アピらにゃ損!!!自分の特殊能力は思っているより伝わっていない!?
申し遅れました、ワタクシ みすみ と申します。
現在岡山県のとある田舎町で、パートタイムの事務員として働いております。
2016年に離婚して郷里に戻ってきたシングルマザーです。
小学5年生の娘と2年生の息子がいます。
一見どこにでもいる普通の主婦なんですが、こないだ周囲のママさんたちにすごく驚かれたことがあったので、ここにも書いてみようと思います。
・実は漫画が描けます
・10代のときに雑誌の投稿コーナーで賞をもらって担当さんがつきました
・20代の頃プロデビューのお話をいただきました
・絵もけっこう上手いみたいです
私自身はこのことを、別段たいしたことだとは思ってませんでした。
それどころか、結局自分は担当さん(編集長)に見限られてプロになれなかった人間だったので、これらのことを「なんの自慢にもならない」とすら思っていました。
だってこの日本に、どんくらい漫画描いてる人いると思いますか?
(知らんけど)
それなりに賞をもらってる「漫画家志望」なんて、過去も含めて100万人くらいいるんじゃないですか?
(知らんけど)
だから自分もそんな大勢の中の一人だと思っていたので、そのことをむしろ「挫折経験」くらいに思っていたのです。
ところが2024年明けて、そんな私が唐突に子供たちを対象にしたイラスト教室をすることになりました。
小学5年生の娘が、自分の仲良しのお絵描き友達に声をかけてメンバーを集めてきたのです。
この娘というのがですね、まだ幼いみぎりから結構なオタクの片鱗を見せていましてね、同じくオタクな母が彼女の素質をのびのびと育てたところ、なかば必然ではありますが、立派な真正オタクとなってしまったのであります。
毎日絵を描いては母に持ってくる彼女に、「ここはこうしたらいいんじゃない」などとアドバイスをしているうちに、いつしか娘の画力は校内随一になり、娘の周りには志を同じくした(オタクの)友人が集まるようになっていたのです。
娘はたびたび私の絵を学校に持って行っていたらしく、小学校の参観日には突然知らない子から「漫画家なの??」などといきなりぶっ込まれる有様。
それはともかくとして、娘には以前から「絵を描きたい子がいるなら教えてもいいよ」などと言っていたのですが、ここへ来て娘がそれを行動に移したというわけで、私は唐突にイラスト教室の先生になることになったのです。
実は私は以前、子供たち向けの漫画教室を企画したことがありました。
プロになることを諦めた私ではありますが、私が作品を描く中で得た様々な知識や技術・経験は、私が一人で墓場まで持っていくにはあまりにも惜しい、きっとそれを必要としているひと・欲しがるひとがきっといるだろうと思ったので、若いひとたちに手渡してゆく場を持とうと思ったのです。
けれど結局これは実現しないまま、夢と散りました。
漫画を描いていたとはいえ、今でも私は絵に関してはそれほど自信がない部類です。全然神絵師とかではないです。
けれどまぁ、娘よりは上手い。
じゃあ、やれるんじゃないか。
あのとき挫折した「教室の開催」という夢が、ようやく叶うときが来たのかもしれない。
とりあえずやってみよう。
見切り発車でもいいじゃないか、と、2週間後の開催を目指して動き出しました。
そして実際、第1回目の教室が終わったあと、教室に参加した子供たちのママさんたちの私に対する印象はめちゃくちゃ変わっていたのです。
「経歴見てびっくりしたよ」
「こんなにすごい人が自分のそばにいたなんて」
「私が自慢したいくらい」
そのママさんたちは、この1年ほど、小学校のPTAで役員としてずっと一緒に活動してきた人たちでした。
わりとママさんとしては仲よく話しているほうだと思っていたのですが、それでも互いのことって大して知らないもんなんだなぁと思うと同時に、私は私の、上に挙げたような「挫折経験」が、もしかするとけっこうすごいことだったのかもしれない、と思うようになりました。
もっと誇っていいのかもしれない。
もっと前面に押し出していってもいいのかもしれない。
20代の頃はね、就活の面接とかで「漫画描いてます」って言ってました。
だってたくさんいる学生の中で、少しでも印象に残ってもらわないといけないですからね。自分の強み・他との差別化として、けっこうアピールしてました。
でもこうしてパート仕事して、終わったら子供たちを学童保育に迎えに行って。
どこからどう見ても、ただの主婦ですよ。
自分からアピールしない限り、自分の特殊能力なんて他人から見えやしません。
そりゃ、鉄のかぎ爪を持っているとか、目からレーザー光線が出るとかなら、見ただけで特殊能力者だとわかるかもしれませんけどね。
一見どこにでもいるパート主婦の私でも、実は特殊な能力を持っているスーパーヒーローだったの????
