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『祈りのカルテ』あらすじと読書感想文を書く【知念実希人】
知念実希人さんの医療ミステリー『祈りのカルテ』
作家であり、医師である知念実希人ならではの感覚で書かれています。
なので、物語のリアル感がハンパない!
読書感想文の内容は以下のような感じです。
・「諏訪野良太」の能力
・睡眠薬を多量服用…
・リスクの高い開腹手術
・女性医師が多いのは皮膚科
・緊急搬送された熱傷の患者
読書感想文に入る前に、少しだけ宣伝させてください。
知念実希人さん医療ミステリーの読書感想文を2記事書いています。ぜひ読んでみてください。
あらすじ
あらすじは、いつものようにAmazonを利用
諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(やけど)で刻まれていた。
離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているというが、良太は女性の態度と行動に違和感を覚える。
彼女はなぜか、毎月5日に退院できるよう入院していたのだ――(「彼女が瞳を閉じる理由」)。
初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた5人の患者たちの謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか
登場人物
登場人物は、やっぱりWikipediaがいいと思います。
諏訪野良太(すわのりょうた)
本作の主人公。純正会医科大学附属病院の研修医。
冴木裕也
諏訪野の医学生時代からの親友で同じく純正会医科大学附属病院の研修医。父親の真也は外科の指導医。
山野瑠香
26歳女性。睡眠薬の大量服用で毎月のように搬送されている。
近藤玄三
79歳男性。娘がいる。早期の胃がん。がん保険の保険金給付の都合で、安全な内視鏡手術ではなく、リスクが高い開腹手術を希望する。
近藤幸子
玄三の娘。離婚して高校2年生の娘を育てている。
桃井佐恵子
皮膚科の指導医
守屋春香
火傷で搬送されてきた女性。バツイチのシングルマザーで、娘がいる。
鍋島
守屋の勤務先の同僚で、守屋と交際している。
志村
小児科の病棟長で指導医。ボサボサの髪と無精ヒゲで、白衣でなければホームレスにも見える風貌。
姫井姫子
8歳女児。喘息の持病を悪化させ入院。幼稚園の時の友達からは「シンデレラちゃん」と呼ばれている。
姫井祐子
姫子の実母。3年前に前夫・灰崎と離婚し、去年姫井洋介と再婚した。旧姓は近藤。
姫井洋介
姫子の義父。姫子は「お父さん」と呼び、灰崎と区別していた。
灰崎
製薬会社のMR(医薬情報担当者)で面会時間外でも病棟に出入りできる立場。裕子の元夫で、姫子の実父。姫子に会わない事を条件に姫子の状況や入院先などを伝えられていた。姫子は「パパ」と呼ぶ。
上林
循環器内科の指導医。あごに僅かな髭を蓄えた精悍な面構えの中年男性。
四十住絵理(あいずみ えり)
27歳女性。突発性の拡張型心筋症。かつての人気女優「愛原絵理」。26階の特別病棟の病室に入院。死後の希望として移植のドナーになることと、妹への腎臓移植を希望していた。
横溝
絵里の女性マネージャー。事務所や社長の金遣いも熟知しており、絵里の入院をリークして募金運動について社長に提案した。
久米
絵里の事務所の社長。事務所の金を横領していた。
四十住紗智
糸球体腎炎で透析している女子高生。絵里の妹。昨年、諏訪野が腎臓内科で研修中に担当した。
四十住洋子
絵里と紗智の母親。
「諏訪野良太」の能力は患者の感情を読み取ること
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『祈りのカルテ』の主人公は諏訪野良太です。
その諏訪野良太が持っている最大の能力は、人の表情や態度から感情を読み取ること。
悪く言えば、人の目ばかりを気にしている…
ですが、接している相手に合わせることはとても重要なことなんです。
人間関係を良好にすることは、人生のあらゆるシーンに役立ちます。
人の目を気にすることができる人は、目配り気配りができる人。
こういう人は、人に好かれる可能性が非常に高いです。
人に好かれるということは、人生が楽勝モードになる人だと思います。
『祈りのカルテ』を読んで(聴いて)感じたことは…
諏訪野良太は、人に好かれる素晴らしい人物だということです。
睡眠薬を多量服用する「山野瑠香」
諏訪野良太が最初に研修を行ったのは「精神科」
人への目配りや気配りが得意な諏訪野良太には、適任かもしれませんね。
そんな「精神科」に、睡眠薬を多量服用した「山野瑠香」
しかし、指導医や看護師は気にも留めていない様子です。
なぜなんでしょうか?
ネタバレはできませんので、『祈りのカルテ』を読んで確かめてください。
リスクの高い開腹手術を切望する「近藤玄三」
諏訪野良太が2番目に研修を行ったのは「外科」
外科は病院の花形とも言いますよね?(素人考え)
しかも、指導医は友人の父親である「冴木真也」
諏訪野良太が研修を終えて、外科医の道を選ぶ可能性は高いと感じました。
外科で出会った患者の「近藤玄三」に初期の胃ガンが…
初期の胃ガンだったため、内視鏡で病変部を切除する手術を進める。
しかし、紆余曲折あって「近藤玄三」が内視鏡手術を拒否します。
で、リスクの高い開腹手術を切望するんですよね。
なぜなんでしょうか?
すみません、これを書いてしまったらネタバレ必至。『祈りのカルテ』を読んで確かめてください。
皮膚科は女性医師が多い
諏訪野良太が3番目に研修を行ったのは「皮膚科」
実は皮膚科って、女性医師多いそうです。
私は幼いころアトピー性皮膚炎でした。掛かりつけの医師は男性、おじいちゃんだったんです。
これって、ちょっと損した気分。総合病院に行けばよかったですかね…
熱傷の患者が緊急搬送された
皮膚科に女性医師が多い話は置いといて…
諏訪野良太は暇を持て余していました。(患者がほとんどいなかった)
そんな時、火傷を負った「守屋春香」が搬送されてきたんです。
これで皮膚科は一気に大忙し。
しかも、「守屋春香」の火傷には複雑な事情がありました。
この事情についてもネタバレ即決なので、『祈りのカルテ』を読んで確かめてください。
『祈りのカルテ』のまとめ
今回は『祈りのカルテ』の読書感想文を書きました。
5つの短編で構成されているんですが、前半の3篇のみの感想文になっています。
なぜかと言うと後半の2つの物語は、私が号泣したからです。
ご自分で読んで確かめてほしいんですよね。
なので、あえて全く触れませんでした。
・「諏訪野良太」の能力
・睡眠薬を多量服用…
・リスクの高い開腹手術
・女性医師が多いのは皮膚科
・緊急搬送された熱傷の患者
「諏訪野良太」の能力は、人に好かれる能力だと思います。
医師という職業には向いているんじゃないでしょうか?
もしかしたら知念実希人さんも、そんな医師なのかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。