『文章力 かくチカラ』戸山滋比古 読了

『文章力 かくチカラ』戸山慈比古 著 読了。
・文章は料理のように、美味しくてつい食べ過ぎてしまうぐらいではないといけない。先が読みたくて、気が付いたもう終わっていた文章であろう。
・短い文章がきりりと書けてはじめて、ものが書けるということになる。短文は小粒でもピリリと辛い。
・案ずるより書くことも大事。毎日書いていれば、必ず上達する。
・書きたいことが10あるなら、そこから2つか3つに絞る。それを組み合わせて、一口で言えてはじめて、テーマが出来たといえる。
・思い切って速く書いてみる。速く書くと、吹っ切れて新しい文章が書ける。
・一人や二人の文章家の文章を集中的に読み込んで、その骨法を学ぶ。これが文章上達の一番の近道。さらにそれをまねてみるとよい。
・似たようなことばは言い換える。バリエイションが豊富だと、読みやすい文章になる。
・文と文とを「が」で結ぶのはなるべく避けたほうがいい。特に意味がはっきりしない「が」はいらない。また、前後の文章を結びつける論理的な接続詞を乱用しないようにすると文章はよくなる。
・形容詞や副詞を乱用しない。
・段落は時代を追うごとに短くなってきた。書きたいことを箇条書きに書きだす。そのひとつひとつを段落で言えるかどうか考える。言いたいことが段落3つ分ということもある。段落数で全体の文章量が決まる。
・センテンスはなるべく短いほうがいい。
・書き出しが決め手になる。ここで勝負がつく。
・終わりは余韻を決定する。記憶のなかの文章の印象を大きく色づける
・新しい言葉や流行語は避ける
・論文は序論、本論、結論の順番。文章は途中から始めるぐらいがいい。
・耳で書く。自分の書いた文章を声に出して読み返してみると、欠点が見えてくる。なだらかに読める文章を書く。
・アメリカのヘミングウェイは作品を書き上げると、銀行の貸金庫にしまった。時間をおいて出して、推敲した。文章は一度書いてから、風を入れる時間があるといい。

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