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【病み上がりワーママにもサクサク読めるミステリー】『廃遊園地の殺人』斜線堂有紀

こんばんは!今日もお疲れ様です。

やっと、しつこい咳(コロナ疑惑)が治りつつある、ミステリー大好き、フルタイム勤務ワーママ、みりーほです。

寒い寒いと言いつつ、日中は気温が上がり、雪が溶けていました。

例年と比較すると温暖な冬ということですが、雪が少ないと、北海道ではスポーツや観光に影響が出るので、手放しには喜べない面もあります。

先週の通院で、待合時間に読み進めていたのが、こちらの本。土日で読了しました。

『廃遊園地の殺人』著者は斜線堂有紀さんです。

ネタバレはありませんので、安心してくださいね。

この本は、面白いミステリーがまとめて紹介されているサイト(どなたのサイトだったか、失念してしまいました)で紹介されていました。

表紙のピンクのうさぎが、印象に残っていたので、書店で見かけて、すぐ手に取りました。

表紙のうさぎのキャラクター名はギャニーちゃん。営業することなく廃園になった遊園地、イリュジオンランドのキャラクターです。

廃園になった理由は、プレオープンで招待客が猟銃で無差別に撃たれた、殺傷事件が起きたから。

リゾート計画により、地元の村人を立ち退かせてまで作り上げた巨大遊園地を廃園に追い込んだ事件はなぜ起きたのか、これが最初の謎です。

20年後、イリュジオンランドを買い取った、廃墟好きの富豪、十嶋庵から招待状を受け取った廃墟マニア眞上栄太郎は、イリュジオンに降り立ちます。

イリュジオンランドには、眞上の他にも、招待客が集められていました。

イリュジオンランドを経営していた企業の元社員、イリュジオンランドの元従業員、イリュジオンランド建設のために立ち退きを強行された元村人、イリュジオンランドについての記事を当時書いていた雑誌記者、廃墟探偵シリーズ作者、廃棄好きOL。

十嶋財団から派遣されてきたスタッフ、佐義雨の指示により、イリュジオンランドに泊まり込みで宝物探しをする招待客達。

宝を手に入れた者は、イリュジオンランドそのものを得る権利が与えられるのです。

やがて、招待客の1人が惨殺されます。

眞上は警察を呼ぼうとしますが、ある理由から他の招待客から止められます。

止められた理由にしぶしぶ納得し、犯人探しを始めます。

電波は圏外で、退路が絶たれた状態の、廃遊園地というクローズドサークルで、眞上達は殺人犯を見つけることができるのでしょうか。

眞上達を嘲笑うかのように、次なる殺人が起きてしまいます。

過去の銃乱射事件はどのように、今回の事件と関わっているのか。

十嶋は何を目的に招待客に宝探しをさせるのか。

眞上は、イリュジオンランドと何か関わりがあるのか。

いくつもの謎が絡み合い、複雑な真相へと読者を導きます。

猟奇的な殺人が起きるわりに、気軽に読めるのは、眞上の力が抜けたキャラクターゆえなのかもしれません。

会話文が多いので、サクサク読めますよ。

それにしても、ギャニーちゃんの顔が怖すぎて、夢に見そうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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