「スーパーヒーロー」は言い過ぎかもしれませんが、「特殊能力」とか、もっと馴染み深い言葉で言うと「特技」ってやつは、まぁ傍から見てもわかんないもんだよな、と思いましたよ。
だって私だって、よそのママさんがどんなことやってるとかわからないし、その人たちがなんか特技を持っていたとしたって、そういうの全然知らないんだもんね。
日本人は本当に奥ゆかしいですよ。
謙遜が美徳とされている日本人は、実は各人の能力が優れていても、「そんなことないんですよ」って顔をして生きている。
なんなら自分でも「たいしたことない」って思ってるふしがある。
でも、実はすごい人はそのへんにゴロゴロいるし、そういう人たちのレベル(水準)もけっこう高かったりする。
でも、みんなそういった自分の「良さ」や「すごさ」をアピールしていない。
繰り返すが日本は謙遜が美徳とされる文化である。
前回書いた勤続20年のベテラン女性社員の方もね、いつも真面目でお仕事はきっちり正確で、取り掛かるのが早くてレスポンスも早い。
電話に出るといつも明るく優しい声で朗らかに応答してくれる。
字もめっちゃ綺麗。
これって、すごいことだと思うんだけど???
私、社会に出てわかったんだけど、世の中には「事務処理」というものができない人って結構多かったりするんですよ。
まず字が読めない、読んでも内容を理解できない、そもそも説明をちゃんと読まない、なんて人ほんとにザラですよ。
年末調整とかするじゃないですか。あれも、ほとんど見もしないで奥さんや事務員に丸投げする成人男性のなんと多いことか…!!!
そういった「誰かができないこと」をきっちりやれる人・やってくれる人って、実はそれだけですごい。
それもまぎれもなく「特殊能力」なんですよ。
それなのに、そういう作業を「誰でもできること」と思ってる人が多いこと…
周りの人だけじゃない。やってるその人ですら、そう思ってるふしがある。
アピっていきましょうよ。
いやもうほんと思うんだけど、この日本で、いや世界的にも言って、字が読めて書けて内容を理解して事務処理できる人なんて相当ハイレベルな人ですよ???
ましてやパソコン使える人なんて、この現代社会におけるその他のことだってたいてい理解してできてしまえるのでは???と思ってしまう。
虎やライオンを槍で倒したりする必要があるわけじゃありませんからね。
でも残念ながら、そういう特殊能力を、みんなアピールしていない。
それどころか、それが特殊能力とすら思っていない。
いやもう、言って!!!!
それって、すごいよ!!???
「私はこんなことができる」
「こんなことがやりたい」
アピールしないと、誰も気づけない!!!!
拾えない!!!!
宝を持ち腐れさせてはならん!!!!!!!!!!
「たいしたことない」って顔して仕事してるから、「たいしたことない」「誰にでもできるんだな」って思われてしまう。
だから 勤続20年でも手取り16万 とか 7年働いても最低賃金 とか、そういう状況から脱せないんだろうなぁ
もう、すごい顔して生きていこうじゃないか!!!!
だって、ほんとにすごいんだから!!
言ったもんがちじゃない!!??
で、「こんなすごい私がしっかり稼げないはずがない!」って思えばいいじゃない。
そう思えることができたら、もっと時給のいいところに転職することにもためらわないし、なんなら「給料上げてください!」って交渉もできるようになるかもしれないし。副業や起業もフットワーク軽くできてしまうんではないかしら。
私も上司(太りすぎで入院中)が帰ってきたら、給与交渉してみようかと思います。
職場として居心地が良すぎるので今までできなかったんだけどさ~
それで「なに言ってんだおまえ」という反応されたらそのときよ。
見てろ。そのときが楽しみだな!
さてさて今日はこのあたりで。
ここまで読んでくださってありがとうございました!