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世界の動きが家庭の生活に直結

いつも申しますように、現代の世界というものは、個人も密接なつながりを持っておりまして、ベトナムで起ったことはすぐ日本にも影響があり、アメリカの経済の動きは、そのまと日本の経済に影響する、というように、日本は単に日本一国が世界と離れて生活するわけにはゆかないのですし、また個人個人は日本という国の動きを外にして自己の生活をすることはできないのです。

太平洋の波が米国から日本へ、日本から米国へとつながっているように、日本の国の動きというものは、直接個人個人の生活にひびいてくるのですし、個人個人の生き方は、そのまま日本の政治に影響してくるのです。たとえていえば国会議員の選挙にしても、個人の一票一票で自民党が多数になることもあれば、社会党や共産党が多数になることもできます。もし、次の選挙で、社会党や共産党を選ぶ個人が多くできれば、政府は社会党や共産党の手に握ぎられ、日本の様相は一変してしまうわけです。日本の様相が一変すれば、これに対する世界の動きも、その瞬間に変ってまいります。

米国は日本の政府をはっきり敵とみてくるでしょう。ソ連や中国は、日本を味方とみて、双方で自国の思うままにしようとして、競い合い、日本は共産圏の中の新参国となって、日本本来の生き方ができなくなり、幾多の辛酸をなめつくすことになってきます。そして米国は中ソのやり取りを指をくわえてみていることは決してしません。再び日本を自己陣営に入れようとして、自民党系の人々や、反共主義の人たちと交流して、共産政府をくつがえそうと計るでしょう。べトナムと同じように内乱は必至であり、世界大戦の大きな導火線は日本から起る、ということになり、大調和日本の天命は全く果されなくなってしまいます。米国にとって日本の立場はベトナムとは比べようもなく重大なのですから、これを黙って共産圏の手にゆだねることは絶対にないのです。共産主義楽土の夢に酔って、あたら美し国日本を破滅させ、世界大戦、地球減亡の発火点に日本をしてはいけないのです。それこそ日本に対する大罪であり、世界人類の敵となるのです。

こういう事態も、個人個人の何気なく投じた一票によるのでありますから、個人個人の動きはそのまま国を動かし、世界の運命に直結していることになるのであります。その点では、再軍備派に一応援して、日本に核装備をされる雰囲気をつくらせるのも、個人個人の動きによるのでありまして、ただ単に政府が悪い、自民党はけしからん、といって、他の責任にしていることはできないのです。火の粉はみんな個人の自分たちにふりかかってくるのです。

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