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ザ・アリーナ 7/2(土)昼公演 レポ
2022年夏、この暑過ぎる夏に
熱すぎる彼らが挑む
セクシーゾーン ライブツアー2022
ザ・アリーナ
私は縁あって7/2昼公演に参加することができた。今回はその感動を綴っていこうと思う。
※このnoteはガッツリネタバレをしていく。
何も情報を得ずにライブに参加したい方はどうかここで引き返してもらって、良かったらまた参戦後に遊びに来てほしい。
また、もし少し心の準備をしておきたい、事前準備に役立てたいという方向けに、ネタバレ薄めな事前準備編を作った。場合によってはそちらだけの活用もおすすめだ。
※筆者は一回見た記憶だけで書いている。うろ覚えなところもあるだろうし、勝利担なので、勝利の話題も多いかもしれないが、そこはゆるりと見守ってほしい。では。
Sexy ZoneはSexy Zoneだ
このライブを見て1番感じたことはこれだった。
アルバム「ザ・ハイライト」を引っ提げてのライブツアー、ザ・アリーナ。
あのおしゃれなアルバムをもってして、一体Sexy Zoneはどんなライブをするのだろうか?10周年を終えて、11年目のグループとして一回りも二回りも大人になり、もう知らない世界にいるんじゃないか…?
アルバムのクオリティが想像以上に良かったから、そんな怖さや、寂しさも心に秘めていた。
しかし、それは杞憂だった。
Sexy Zoneはどんな歌を歌っても、どんどん大人になってもずっとSexy Zoneでずっとジャニーズでずっとアイドル。
それが美学であり使命。
彼らはこのことを共通の認識として持っているのだと思った。
そのことがすごく嬉しかったし、
Sexy Zoneを好きになって本当に良かった。
本当に芯のあるカッコいいグループを好きになったんだなと誇らしかった。
前置きが長くなってしまったが、そんな、彼らとのキラキラと輝く夢のような時間をここに残していこうと思う。
Sexy Zoneの夏、Sexy Loversの夏
昨年からお馴染みのセクベアのクラップ練習から、間髪入れずに始まったオープニング映像。
アルバムやパンフレットで使われていた写真が散りばめられ、ザ・アリーナの世界に誘う。
上空から現れたサーカスの様な「SEXYZONE」の照明。地上に舞い降りるや否や現れる4人のシルエット。会場は一気に沸き立った。
抑え もう効かないFeeling
どれだけキミをまっただろう…
今年の夏こそ 僕らのモノ──
夏が来た。
ネオンカラーのスーツに身を包み、綺麗に整ったSexy Zoneが現れる。最初はメインステージの奥にいるからほとんどの人がモニターを眺めることになるだろうが、わかっているはずなのに、抜かれるたびに新鮮に驚けるくらいに綺麗な顔立ちと美しい歌声。楽しい時間の幕開けを確信した。
キレのあるシンクロダンスで魅せる「Disideria」そして「Heat」「Prism」と続き、ココが晴れていても雨でも、猛暑でも冷夏でも、この空間は熱く輝く夏だった。
Sexy ZoneとSexy Loversの熱い夏は
ここから始まる。
Sexy Zone×80年代
唐突に現れたのはシソンヌの長谷川氏。
80年代を意識した歌番組のような映像に、個性強すぎな新人アイドル"Sexy Zone"
あれはコントでしかなかったけど、あとSexy Zoneが30〜40年早く生み出されていたら、もしかしたらあんな売られ方をされていたかもしれない。なんて、少し思ったりしながら。
長谷川氏「そろそろ歌の時間です〜。スタンバイお願いします。(ニュアンス)」の合図で始まったのは…
-空ニ、カザシタ手ノヒラ-
「Sexy Zone」が80's調にアレンジされ、全く違う振り付けで披露されたのだ。
一人一人衣装も80年代アイドル風で、デニムのベストにデニムのショートパンツやら、白いTシャツにアメリカの国旗の短パンを履いたりして、おでこのド派手なヘアバンドがトレードマーク。
「Sexy Zone」が11年目にして新たに生まれ変わった。面白枠なんだけど、デビュー曲を新たな"Sexy Zone"のデビュー曲的な位置付けで披露するのは、大切にしているのも感じたし、こういうのは長年やってないと見せられないパフォーマンス。
ぎこちない80年代風アイドルダンスと全身全霊アイドル顔の背景に、漂う貫禄がとにかくすっごい粋でカッコいい。
その流れで披露された「君にHITOMEBORE」もまた斬新にアレンジされているわけだが、新潟昼公演、ここで菊池が壊れる。
とにかくずっと尋常じゃないくらい大爆笑で、
遂には笑いすぎて自分のパートが歌えなかった。
…何が起きたのか?は、また後ほど。
階段に座り込んで何を始めるかと思ったら、登場したローラースケートいそいそと履き始めてへっぴり越しで滑りだす。
歌うのはまさかの「麒麟の子」
そんな「麒麟の子」を誰が想像したか。
まぁ、ある意味これも"Wonder Child"ということか…?
