は是非楽しんできて下さいね!

ミュージカルは11/17まで。
みょんさん、頑張って✨

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