Juggling/HPCP セルフライナーノーツ
どうも。
突然ですが筆者はHPCPというバンドでベースと唄と叫びを担当しています!
2023.04.19に2nd E.P. ”Juggling”をCaptureDeviceよりリリースしました!
お買い上げもしくはサブスク等で聴いていただいた方々、ありがとうございます!
■Trailer
■各種配信プラットフォーム
セルフライナーと銘打ってはみましたがただのセルフプレゼンを綴りたいと思います。
#1 Juggling
タイトルトラックにするくらいなので、一番聴いて欲しいやつですね!
個人的にはHPCPの中で一番好きな曲かも?演奏も唄も忙しくて気が抜けないんだけど…
2018年にカナダのBelvedereの来日ツアーに行ったあたりからテクニカルメロディックやHR/HM色の強いメロディックパンクをまた聴くようになったんですよね。
そんで翌年?バスクのAdrenalizedの来日に合わせて新譜を聴き込んでいたあたりの時に、この曲の種が出来たような記憶がある。RNR Tours様様です。
ギターソロ後の16分刻みパートなんかまんまそれ。
メロディックパンクやってるのにそれまでメタル要素のある曲が無く、意識的に自分のルーツを詰め込んだ感じなんでパート毎に解説していきます。
【イントロ】
当初ギターとH.H刻みだけだったんだけど、メンバーの提案でベースにしたらハマったので採用しました。
ライブで綺麗に弾けたことないかも。ライブの度に徐々にストラップが短くなる要因はこいつですね。
【Verse】
唄が入ってきてからの展開やビートは、先日3年延期したツアーを完遂した某バンドを参考にしました。
2ビートの頭8分ブレイクってのが個人的にツボで、その為にこのパート作ったレベル。
ほぼ同じ進行をバッキングに差をつけて繰り返すってのも好きな展開。
【Chorus?】
特にサビを意識したわけではないけど、どうやら一番耳に残るらしいのでここをChorusとする!!
イメージは90'sエモですかね。
2019年はstarmarketやMineralが続けざまに来日した奇跡的な年でもあったんだけど、多分その時の昂りを反映したかったんだろうなと思う。
爽やかな雰囲気から徐々にダークに展開させて謎の16分刻み、イキり過ぎでは?好きなんだけど。
【Gt.solo】
ここはうちのギターに任せてとにかく弾き倒してもらいました。
この頃は「曲の中にGtの見せ場作ろう」みたいな雰囲気があってソロ入れるのが普通になってましたね。
ライブではいつもアドリブで弾いてたけどRecに向けて作り込んでもらったら緩急とタメのあるクールなソロパートになりました。
【Bridge???】
もう曲の構成わけわかんねえな。
マシンガンくらってください。16分刻みながら叫ぶのはけっこう爽快。気持ちが乗ってると攻撃力増し増し。
【Chorus 2→Ending】
所謂”Cメロ”的なやつ?
展開的にも歌詞的にもこの曲をまとめるようなイメージで作りました。
イントロと同じリフで少し心残りがあるような感じで終わり。
歌詞は”Juggling”という単語がトリガーになっていて、これは某CEOのスピーチで語られた内容を本だか記事だかで読んだ時に、”人生とは”みたいなけっこう大きいこと考えながら書いてます。
出来上がってみると90's好きに刺さりそうな曲だなーと思いました。
MV作るならスケートシーンは外せないな。
#2 Seven
HPCPは当初コピバンで2019年夏頃からオリジナルで活動するようになったんだけど、その頃には既に出来上がってライブでやってた記憶。
多少のアレンジは加えたものの意外としぶとく生き残ってる。
この曲は”4度進行”をトリガーに色々膨らませました。
俺はゲームが好き/ゲーム音楽が好きでよくインスパイアされます。
誰もが知ってるドラクエの作曲者 すぎやまこういちさんっているでしょ。
あの方がよく使う手法の解説動画か何かを見た時に「試しにやってみるかー」とギター弾きながら口ずさんでたらサビができた感じですね。
disk unionの紹介文にある
「HAWAIIAN6やHOLSTEINのような哀愁のあるメロディ〜」
のくだりはこの曲/サビから受ける印象だと思われます。
というのも、この所謂”4度進行”はHAWAIIAN6の曲で頻繁に登場し、独特の物哀しさを醸しています。(エモいとは言わん)
どちらもよく聴いてたバンドだし、HOLSTEINに至っては聴かなかった時代の音源を歳とってから集めたりするくらい色々と刺激をもらいました。