言っていて自分でも意味がよくわからないけれど、まぁ、四六時中メンバーが楽しそうだからそれだけで幸せだった。
体張るZone
「スタッフさん、これ片付けといて〜!」とスケートを置き去りドタバタと裏に戻るメンバーと、おもむろに始まるカウントダウン。
モニターに映し出されたのはステージ裏。
タイムリミットは約1:30。
Sexy Zoneの生着替えタイムがスタート。
ずっとバタバタしてるわけだけど。
その最中には美しい肉体が露わになっているわけで。立ち位置を間違えると、本当にパンティ以外は全部オープンになってしまう。
見せてくれているとはいえ、目のやり場に困る。…ちゃんと見たけど。
人によって着替える順番が若干違うのがまたミソで。勝利担的目線で言うと、他のメンバーがジャケットを着てからアクセサリーをつけているのに、彼はただ1人裸にパールのネックレスを付けるから、なんともアンバランスなその様子がまた色っぽくて、心拍数が上がったし、会場もフワッとどよめいていた。
もう少し勝利担目線の話をすると、この次の衣装は裸にジャケットを羽織っている。全員前を開けているのに佐藤は唯一前のボタンを止めていた。いつ何時でもお腹を冷やさない佐藤勝利。私はそんなあなたが好きです。
さて、今回のライブはジャニーズJr.が舞台やライブで日程が合わないこともあり、舞台上にはメンバー4人しか出てこない。そのため衣装替えの魅せ方は全てSexy Zoneが担うこととなる。
生着替えはこの後も登場するわけだが、とにかく全てが上手い。
衣装替えの繋ぎとして、映像での魅せ方も生着替えも本当にエンターテイメントとして成り立っている。みんなで話し合った部分もあるだろうが、プロデューサー菊池風磨恐るべしだった。
溢れ出す色香
場面は一転し、始まったのは「THE FINEST」スタンドマイクを使ったダンスは、すでに歌番組で見たことがある人も多いと思うが、前述の通りなかなかにセクシーな衣装で、しかもCメロの前にダンスパートが足されてて、それがまたクール。
ライブ全体がグッと引き締まった。
この流れで始まる「Summer Ride」も気持ちよかった。ダンスを魅せて、歌声で聴かせて、さっきまでのトンチキ演出していたとは思えない没入感。
このキャップがまたSexy Zoneにしか出せない魅力。この快感がやみつきになるからもっと彼らを知りたくなってしまうのだろう。
ずっと色気が溢れ出したメンバーにうっとりしているところで、追い打ちをかけるように流れてきたのは「君がいた夏に…」のイントロ。
センターステージに複雑にかけられた白い布と並べられた椅子。4人は完全に布で仕切られているから、殆どのファンは1人ずつしか見ることができないのだが、布に柔らかく反射するスポットライトと時折布と戯れながら切なく歌い上げるSexy Zoneはとにかくずっと大人の色気が溢れ出していて、息を呑んだ。
これは余談だが、個人的にはこの演出がちょうど真正面くらいで見られる位置で、「君といた夏に〜」で"君"を指すとちょうど目線くらいになっていたので、もうこの"君"は私だったのかもしれないと思い込むという特殊な洗脳をしてありがたく楽しんだ。それもまたライブの醍醐味。
楽しもうぜ夏
「君がいた夏に…」が終わると空気は一変し、舞台を左右に分けてクラップの練習からのお馴染みの盛り上げ曲「ROCK THA TOWN」
懺悔すると、メンバーに夢中で、クラップは全然体得できなかった。ちなみに菊池の"Sexyな腰つき"は、しっかり目に焼き付けた。
