こどもが生まれて「迷惑かけるな」から抜け出す
結婚してこどもが生まれた。
''ラッシュにベビーカー乗せるな''問題とか、迷惑かけるなの圧力が怖くて、ベビーカーはコンパクトで軽量なものにした。
車輪が線路に挟まらない最小限のサイズだと聞いて買ったものの、踏切では悪戦苦闘した。少しの段差でもスムーズじゃなかった。
車輪が大きくて安定性のあるベビーカーとすれ違いながら、買い換えようかと思いつつ、都内のエレベーターのない駅では、一人でもかかえられる今のベビカーは便利だといえば便利だった。
その後もニュースやネットでベビーカー論争を目にした。
ある日、ふと思った。
「わたしは誰のためにベビーカーを選んだんだろう?」
娘のためを思えば、大きくて安全で安定性があってスムーズなもののほうが良かったのではないか?
他人にとやかく言われても、それが何より大切だったのではないか?
非難する他人のために選択して、たとえ評価されたってなんにも残らないのに。
そう気づいたら、それから「こどもにとっての1番」で物事を選択するように心がけようと思った。
電車に乗っているときも、マナーだ何だと口うるさくコントロールするのをやめた。
それ以外でも、人の目で制限させるのをやめるようにした。
コロナになって、マスクについてたくさん調べた結果、マスクをさせてない。(アレルギーと喘息もちなので)食べ物により注意を払い、子供自身の生きる力や免疫力を高めようとしている。
そんな話をしてると「人の目が気にならないですか?」「怖くないですか?」と聞かれる。
実際そうやって見てくる人は一部。そしてそれは昔の私の姿でもあるような気がしている。
母親に厳しく育てられた自分が、かつて罰するような目で他人を見ていたことがあるから。
それに気づかせる、戒めの視線かもしれない。
だから、前よりは平気。非難されても平気。自分に答えがあるから。
少しずつ鎧が脱げていくような、子育ての日々です。