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わんこがいなくなったら
わんこがトリミングに行った日は
部屋の中が「シン」として
いるだけで空気が動いて、明るくしてくれていたんだなと気づく。
トリミングのたびに、シンとした部屋でそんなことを思っていた。
もしも、いつか、いなくなったとき
この空気に耐えられるだろうか、とも思っていた。
そんな時が来たのは、去年の暮。
亡くなったその日はずっと話しかけてくれていたけど、
次の日からパタリと話しかけてこなくなった。
なのに部屋が「シン」とすることはなかった。
ずっとあたたかく、わんこの愛を感じる。
亡くなって半年以上経つ今も、変わらずあたたかい。
こんなふうに、わんこを通して知ることがたくさんある。
かけがえのない想い出。