前半戦最後の曲は「シーサイド・ラブ」これもまたみんなで踊ることが出来る演出。私はこの曲が好きでずっと聴きたかった。そして今回のライブにとても合うと思っていたからとにかく嬉しかった。
仕掛けだらけのセット転換(MC)
"セット転換まで"というまたカウントダウンと共に始まったMC。確か13分余りだったと思う。
暑さ対策への呼びかけがあり、「持ってるうちわで仰いで良いから!」などと言ってくれていた。
「持ってるうちわで(メンバーを)仰いで!」と煽られることはあるが、自分達を仰いでと言ってくれることは珍しい気がするので、優しさを感じた。
中島「俺たちのうちわの風は、俺たちの吐息だと思ってくれて良いから。(ニュアンス)」などと言っていたので、これからはプライベートでもありがたく仰がせて頂き、吐息を浴びるしかないなと思った。
水分補給にも言及があり、「一緒に水飲もう?」などと優しく声をかけてくれたから、みんな水が飲みやすかったと思う。松島(マスク外すの気を遣ってしまうファンに対して)「隣の人と順番に飲むのはどうかな?」なんて言ってくれていたのも、本当に行き届いた心配りで本当に素敵な人たちだと思った。
さて、話は変わり、先ほど「君にHITOMEBORE」で笑いのツボにハマっていた菊池の話に。
松島の冒頭の振りのタイミングがワンテンポ速まってしまったことがことの発端で、
それに途中で気づいた松島が、誤魔化すわけでもなく、後ろにいた菊池に向かって『やっちゃった!』的な顔で振り返って、その松島とガッツリ目が合ってしまいツボに入ったらしい。
その時のシーンを再現してくれたり、あの時の顔を待ち受けにしたいだの、webに上げてみんなと共有したいだのひとしきり楽しんだ後、「ごめんね?」という松島に、「いや、俺が笑っちゃったのが悪いから、ごめんね。」とケアしている菊池がまたネタにしながらも、ものすごく優しいお兄ちゃんで、本当に大好きな"ふまそう"だった。
ちなみに中島も「Sexy Zone」の振りを間違えていたと、佐藤にバラされていたが、コチラは華麗に誤魔化せていたという褒めオチ。本当にMCが面白くなったなぁ。Sexy Zone。
話題は男性のお客さんが増えたことや、今日は子供連れのお客さんも多いことなど客席の様子に触れながら、ツアーTシャツの話になり、家から着てきているのか、会場で着替えているのか拍手でアンケートを取ったりしていた。「恥ずかしくて来てこれなかったよ〜。って人〜?」と聞いているところで、佐藤が「うちの大事な収入源なんですけどね!」なんて急に夢のない話をし始めまた笑いが起きる。
その後は、松島の耳の下に星のタトゥーシールが貼ってある話に。
中島「あと4つで神龍呼べる」
佐藤「すみません、お兄さんがドラゴンボール世代だから。」
松島「(うなじがアップになって)ココはもう毛が生えてきちゃった」
菊池「脱毛してないの?」
松島「脱毛してないよ。エナジーは」
中島「今うなじのことエナジーって言ったの?」
佐藤「この人今うなじのことエナジーって言いました!」と、また新たな松島聡天然エピソードが生まれてしまったわけだが、
楽しくなってしまった中島が「うなじかずきです」などと言い出し、えなりかずきのモノマネから、重岡大毅、伊野尾慧と立て続けにやって、
佐藤「全部同じじゃん!」と的確にツッこまれてたけど、全部同じなことも含めてリズミカルで面白かった故、是非持ちネタにしてほしいと思った。もちろんツッコミの佐藤もセットで。どこかで"けんしょり"のバラエティ需要無いですかね…?
