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りん
2020年6月2日 21:06
「19時にコンビニで」と書かれた紙を、マキはスーパーのゴミ箱に投げ入れようとして、やめた。こっそりと上着のポケットにしまい、歩き始める。 あの、彼女にとって、劇的な始まりから半年経ち、自己嫌悪と我慢とエッセンス程度に入っている麻薬のような甘さから、少し抜け出せた気でいた。 なにせ、今日まで1ヶ月アクラス以外で会っていなかったのだ。関係が始まって数ヶ月ほどで、黒川は連絡も返さなくなり、アクラ