晩年はジャパニーズメロコアの枠から飛び出した変態で狂った曲が多くて最高ですよね。
あの竿3人に奈部川さんが加わったATATA、新代田最強説。(DrとKeyはよく知らんです勉強不足ですみません)
あとは色んなエッセンスを詰めましたね。ざっくり挙げるとこんな感じ。
・ダサいニュースクールにありそうなポップなブレイクダウンインスパイア
・HonorThyFather/DreamTheater的ブリッジ
・CounterHunter/MegaManX2展開
・半音転調
etc…
歌詞はタイトルとサビからわかるように7つの大罪(seven deadly sins)。
映画や小説を始めとした色々な創作物で引用されていて、多くの場合は大罪の部分にのみフォーカスしてるんだけど、
実は美徳を司る天使が堕天して大罪を司る堕天使になった、っていう話を何かで読んで面白いなと思いこの曲のテーマにしてます。
過ぎたるは及ばざるが如し という諺があるように、一定のラインを超えると意味や評価が反転するようなものってありますよね。
表裏一体な側面があるんだよ、みたいなことを書いてます(当たり前〜)。
あとブッダの言葉の引用とか入ってます。きも〜
俺は今では映画を年間100本前後観るようになったけど、若い頃に観て衝撃を受けた映画は今でもたまに観返したりします。
観返すくらい好きな監督の中にDavid Fincherという人がいます(所謂名作を何本も撮ってる人なので万人におすすめ)。
この監督作の中にSe7en(セブン)という作品があるんですが、歌詞の中に少しだけこの作品に対する面白い考察を盛り込んであるのもオ○ニーポイントですね。
気になる人は歌詞をチェック!
映画の内容自体は超有名なので割愛しますが、上で挙げた7つの大罪をテーマに盛り込んだクライムスリラーです。
#3 Sobremesa
まあ語るまでもない曲ですね。
'00前後のジャパニーズエモを通った人なら誰でもわかるでしょう。
恥ずかしながら1曲通して某バンドの模倣です。
「こんな感じの曲作りたいな〜」で作り始めました。
とは言えHPCPらしさはけっこう散りばめられていますね。
元々2ビートが嫌いでリズミカルなフィルとか得意なうちのDrがここぞとばかりに唄えるドラムフレーズを入れてくれてます。本人も一番好きな曲らしいですね。・・・メロディックパンクドラマーとは???
あとはInterlude後半の展開なんかはクラシックですね。
俺はよくわからんのですが、うちのGtはネオクラを通っているのでクラシックにもある程度精通しているみたいです。
ネオクラ=ネオクラシカル(メタル)で使いましたが、別の界隈ではネオクラ=ネオクラストなんですよね。日本語むずかしい。
ネオクラストならスペインのKHMERが好きです。数年前の来日めちゃくちゃ良かった。
ネオクラシカルメタルはインギーしかわからん。
この曲はベースになっているコード進行自体は超シンプルなんだけど、いい感じの浮遊感のあるテンションを入れたりして面白い響きになってるなーと思います。
正直これ音源化していいのかな〜?なんて思ってもいたんだけど、普通に好きな曲ではあるので恥を捨ててパッケージングしました。
それを機に「なんなら思い切って寄せてやろう!」と開き直り、ベースラインを寄せまくりました。
この曲刺さった人はこっそり俺に教えてください。リファレンスとなった最高なバンドを教えます。
歌詞については色々ストーリーがありますね。
日本語の”侘び寂び”のような、一言で意味を説明できない単語や表現って世界中にあるんんだけど、その中でスペイン語のSobremesaってのが何かいいなと思ってここから膨らませました。
あとはちょうどTrainspotting2が公開された頃に書いたので、関係するフレーズが出てきたりしてる。あれ正直なくていい続編だけどエンディングでLust For LifeのProdigyリミックス聴きながらレントンが踊ってるシーン最高でしたね。ちなみに入場SEかけるライブではこれがかかってます。
最後に
くぅ〜疲。
3曲入で時間にして10分くらいですが、よく聴いてみると色々面白いもの見つかるかもしれません。
もし「これって○○だよね!?」みたいなのがあったら発信してくれるととても喜びます。
「ギターうまくね?」「ドラムのここ気持ちいい」とかも大歓迎!
色々あってレコ発は未定…でも計画は始めてるので気になったら情報チェックお願いします!
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