嫌われたAIアートの次のステージ
NovelAIの学習元が無断転載サイトということでまたもAIアート関連が炎上していました。
別に元々どのAIアートも無断で他人の作品を利用してるわけだし、違法かどうかが再現性次第なのも変わらないので、そこが炎上するんだという不思議さもありますが、そこが海外含め毎度毎度騒ぎになるのなら、近々クリーンな学習型AIアートの誕生も夢じゃないのかも知れません。
さて、問題はそういうクリーン方向に頑張りそうな真面目な人達ではなく、法整備前に稼ぎ抜けようというチキンレースが始まりつつ有るAI運営側の次のステージです。
例えばもし貴方が会員制やアフィリエイトタイプの画像無断転載サイトを運営していたとします。
そこに著作権ロンダリング出来るAIアートを月額で使わせるという新たな換金方法があらわれたとします。
毎日勝手に集まる学習用の違法アップロード画像データ、勝手に付けられる学習用のタグ、元データの違法性をなかったことに出来るAI。
こんなのやらないわけないですよね、AI運営。勿論ただの絵なら一過性の流行で終わるでしょうが、金の話に絞るなら学習型AIアートの本領発揮はエロコラージュです。
既に特定のタグの利用には課金額が必要なところとかももうあるのでしょう。あのキャラが露出するだけでいいみたいな客層がコラージュの世界を知れば良客なのは間違い無いですからね。
当然法的にはグレーというか最初の一歩目が無断転載なので、法整備前に稼ぎ抜けること、場合によっては資金洗浄を行いきる事が鍵となり、今後ますます「これ元の絵まんまじゃん!」というAIアートが急激に増えていくと思います。
学習データを上手い絵だけに絞り、その学習元を殆ど崩さずコラージュ技術の比重を増すほど上手い絵になるというのは、学習型を選んだ時点で当然の帰結なので、結局本当にNovelAIみたいにほぼ元の絵のまま、版権キャラをそのまま描写という方向性になっていくんだなと。
予測が当たったというよりも、こぞって月額制を取る辺りで薄々これ分かっててやってる業者が既にだいぶ入り込んでいるなと思っていました。
新しい技術というのはすぐ普通の技術になり、普通の技術というのは普通にありがちで泥臭い使われ方をしていくものですから、まぁ世の中こんなもんですよね。