MCに残された時間も後わずか。メインステージの両サイドにバーカウンターとジュークボックス、アーケードゲームなどが置かれ、後半戦の演出にまた期待を膨らませた。
最後はメンバーそれぞれ告知。菊池の言い切れないくらいの告知の量に改めて驚きながら、サラッとトモダチゲームの主題歌についても告知があった。
菊池は本当に時間内に言い切れない程の告知があって、
菊池「あとなんだっけ??なんだっけ?」
佐藤「DREAM BOYS!」
菊池「それだーー!」の声に被るくらい待ったなし状態で、後半戦一曲目「Story」が始まる。
そして「夏のハイドレンジア」この2曲でMCで高揚していた気持ちがスッと落ち着き、音楽を楽しむ体勢が整えられた。
もう戻れない契り
それから程なくして、ド派手なファーのアウターを着てワイルドに現れたSexy Zone。
「Freak your body」が始まる。
メインステージからセンターステージに辿り着き、そして激しく踊ると、足元から大量の水飛沫が立った。
Sexy Zoneはこの過激な曲を
どう演出するのか?
下心とかでなく、単純に興味があってこの曲が披露されることを楽しみにしていた。
結論からいうと、
想像を超えて刺激的だった。
一見すると、他のパフォーマンスと比べればセクシーだが、必要以上に腰を振ったりとかそういう感じにも思わなかったから、水飛沫を立てながら思いっきり踊る夏のダンスナンバーのように見えるのだが、
メンバーたち最重要課題として、とにかく出来るだけ多くの人にできるだけ多くの水をかけているように見えた。
ここから先は、私の想像の範疇を出ないし、一生その意図が語られることはないと思うのだが。
Sexy Zoneが
Sexy Loversを
"濡らして"いる
…最初は、ただ水を被っている人たちを眺めて、"状態"として、そう思ってたのだが。その意図に気づいてしまうと、もうそのことで頭がいっぱいで
水の射程圏内にいようといまいと今これはとんでもない営みの中にいるんじゃないか?と思ったら、もうその後一切の記憶が飛んだ。
激しく水飛沫を上げた後に、クールに始まる「RIGHT NEXT TO YOU」はほとんど踊らない。音楽としてのライネク。体揺らすライネク。うん、気持ち良かった。
甘すぎる夢甘くない現実
「シーーー!」と始まるアレ
またまた長谷川さんの登場
どこからかキャッキャキャッキャ聞こえると取ったら、聖子ちゃんカットにネグリジェのメンバーが、寝起きドッキリを仕掛けるという。
私の入った公演は、エミリー(中島)がドッキリ側だったが、どうやら公演によって異なるランダム要素のようだ。
ビリビリペンで起こそうとするんだけど、手でノックしないとビリビリしない仕様で、結局寝ぼけながら(というていで)自分でノックするというバラエティ力。
菊地に扮する風子と「ちょっと涙目じゃない!」「想像以上に痛くて!」と絡む。風子は時代と性別が変わっても相方のことをよーくみているようだ。
そういえば、最初脛にノックしようとしたら全然効かなくて、長谷川「これ壊れてないよね?」と手渡され、安易にノックしてビリビリしてた子は誰だっけ?松美(松島)だったか、勝子(佐藤)だったか?多分松美な気がする。
まぁー、とにかく終始楽しそうでメンバーたちは女の子を通り越してもうただの子供みたいにはしゃいでいたけど、その収集のつかないメンバーにずっとツッコミを入れてくださる長谷川氏も最高で。Sexy Zone VS 長谷川氏の攻防は是非全編見守りたいので、DVDの特典映像にお願いします。
