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まいたく名画座No6 - 帰れない山

どうも、まいたくです。
今回、6回目のまいたく名画座の上映となります!🎥

本日上映される映画は、、、、

『帰れない山』 です!!

「俺はどこにも行かない」

◇監督・キャスト&あらすじ

  • 原題:Le otto montagne

  • 制作年:2022年

  • 制作国:イタリア・ベルギー・フランス

  • 監督:
     フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン
     シャルロッテ・ファンデルメールシュ

  • キャスト:※太字 主人公
     ルカ・マリネッリ/アレッサンドロ・ボルギ
     フィリッポ・ティーミ/エレナ・リエッティ 他

  • あらすじ:
    都会育ちで繊細なピエトロと、野性味あふれるブルーノ。
    この対照的な二人が山麓の小さな村で出会い、濃密な時間を過ごしていく少年時代に始まり、それぞれの思春期を経て再開した青年時代、その後の彼らの半生を、イタリアの雄大で美しい山々を舞台に綴る、友情と成長の物語。

◇感想

本作はまず、全体を通して雄大な自然の映像に心を奪われてしまいました。

特に山々の情景は圧巻で、吹雪などあまり厳しい姿を見せることは無いのですが、その分、あくまでも静かに、そして映画の中の人々だけでなく、私たちをも大きく包み込んでくれるような気持ちにさせてくれます。

また、本作の登場人物もそういった山々のように大きく、強く、そして静かではあるが、信念をもって生きるもの、都会で悩みを抱え、山々の雄大さに救いを求めに訪れるものなど、その壮大な山々が本作の物語を形取る、いわば象徴として描かれているように感じたことも非常に印象的でしたし、また、そのような場所で発せられる言葉には、取り繕うようなものは一切無く、それが二人の男性の絆をより確かなものにし、強い信頼となり、そして確かな友情を育む光景が、より大きな感動を生むことも、この作品の素晴らしい点であると感じました。

◇映画の見どころ

  • 映画の中に入り込むような気持ちで鑑賞してみよう!
    これは私まいたくの個人的な意見ですが、この映画は変に深読みなどせず「心のまま、感じたまま」に楽しめば良いと思います。

    やっぱ、雄大な大自然の前ではね、小細工なんて無意味ですよ(^^;)

    その上で、あたかも自分がその映画の登場人物の一員になったような気持ちでご覧頂くことで、より主人公たちの心情に寄り添える気がします。
    少なくとも、私は途中からそのような気持ちで鑑賞していました。

    みなさんはピエトロとブルーノ、どちらの主人公により親近感が湧くんでしょうかね?(^^)

  • 主人公たちのピエトロの父親に対する感情とその変化に注目!
    本作ではピエトロの父親(ジョヴァンニ)が、二人の主人公の今後の成長や生き様に大きな影響を与えます。

    ピエトロとブルーノ、それぞれがジョヴァンニに対してどのような思いがあったのか?そして感情がどのように変化していったのか?が、本作の非常に重要なポイントだと思います。
    また、その感情の変化により、ピエトロとブルーノ、それぞれがお互いに対して持っていた感情もどのように変化したのか?といったところも本作の大きな見どころかと思いますので、ぜひ注目してみてください!

◇Next step

ということでNext stepです!
この映画が気に入りましたら、以下の作品をご覧になってはいかがでしょうか?

  • マーティン・エデン 
    主人公の一人ピエトロを演じたルカ・マリネッリ主演の青春映画です。
    この映画、私は未鑑賞ですが、非常に興味深く、気になっている映画ですので、もしよければみなさまもぜひ!

  • 神々の山嶺(かみがみのいただき)
    夢枕獏の小説を谷川ジローが漫画化した傑作コミックを、フランスでアニメーション映画化され、日本にも逆輸入してきた映画・・というちょっとややこしい経緯の映画です(^^;)

    アニメですし、作風もミステリーなので、本作とは毛色が結構違いますが「山」繋がりでご紹介しておきます。
    なかなか見ごたえのある映画でしたよ(^^)

◇おわりに

今回は「帰れない山」をご紹介しました。

この「まいたく映画座」含め、私の記事は基本的に少々テンション高めを意識して文章を書いているのですが、今回はかなり低めのトーンでした。。

で、その理由をずっと考えていたのですが、なんとなくその答えがわかりましたよ。
恐らくこの映画、私にとっては「非常に没入感が強い作品」なのかもしれません。

これは私の感覚なのですが、なまじ人生経験が増えると、物事をまっすぐに捉えずに、相手の言動や表情の裏側の真意を探ってしまったり、または一歩引いて、第三者的に観察したりするクセがついてしまっているんですよね。

でも、この作品はそんな必要が全くない。
ただただ、雄大な自然と、そこに暮らす人々の純粋な感情を素直に受け止めれば良いだけなので。
それが作品への没入感に繋がり、結果、この記事も純粋な言葉で表現できたのかもしれません。

、、、久しく忘れてましたね・・この感覚。
そういった意味においても、本作はとても素晴らしい作品だったと思います。間違いなく良作です!

ということで、この映画に対する感想などありましたら、コメント頂けると幸いです。(でも、ネタバレはやめてね(^^;))

以上、ご愛読ありがとうございましたー!!

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