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エンターテイメントの最高峰 Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020

2月10日ついにSexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020のDVD、Blu-rayが発売された。生配信でも視聴していたが、改めて円盤になっても素晴らしい作品だった。

今回は、最近Sexy Zone気になるな…。とりあえずライブDVD買ってみようかな?そんな人の背中を押せれば、という思いで書いている。既に見ている人でも、お気に入りのシーンなど共感して楽しんでいただけたら幸いだ。

※尚、これは完全にネタバレを含んでいるので、何も見ずに楽しみたい方はここでそっとページを閉じるか、サラッと索引だけ参考にすることをお勧めする。

日本に誇れる圧巻のオープニング

All Playを押すと間髪入れずにOverture映像が流れてくる。4人の和装のシルエット、顔面の寄りから、マリウスの語りが英語で始まる。

『ようこそ 日出ずる國へ』

この一言で、もう外から見た日本。日本から見たパラレルワールド的な日本の世界に引きずり込まれていくのが伝わってくる。一気に異世界に意識が飛んでいくのだ。

そして映像は能面を被った顔の見えないJr.と般若の面を被った女性DJが織りなす、奇妙なクラブにたどり着く。ゴチャゴチャ感と気持ち悪さが、もうこのコンサートの名刺代わり。菊池風磨の考えた世界観だ。

映像の最後に『ようこそ 日出ずる國へ』と再度繰り返される。
その頃にはすっかりPOP×STEP!?の世界にいる。配信ライブだからこそ、こだわり抜いて作られた「気持ちいい」と唸るほどの没入感。是非体感して欲しい。

その勢いのままポップアップで一斉に飛び出してくるSexy Zone。そして「極東DANCE」「ROCK THA TOWN」のド派手な演出は圧巻だった。もうここまで見たら初めてSexy Zoneのライブを見る人でも安心して最後まで見ようと決意するだろう。

本当にSEXYなSexy Zone

ここでまず問いたい。

Sexy Zoneのこと、まだバラを持って歌ってる、あどけない少年たちだと思ってない?

だとしたら、3曲目「BON BON TONIGHT」は、心してみた方がいい。もう場合によってはAEDが必要かもしれない。それくらいにセクシーでアダルトだ。

彼らは成熟した魅力が日に日に増してる。その一方で、ピュアさがいつまでも混在している。そこが堪らない。

そんなSexy Zoneが自在に腰を揺らして、妖艶な視線で翻弄してくる姿は、恍惚としてしまうし、危険な匂いさえ感じさせてくる。

最後には“ふまけん“が揃って下ペロを決め込んでくるのだ。そんなの、ため息しか出ない。

この時点でもう、大人の魅力が溢れ出ているSexy Zoneに夢中になってしまうに違いない。

ここには青春もある

「BLUE MOMENT」からは一転して学ランを着て学園生活を謳歌するメンバーたちの姿が見られる。その一瞬一瞬が、かけがえのない青春の1ページの様で見ていて眩しい。

そしてそのキラキラした学園生活が、1人の教育実習生が現れたことで、コミカルな恋の争奪戦へと変わっていく。ついさっき「BON BON TONIGHT」でこれでもかというほどに視聴者を翻弄していたメンバーたちが、今度は1人の女性に振り回されてるんだから面白い。

「まっすぐのススメ!」「Lady ダイヤモンド」と、ありとあらゆる方法で、先生の気を引こうとする様が本当にあどけなく、可愛らしい。先程までのクールな雰囲気から一転して素朴な表情をする彼らのギャップに胸を打たれてしまうだろう。

トレンドとエンタメの共存

♯ToSexyLovers

というハッシュタグから始まる映像。これは紛れもない中島健人がプロデュースしたものだ。

外から入ってくる恐ろしい情報や悲しい情報で色を失った世界が、Sexy Zoneの音楽で色を取り戻していく。そんな様子があらゆるハッシュタグを使って現代的に表されている。