こんなの敵わない
映像が終わると、ネグリジェ姿から可愛らしい80,90年代風のワンピースを着たSexy Zoneが現れる。
可愛い、可愛すぎる。
全セクラバが白旗。
もう無駄な抵抗はよそうと思った。
ノースリーブと半袖姿の佐藤と松島は全体的に華奢で、鍛えたえていてもまだまだ細いんだなぁと改めて思った。対してフワッとした長袖を着ている中島と菊池はやっぱり体つきが男性らしいのだろう。可愛く潤んだ瞳の奥に鍛え上げられた肉体を隠してると思ったら不思議な気持ちになった。
歌い始めたのは「Ladyダイヤモンド」この曲も本当に何度も生まれ変わっていて胸が熱くなった。
思い出してみれば、PAGESツアーのドキュメンタリーの冒頭に、「LADYダイヤモンド毎年さ、私今年もトロッコか〜。って言ってるよ?そろそろ俳句歌われたいな〜って言ってるよ?」と中島がボヤいて以来、
翌年のPOP×STEPツアーでミュージカル調になり、そして、今年は80年代風女性アイドルソングとして生まれ変わった。
曲もアレンジされていたし、メンバーも可愛らしい声色で歌っていて、30年前に出してたら大ヒットソングなってたんじゃないか?というくらいの良曲。やっぱりジャニーさんの手がけるアイドルソングってすごい。
この流れからの「Ringa Ringa Ring」上手すぎる。本当にジャストフィットな空気感で、一晩経っても思い出し泣きできる。
バーカウンターに4人並び、あの肩にかけるタイプの初代携帯電話を背負い歌う彼女らは彼を思って黄昏てみたり、シャンパングラスを傾けてみたりとずっと可愛いしずっとドラマチックで。
同じ時代で"彼女"らに恋焦がれられたい人生だった。
現実は突然に
鈍い爆発音と共に見たことないくらい真っ白のスモーク「「え!?夢だったの!?」」の声と共にはじまる「休みの日くらい休ませて」のイントロ。
ステージ上で気だるくスーツ姿に着替える。濃紺のスーツ、ネクタイ、メガネ。4人の休日出勤サラリーマンが誕生。
『休みの日くらい休ませて〜』と歌っているのはアーケードゲームの前。仕事と休みの狭間で揺れ動く感情が見事に表現されてた。
アーケードゲームの中もメンバーの映像で、合いの手の部分を映像の中のメンバーが担ってるのもすごく良かった。本当にセンスが良すぎる。アイディアが冴え渡っていた。
ストレス社会のしんどい心を優しく包み込む「ぎゅっと」は、濃紺のスーツで歌うとアイドルSexy Zoneが優しく抱きしめてくれるような曲から、同じ今を生きるメンバーが肩を抱いて共に歩んでくれているような曲へと変化した。
Sexy Zoneは前よりもっと私たちの近くに寄り添ってくれようとしているんじゃないかと、そんな風に思って心が温かくなった。
日常と非日常
『世界中からアイドルが消えました』とアナウンスの入るニュース番組。
そのニュースを各々静かに見つめる4人は、どういう訳かスーツ姿でサラリーマンをしている。
アイドルの消滅と共に活気をなくしていく社会。
メンバーカラーのカードを見つめる4人は、何かを心に決めて、立ち上がる。
カードを公衆電話に差し込むと華麗にアイドルに変身し、「Forever Gold」と共にステージに帰ってきた。
そして「LET’S MUSIC」「RUN」と続き、会場は"アイドル"Sexy Zoneの輝きで、笑顔に満ち溢れていた。
アイドルは嗜好だから、お腹が膨れるわけでも寒さを凌げるわけでもない。生きるために"なくても良いもの"なんだけれど、多くの人たちの心の中で"いないと困る"存在であって、楽しい時間を、夢のような時間を、アイドルと分かち合えるからこそ、現実を強く生きていける。
