ロマンシングサガオーケストラ祭 2020.02.16
ライブレポート
今回は厳密にはライブではありませんが、最高に滾る公演だったのでレポートしたいと思います。
ドラクエ4,5,6限定のオーケストラコンサート以来の池袋は東京芸術劇場コンサートホールにて、東京ニューシティ管弦楽団演奏のロマンシングサガオーケストラコンサートに行ってきました。
ロマンシングサガと言えばスクエア(現スクエアエニックス)がスーパーファミコン時代にリリースしたサガシリーズの三部作です。
オープンワールドの基礎となった複数の主人公毎に異なるフリーシナリオを採用した実験的な作品であり、ゲームの難易度や特徴的な台詞回し、HR/HMに通ずるBGMといったかなり人を選ぶRPGです。
ロマサガの楽曲作曲者である伊藤賢治氏はトライエースの桜庭統氏に次いで私の好きなゲーム作曲家です。
そんなロマンシングサガ1,2,3とロマンシングサガミンストレルソング(ロマサガ1リメイク)とソシャゲであるロマサガRSの楽曲に絞ったオーケストラコンサートです。
普段のライブ同様、セットリストは事前に知りたくないのでパンフレットは購入せずに席につきました。
周りを見渡すとスーファミ世代の人がもちろん多くいたのですが、若い世代の方も少なからずおり、意外と幅広い世代に支持されているんだなと感じました。
コンサート本編は上記の作品から均等に選曲されており、それぞれのファンが満遍なく楽しめるようになっていました。
また、MCでは伊藤賢治氏も登壇して当時の仕事や曲への思い入れを語ってくださいました。
途中一回の休憩を挟み、賞味2時間となるコンサートは伊藤賢治氏がセンターでピアノを弾くというダブルアンコールにて〆られました。
個人的な感想になりますが、「オープニングタイトル」が演奏された瞬間に背筋が伸び、ロマサガ2の「遥かなる戦いの詩」の印象的なハープが響いた瞬間に目に涙を浮かべ、ロマサガ3の「アビスゲート」→「四魔貴族バトル」の繋ぎで膝の上で拳を握りました。
「世界一美しい下水道」「抱かれたい下水道」「飲める下水道」(※1)といった10年程前にニコニコ動画で流行ったタグについても伊藤賢治氏が言及しており、会場が笑いの雰囲気になったのも良かったです。
※1ロマサガ1の下水道ステージのBGMが全く下水道に合わない美しい曲であったため、ファンの間ではこういった表現をされていました。
https://www.youtube.com/watch?v=77ZmyNytfLs
チケットは少し高めの設定でしたが大満足な内容でした。
最近は色々なゲーム音楽のフルオーケストラやウィングオーケストラコンサートが開催されており、ゲーム音楽好きな私にとってはとても良い文化ができたと感じています。
もう少しマニアックなヴァルキリープロファイルのコンサートもやってほしいですが、曲が変拍子ばかりでザ・プログレ影響という感じでオーケストラ映えしなさそうなので実現可能性が低いのが残念です。
セットリスト
「ロマンシングサガ」
オーバーチュア〜オープニングタイトル〜
バトル1〜2メドレー
迷いの森〜下水道
「ロマンシングサガ2」
遥なる戦いの詩
帝都アバロン〜皇帝出陣
バトル1〜七英雄バドルメドレー
「ロマンシングサガ3」
プロローグ〜死食の脅威〜
フィールド〜バトル1メドレー
アビスゲート〜四魔貴族バトル1〜2メドレー
「ロマンシングサガ-ミンストレルソング-」
オーバーチュア
巨人の里〜邪聖の旋律メドレー
最終試練〜死への招待状メドレー
「SaGa THE STAGE〜七英雄の帰還」
クイーン誕生〜オープニングアクト
テンプテーション-RS Version-
愛の歌〜満ち足りた二人:ノエルとオアイーブ
「ロマンシングサガ リ・ユニバース」
侯国の旗のもとに
頂を目指して〜Grave Battle
再生の絆〜Re:univerSe
「アンコール」
ロマンシングサガ ラストバトルメドレー
(サルーイン〜七英雄〜破壊するもの)
ロマンシングサガ3エンドロール (with伊藤賢治)
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