この映像は、この情報化社会に生きる者ならきっと考えさせられるものが多い映像だと思う。

私は、これが中島が伝えたい今を生きるSexy Zone、「時代を創るSexy Zone」の姿なのではないかと思っている。

そのメッセージ性を伝えながらも、各々のソロコーナーへの橋渡しという意味もしっかり担っているこの映像。とても秀逸だ。

できるだけたくさんの人に見てほしい。そう思わされた映像だった。

ソロコーナーは個人の個性がまっすぐ伝わってくる

Sexy Zoneのソロコーナーはいつも個性に溢れている。各々こだわりが強く、軸がブレない。そのため、ソロコーナーを見るとメンバーそれぞれの目指すエンターテイメントやメッセージがダイレクトに伝わってくる。

ファンへの愛を自身作詞作曲の爽やかなダンスチューンで魅せてくる中島健人。

20歳を前に今、伝えたい思いをミディアムバラードでまっすぐ伝えるマリウス葉。

ジャニーズの王道を全部詰め込んで、まさに『Show must go on』を極めた佐藤勝利。

2人の女性の間で揺れ動く感情をチルサウンドに合わせてゆったり歌い上げる菊池風磨。

四者四様で本当に興味深い。Sexy Zoneの奥深さがこのソロコーナーに詰め込まれている。

エモーショナルな光の演出

「make me bright」「blessed」はレーザーと照明が際立つとても幻想的な演出となっている。

観客がいない事を逆手にとって、客席の照明がほとんど点灯しない。

「make me bright」は見たことないくらい無数の、鮮やかな照明が会場中に張り巡らされる。なんて表現するのが1番近いか…。いかんせん、本当に出会ったことのない美しい空間だったのだ。あえて言語化するなら、『オーロラのような世界』といった感じだろうか。その幻想的な空間で歌い上げられる「make me bright」はムーディーで、このライブ自体が中盤に差し掛かり成熟してきているのを感じさせてくれる。

その後披露される「blessed」もまた照明の使い方が上手い。一転して今度はほぼ単色の照明たちが、シンプルに、時に複雑にメンバーたちを照らしていく。そのシンプルさと複雑さの共存がまるでこの「blessed」の曲が持つ現代社会を生きる若者のなんとも言えない歯がゆい感情を表しているようなのだ。それに加えてメンバーたちがアンニュイな表情でこちらを見つめてくるから、メロディーも歌詞も自然と全身に浸透してくる。最後の「never stop〜」のところは、メンバーたちの振りに合わせて照明がリズミカルに動く。神業だ。これは会場全体が一体となっていて本当に気持ちいい。静かに、だが確実にライブ感のある演出だった。

雨の演出が幻想的で心に染みる

コンサートも後半戦、バラード「星の雨」をしっとりと歌い上げる。ここでSexy Zoneのコンサート史上初めての水の演出、センターステージに雨が降る。サビに合わせて照明と共に雨が降り注ぐのは本当に幻想的で、視聴者とSexy Zoneを優しく包み込む。通常盤収録の、ドキュメンタリー映像の中で、菊池が『俺が好きなのはね、水の滞空時間。」と話していた。そんなところにも注目して見て欲しい。

そのままセンターステージで繰り広げられる「One Ability」「Spark Light」はかなり大人な雰囲気で、叶わない女性に想いを寄せるSexy Zoneを見ることができる。そのくすぶっている想いを表現する彼らの所作も表情も本当に絶妙で「一瞬も見逃したくない。」と、そう思ってしまうのではないだろうか。

ジャニーズの王道もやる。それがSexy Zone

「MELODY」からは小さいJr.がたくさん出てきてメンバーと和気あいあいな雰囲気をかもしだす。それはチルなサウンドとジャニーズの融合だった。これはSexy Zoneにしかできない世界観。新しいジャニーズ時代を切り開く音がした。

ここから場面は急展開。そして突然の生早着替え。これはとてもコミカル。急にトンチキでジャニーズカラーが強くなる。

特攻服で現れたメンバーたちは「禁断の果実」と共にミニバイクでステージ上を滑走し、“カッコつけ“ている。カッコよくもあり、同時に可愛い。等身大の彼らに顔がほころんでしまう。

そして「ダヴィンチ」でオープニングの能面Jr.が今度は歌舞伎Jr.となって登場し、終盤戦が急加速していく…。

2020年への希望をジャニーさんがSexy Zone託した「2020 Come on to Tokyo」さらに、ジャニーズの王道ソング「勇気100%」とジャニーズの伝統芸、水着Jr. 。とジャニーイズムをこれでもかと叩き込んでくる。11月だけど、お構いなしの水着Jr.。小さくてもプロ根性。これがジャニーズ。