"アイドル"Sexy Zoneは、そういう存在であって、これからもそういう存在であり続けたいというメッセージなのだろうと受け止めた。
最後の挨拶では、中島が愛を感じてSexy Zoneとして活動できていること、今後も愛を育んでいきたいと艶やかに語り、
佐藤は自身の挑戦SHOCKを振り返りながら、センターだから完璧にやらなきゃと思っていた気持ちが、憧れの先輩の言動を見て変わったこと、お客さんを楽しませるためには、まず自分が楽もうと思ったこと、そして今日の公演も凄く楽しかったと生き生き語った。
そして何より、最近は1人の活動が増えているけど、みんなが揃うライブって良いなとみんなで思ってステージに立ち、誰も一人がいいなんて思っている人はいない。みんなで揃って活動していきたいとみんなで思っている。と、強く語っていたことが強く印象に残っているし、流石の配慮だと思った。
松島は自分達の活動はいつも見てもらえていても、みんなの顔が見られるのはライブだけだからと、直接会える貴重な機会を噛み締めて、そしてまだSexy Zoneのファンでない人もデビューからずっと好きな人にも、Sexy Zoneっていいな、成長したなと思ってもらえたらと改めて伝えていた。
菊池は普通の日常があるからこそ僕たちと過ごす時間が特別になる。と戻りたくない現実を肯定し、あと、脈絡を覚えていないのが申し訳ないのだが、「僕たち5人」とナチュラルに力強く口にしていたのがとても印象的だった。
これは5人で周っているツアー
最後に披露されたのは「Dream」美しい夢のような時間を優しく締めくくる。
ラストのサビで会場がパーっと明るくなって全体がオレンジ色の光に包まれた。もちろん何も語られない。けれどそこに彼を感じたから持っていたペンライトもオレンジ色にした。
他にもちらほらとライトをオレンジ色にしている人がいて、ツアーが続いていく中でこの光がもっと繋がればいいなと静かに願った。
他にもオレンジ色は様々なところに散りばめられていて、Sexy Zoneは5人でツアーを回っているんだと、少なくとも私はそう思っている。
アンコールまで楽しい
アンコールは「Honey Honey」と「Iris」できるだけたくさんのファンと交流しようとひたむきなメンバーが本当に愛しかった。
最後は銀テープが飛んでくるのだが、「移動したりしちゃダメだよ?」「ちゃんと分け合ってね?」「みんなの行動が次に繋がるからね?」と事前に声をかけてくれていたから、特に混乱もなくたくさんの人に行き渡っていた。
最後は声の出せないSexy Zoneコール。いつか、彼らの名前を全力で叫べるようになるその日を夢見ながら、楽しい時間は幕を下ろした。
これはSexy ZoneのSexy Zoneたるライブ
私のザ・アリーナレポは以上となる。
拙い点もあったかもしれないが、お楽しみいただけていたら嬉しい。
冒頭にも述べたが、このライブは本当にSexy Zoneらしいライブだと思っているし、
Sexy Zoneにしかできない。
10年かけて積み上げて来たものがあるから、多様に魅せられて、今もまだまだ成長しているから新しい顔を見せてくれる。
本当に面白いグループを好きになった。興味を持ってFCに入った過去の自分に心から感謝したい。
きっと彼らはこれからも沢山驚きや、感動を与えてくれる。その度に夢は広がり、世界は輝いて見えるだろう
この熱い夏より、もっと輝くハイライトを彼らと共に更新していきたい。