新たなヒーロー、コルター・ショウ登場!『ネヴァーゲーム』ジェフリー・ディーバー
4月が風のように過ぎ去り、ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました。
バタバタの日々の合間に、ジェフリー・ディーバーの新シリーズを読みました。
文庫で読んだので、上下巻でした。ジェフリー・ディーバーの本は、みんな超長編です。
コルター・ショウは、ただの懸賞金ハンターではなく、幼少期から父親によって叩き上げられた、追跡のプロ。
進行中の事件をどのようにショウが分析し、追って行くかは、警察ものとは一線を画す内容になっています。
ショウの生い立ちが事件のあらましと交互に語られ、ショウ自身が抱える家族の謎にもスポットが当てられています。
誘拐事件なので、刻一刻と過ぎていく時間と、ショウの頭脳との戦いが見ものです。
ショウは、追跡だけでなく、銃の扱いや、怪我の手当にも精通しており、その技能が人命を救う鍵となります。
これだけ、クールな描きかたをすると、読者がショウに距離を感じてしまいそうですが、そこは、やはりディーバー。
ショウには忘れられない女性がいますし、今回の追跡中にも、マディーという女性と深い関係になります。
ショウの恋愛は不器用で、クールな追跡のプロの顔とは別人のようです。
今回の事件でバディのようになる警察官との心の交流にも、ショウの温かい人間性を感じます。
孤高の仕事ぶりと人情を併せ持つ、魅力的な主人公です。
事件は、どんでん返しの連続で、ページをめくる手が止まラナイスピード感でした。
新たなヒーロー、コルター・ショウシリーズは、続編以降も刊行されています。
さっそく、メルカリで、続編『魔の山』をゲット。楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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