fate Requiem ~枯れた大人にジュブナイルはしんどい~
fgoとのコラボが決まったので読んでみた
全人類が1体ずつサーヴァントを召喚できる世界ということで、他のfate作品と比べて登場するサーヴァントがとても多い
殺人以外で人が死なないという設定も出てきたが、総人口は明かされていない。しかし、現代と同程度(70億)の人間がいて、物心がついたらサーヴァントを召喚できるとしたら、相当当たり外れが大きそう
あらすじは、上記のような世界においてマスターのなる能力を得られなった少女エリセが謎の少年サーヴァントと出会い新たなる聖杯戦争に巻き込まれていくというもの
蒼銀のフラグメンツを読んだ時も思ったのだが、主人公と同じ年ごろの時(14歳)に読みたかったというのが一番大きな感想だ
もはや、私の枯れた感性では10代が主人公のファンタジーを楽しむのは難しいのかもしれない(FGOは主人公視点が地の文としてはあまり書かれていないので受け入れやすい気もする)
例えば、エリセはサーヴァントでありながら非力な少年と出会うことで、初めて他者を慈しむ心に目覚めていく
しかし、妊婦という現実を生きる私が我が子の誕生を待つ日々は幸せに満ち溢れているわけではない
その辺りの感情を上手く切り離せないのは作品のせいじゃない
出会うタイミングを逸した作品が無数に存在するであろう現実に切なくなってしまった
極端な話、主人公は無理でも、阿佐ヶ谷姉妹みたいなマスターが参戦する聖杯戦争があってもいいじゃないかと思ったりもする
まあ、それはそうとバーサーカーの紅葉さんが可愛かったので、ゲームではあ☆4でいかがでしょうか