グッドオーガナイザー
こんにちは。
M.Y. trainingです。
グッドオーガナイザーになろう!非常によく耳にする言葉ではないでしょうか?コーチとして、トレーニングのオーガナイズが大事だよ!良いトレーニングはオーガナイズで決まるよ!求めている現象が出てくるオーガナイズをしよう!
オーガナイズの能力を高めることが大事ということですね。今回はどうやって人の動きを引き出すかということについてお話しようと思います。
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ヒトの意思決定過程というのは情報を得る→その情報を加工・処理する→対応するというプロセスをたどります。この意思決定過程には原理と特徴的なパターンがあり、大まかにトップダウン情報とボトムアップ情報によって影響を受けています。
ボトムアップ情報とは、五感を通じて外界から取り入れる情報のこと。
トップダウン情報とは、これまでの経験などによってその人の中に蓄積されている知識や信念のことです。
これらによってヒトは行動を起こしているので、これらをコントロールすることで、ヒトの行動をコントロールできるということです。
つまりこれは、「マインドコントロールできる」ことになります。
だからって選手をマインドコントロールしようってわけではありません。サッカーのトレーニングでは、求めている現象や選手のプレーを引き起こすためにはボトムアップ情報に手を加えよう。
環境をコントロールすることがとても大事。
例えば、何か料理を作るという意思決定をさせるときに、食材と調理器具を指定しておきながら(しかもそれとなく指定します)、「自由に好きな料理を作っていいよ」と言っているような感じです。
豊富な魚介類、それなりの野菜、気持ち程度の肉と調理器具を用意しておけば、かなりの確率で魚料理を作ると思います。しかもそれは、「自分の頭で考えた結果」作った魚料理です。もっと限定しようと思ったら、新鮮な鯛とまな板と包丁を用意しておけば後は何もしなくても、「刺身」を作るというわけです。
しかし・・・
コーチとして求めているのはこのシナリオに
しっかり沿ってプレーしてくれる選手ではありません。
「ちょっと待てよ・・・。」
「このまな板は木でできているな。」
「これを半分使って薪を作ろう。」
「包丁を叩いて火を起こせば魚を焼くこともできるじゃないか!」
僕が求めている選手はこのような選手です。
刺身を作らせようと思ったのに、焼き魚作っちゃったじゃないか!!そんなこと考える奴いないだろう!!こんな選手は大歓迎です。おそらく困難な状況であっても、誰も想像できないような発想で、観客を酔わせ、敵の度肝を抜く、ものすごい選手になってくれるのではないでしょうか。
だいぶ極端な例ですが、コーチが想像している枠組みを簡単に壊してくれる選手が本当に優れた選手で、僕が育てたい選手です。特にジュニアの年代ではこのようなプレーができる選手は数多くいます。いつまでもこの発想をもち、プレーで実現させられる選手が増えて欲しいと思っています。そして、そのためにコーチができることを求め続けています。
オーガナイズの話から僕の育てたい選手の話まで、あっちこっちに迷走した内容となってしまいました。まあ良いでしょう。
***おわり***