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匿名的フィードバック

今回は選手の内省を促すコーチングのテクニックを紹介します。


フィードバック

選手のプレーに対して、
・良いのか、悪いのか、評価を与える。
・より良い方法を提示する。
・フィードバック後のプレーを評価する。

具体的なフィードバック

様々な目的で、フィードバックは行われますが、
特定の選手に向けられて発信されるフィードバックは以下のようなものです。
「〇〇、良いタイミングで背後に抜け出したぞ!」
「△△、アプローチはもう 1歩寄せろ!」
など、具体的にいつ、誰のプレーに対してフィードバックがあるのかわかりやすいというメリットがあります。
一方で、フィードバックを受けている選手以外の選手は自分ごととして捉えにくいというデメリットがあります。

匿名的なフィードバック

「このトレーニングをしている中で、ボールを受ける前に相手から離れてスペースにコントロールできる準備をしている選手と、パサーににへそを向けたままボールを受け用としている選手がいる。相手がボールを奪うという狙いを定めやすいのはどちらの選手だろう?」

誰か特定の選手に伝えているか明らかにしていませんが、チーム全体に投げかけることで、 1つ目のグループに入ろうと自分のプレーを見直すきっかけを作ることができます。
また、2つ目のグループに入っている選手は、チームメイトの前で名指しで指摘されることなくプレーを改善するフィードバックを受けることができます。

「〇〇選手はパスを出した後、相手の背中を取ろうと何度も走り出していた。味方にパスを出して後ろで止まっている選手もいるが、相手にとって脅威なのはパスして走り出す選手だ。」

↑の例では特定の選手を褒め、よりそのあションを引き出そうとしながら、パスして止まっている選手たちに対して気づきを与えています。

選手の気づきを引き出すことができるテクニックですが、デメリットもあります。
それは、フリーズをかけた時しか使えないことです。
シンクロではこれだけの量を話す時間はありません。
そして、 1回のセッションで何度もフリーズをかけることも難しいので、 1日のトレーニングで2回程度が限度でしょう。

まとめ

匿名的なフィードバックは、チーム全体に対して名指しで指摘することなく良い方向に進むための気づきを与えることができるテクニックです。
ぜひ活用してみてください。

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