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桃色の絶対領域史 【誕生編】

令和3年10月9日「桃色の絶体領域」が地上波で初披露された。

それは、時が止まって感じるほどの甘美な時間だった…。

ここに至るまでには、数々のドラマがあった。私はそのエピソードたちをSexy Zone史に刻んで後世まで語り継がねばと謎の使命感に駆られた。

そこで、ここまでの『桃色の絶対領域史』をここにつづっておくことにした。時が経っても、「桃色の絶対領域」後に好きになった方でも、いつでも振り返ることのできる場所になればと思っている。

今回は、前編。初共演からリリースまでの【誕生編】となっている。それではお楽しみください。

運命の出会い

事の発端は同年3月21日NHKの歌番組シブヤノオトにSexy Zoneが出演し共演した同年代のアーティストと共に「セクゾのイメージ調査クイズ」を実施した事だった。

ここでSexy Zoneと神はサイコロを振らないは運命的な初共演を果たす。

一問目
『ジャニーさんは〇〇みたいなセクシーさをイメージしてSexy Zoneと名付けました。〇〇とは?』

神サイの回答
黒川「ランジェリー」
桐木「絶対領域」
吉田「花」
柳田「MJ」

ここで、「絶対領域」登場。
ちなみに、正解は「マイケルジャクソン(MJ)」で、『柳田さん正解では…?』という空気になりつつも、柳田氏の回答はまさかの「松本潤(MJ)」だったという天然で特大のオチをつけてくれたのだった。

二問目
『松島聡のメンバーカラーは?』

神サイの回答
黒川「黒」
桐木「ピンク」
吉田「ピンク」
柳田「桃♡」

柳田氏のクセ強過ぎな回答にはMCを務めていた菊池もツッこまずにはいられなかった。

最終問題
『今のSexy Zoneをイメージして曲を作るならどんなタイトルにする?』

神サイの回答
「桃色の絶対領域」

中島「提供する気ないでしょ」、佐藤「ふざけてるんじゃないですか?」と散々なツッこまれ様であったが、スタジオはトンチキなその題名に大盛り上がり。一緒に共演したOmoinotakeの「Naked Love」、illiomote「LUKEY」の回答を抑えてSexy Zoneがセレクトした一曲となった。

その後「桃色の絶対領域」はSNSで大盛り上がりし、まさかのトレンド入り。実現を願う声も多かった。

ちなみに私もその1人だった。

そして、柳田氏は、放送後、佐藤のラジオVICTORY ROADSでシブヤノオトの話題になり、神はサイコロを振らないの「夜永唄」が流れた際には、こんなツイートもしていた。

とにかく異常に盛り上がっていた。そう、たしかに盛り上がった。しかし、この時はまだ、誰もがこの曲名が実際に歌になるなんて、夢のまた夢の話だと思っていた。

夏のハイドレンジア発売決定

6月9日、「夏のハイドレンジア」の発売が発表された。中島主演の火9ドラマ「彼女はキレイだった」の主題歌であり、楽曲提供は秦基博氏ということで、ファンは胸を躍らせた。と、同時に、名曲を秘めがちなカップリング曲に想いを寄せていた。

来たる令和3年6月25日

「夏のハイドレンジア」のカップリング曲が情報解禁された。

初回限定盤B
M1.夏のハイドレンジア
M2.桃色の絶対領域

…ん?

桃色…?の…?

桃色の絶対領域!?!?

と、なったのはきっと私だけではないはず。そしてSNSは大盛り上がり。ネットニュースにもなった。

歌番組がきっかけで新しい曲が生まれたこと、話題のバンドから楽曲提供がされたこと、それが「夏のハイドレンジア」のカップリング曲であること、全てが完璧なシナリオすぎてファンは大盛り上がり。#桃色の絶対領域 はTwitterのトレンド1位を獲得した。

Sexy Zoneと、桃。

Sexy Zoneと桃の出会いはこれが初めてではない。

6thアルバム「XYZ=repainting」収録
「PEACH」がある。

新しい恋に会いに行こう PEACH!
[PEACH/Sexy Zone]

女性目線で描かれたこの曲は、最上級に可愛いポップナンバー。ライブでは毎回恋愛シュミレーションゲーム風の演出がなされる人気曲。そのため、「桃」がつくこの曲に寄せる期待はひとしおだった。

ファンの間では、『お得意のトンチキ曲かな?』『やっぱり桃色だし「PEACH」の様な可愛い系?』『え〜、まさかのセクシー系だったらどうしよう。』などと、思い思いに想像力を働かせては、予想外の方向からやって来た新曲との出会いに心をときめかせていた。

「桃色の絶対領域」初解禁

記念すべき、「桃色の絶対領域」の初解禁日は7月16日のラジオVICTORY ROADSだった。

お楽しみはラジオ終盤まで持ち越され、ラジオを楽しみつつも、心は落ち着かずにいた。

そして、遂に「桃色の絶対領域」が電波に乗ってリスナーの元に届けられた。

…前奏からもう危険な香りが漂いすぎて、アドレナリンがドバドバ出た。

『絶対的に魅力的なのは、佐藤さん、あなたの声です!!』と、大声で叫びたかったが金曜22時の部屋で叫ぶことなんてままならない。ぐるぐると渦巻く感情にどうにかなりそうな約3分間、『あぁ、今日はもう眠れない。』そう諦めながら身悶えた。私の脳内は完全に桃色に染まったのだった。

佐藤「さぁ、Sexyな方の曲だった…。って感じで、びっくりしてるね…、方もいるかもしれないです。」
[VICTORY ROADS 7/16]

さっきまで、Sexyの化身の様な歌声で魅了してきた佐藤が、これまた物凄くいつものペースでまったりと喋り始めるから、そのギャップにまたついていけなくなる私。どこまでこの男に翻弄されれば良いのだろうか。そんな感覚すらも気持ちいい熱帯夜だった。

夏のハイドレンジア発売

8月3日、「夏のハイドレンジア」のフラゲ日となり、店頭はSexy Zoneとファンで賑わった。

その中には、「桃色の絶対領域」を求める神サイファンの方も少なからずおり、その一枚を手に取ってくれたことに心から感謝したし、いっそSexy Zoneのことも少し気にかけてもらえたらと願った。

「桃色の絶対領域」をこのタイミングで初めて聴くファンも多く、TLは再び桃色に染まった。

CDを通して聴き込めば聴き込むほどに、新たな魅力に気づくから、その中毒性ったらない。

艶やかな歌声が、吐息が、淫らに揺れる声が、私の耳を独占するから、ただ音楽を聴いているだけにも関わらず、どうしようもなくいけないコトをしているようで、背徳感すら感じた。

ピンク=桃色になった柳田氏の感性からすれば、Sexy=官能的だったのかもしれない。いや、きっとそうに違いない。本当にとんでもない曲に出会ってしまった…。と頭を変えながら、幸せなため息をつく毎日だった。

そして、他のカップリング曲「Prism」「Never lie to me」「Heat」も素晴らしかった。1人でも多くの人にこの魅力に気づいて欲しい。いつもより一層そう思いながら、熱いリリース週を楽しんだ。

秦基博提供火9ドラマ主題歌であり、こんなサプライズな良曲まで収録されていた「夏のハイドレンジア」はオリコン、ビルボードランキング共に週間1位を獲得。こうして、お祭りの様なリリース週は幕を閉じた。

桃色の絶対領域史【シブヤノオト and more fes.編】へつづく→

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