ジェネリック薬品とは単なるビジネスなのか?
とうとうというか、やっぱり東京プライム市場から上場廃止になった日医工。
我々薬剤師にとって、ジェネリック薬品とはやっかいなものであります。
なぜかって?それはただ安いだけの薬だからです。
安いがために、急に販売中止になったり、不純物が入っていたから回収しますなど迷惑しかありません。
政府主導でジェネリックを推し進め、あげくこの日医工をはじめとするジェネリックメーカーの失態です。
私は昔からジェネリックは好きではありませんでした。
安定供給ができないのはもちろん、品質にも疑いの余地があります。
有効成分以外は先発の薬と違っていても問題ないのがジェネリック。
原薬のみコストがかかるものの、あとは何でもいいわけです。それは売れば儲かるわけですよ。
普通の先発の薬は研究開発費がかかっているので、それを回収すべく高い薬価がつけられます。
それに対してジェネリックは初期投資のお金はほとんどかからないので、先発の半分以下の薬価でも儲けがでます。
それでどのジェネリックメーカーも競って売れている薬のジェネリックを作るのです。
逆をいえば、売れない薬のジェネリックは作らないという本末転倒な話。
完全なるビジネススタイルでこの20年くらい潤ってきた結果が、日医工の終焉です。
「患者様のために我々ジェネリックメーカーはつくり続けます」と語っていたのはいつ頃か?
先発の薬すら安定供給が厳しくなってきたこの令和5年現在。
医療現場はというか、薬剤師は必死に薬の手配で毎日てんてこまいです。
当たり前に手に入っていて薬が入荷待ち。人気ゲームのソフト並みにかぜ薬などが手に入らないのです。
でも患者が減るわけでは無い。
医者は何でこの薬がだせないのか文句をいってくる。
薬剤師が嫌がらせをしているわけでは無い。
本当に買いたくて手に入らないのが現状。
これからさらにジェネリック会社が倒産、合併などしていくのではないでしょうか?
その度に薬剤師は苦しんでいきます。