クールに日本のポップを表現し続けた最後に魅せてくれるのが、ジャニーさんがこだわり続けた王道ジャニーズというところが乙で、Sexy Zoneらしく、それを堂々と表現できるメンバーをファンとしては誇らしく思うのだ。

「それでいいよ」と歌うこと。

ねぇ それでいいよ
いいよ いいよ
どんな君だって それでいいよ

この歌詞は、Sexy Zoneとファンの関係そのものだと思ってる。

優しく、できるだけ近く、日常に寄り添おうとしてくれるSexy Zoneと、個性もハプニングも危機も、全部受け止め、全力で愛していくファン。この曲はその関係性を優しく包み込んでくれる。

そして何より、松島にも向けられたメッセージだったのだろう。

そんな1曲をエンディング前、最後の曲として選んだSexy Zone。

どこまでも優しい。

歌の前に語られたメンバーの想いも相まって、この曲で涙した人は多いだろう。

Sexy Zoneは5人。

ここまで、5人で披露した楽曲については触れてこなかった。それは、最後にその想いを取っておこうと思ったからだ。

5人で披露したのは「ぎゅっと」「NOT FOUND」「RUN」だった。

「ぎゅっと」では5人で舞台に立てる喜びが溢れ出ていた。ファンもそんな心から喜んでいるメンバーの姿が見られて本当に嬉しかった。

5人でリリースした「NOT FOUND」の堂々としたパフォーマンスは、これからの5人に希望しか感じなかった。5人揃った真のSexy Zoneの姿は本当に頼もしく、圧巻だった。

フィナーレの曲として選ばれた松島復帰の際にも歌われた「RUN」これはリリースこそ4人だったが、もう紛れもない5人の曲だと思っている。松島とマリウスが目を合わせながら流した涙、最後まで涙を堪え続ける佐藤。そんな3人を頼もしく守り抜き、肩を抱く中島と菊池。そこには9年分のSexy Zoneの全てが詰まっていた。

このコンサートの約1ヶ月後、マリウスが活動を休止してしまう訳だが、このコンサートで確かに5人の絆を感じることができたから、ファンは信じて待っていられるんだと思う。

今は4人で走り続けるSexy Zone。私はマリウスの帰ってくる場所を守るためにも全力で応援したい。そう思っている。

これは映像にするためのライブ。極上の映像美。

このコンサートは、配信ライブだった。観客が入っておらず、寂しく感じる瞬間もあるかもしれない。

でもそれ以上に、映像だけの世界でどれくらい臨場感を伝えられるか?という工夫が凝らされていた。だから映像として仕上がったものは格別だった。

観客が入っていない分、いつも抜けないようなアングルからも思う存分メンバーを捉えることができるので、ワンカットワンカット、本当に最高のコンディションの彼らの表情が抜かれている。それはもうライブ映像であるが、イメージビデオのような美しさであった。

また、コンサートでは定番のファンサービスのコーナーがないため、間延びせず、クールなパフォーマンスをするメンバーを間髪入れずに見ることができる。

客席のペンライトがないことも逆手にとって、照明を完全に制御して、完成された世界感を作り上げた。

これは現地で同じ温度を感じられないなら、離れていてもどれだけ同じ温度感になれるのか、その限界に挑戦しようと工夫に工夫を重ねたものだったと思う。

そういう見えない工夫や努力も感じながら見ていくと一層感動が増す。

買おうか迷っているなら、損はさせないので是非手に入れて欲しい。

きっと他のライブも見たくなる。

さて、こうして思う存分Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020について語ってみたわけだが、きっとこのライブを見終わった頃には、他のものも見たくてうずうずしてるはずだ。

そんな時の為に、ライブ映像をまとめている記事もあるので、参考になれば幸いだ。

また、3月3日にベストアルバムSZ10THも発売するため、合わせてチェックして欲しい。


せっかく書くならと、思う存分POP×STEP!? TOURの魅力を書いてみた。如何だっただろうか…?

また近いうちセクゾ愛を書きに来るはず。
また遊びに来てくれたら嬉しい。

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