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『死神と天使の円舞曲』あらすじと読書感想文【知念実希人】

知念実希人さんの著作「死神」シリーズ第3作『死神と天使の円舞曲』

ついについに、ゴールデンレトリバーの「レオ」と黒猫の「クロ」が共闘!?
実際には『黒猫の小夜曲』で共闘しているんですけどね…

さて読書感想文ですが、以下のような内容で書いていきます。

・ケモノの身体を借りて仕事をする
・ゴールデンレトリバーと黒猫
・人魂…不審火事件…
・「レオ」と「クロ」が街を救う!?
・レオとクロが刑事に…

読書感想文に入る前に、これまで書いた「優しい死神シリーズ」の読書感想文を掲載します。ぜひ読んでみてください。


あらすじ

あらすじは、もちろんいつものようにAmazonを利用。

黒猫のクロは、今まさに自殺しようとする料理人に出会う。婚約者に拒絶され、さらにその彼女を喪い、絶望の淵に追い詰められたのだ。一方、ゴールデンレトリバーのレオもまた、新たな「未練」を解決しようと動き出した。「人魂」の噂が飛び交い、不審火事件が続く街で、何が起きているのか。すべての謎が一つに繋がったとき、シリーズ最大のピンチが2匹に迫る――。

Amazon商品ページより出典

登場人物

登場人物も、いつものようにWikipediaを利用しました。

クロ
白木麻矢に飼われている黒猫。パソコンでネットサーフィンができる。丸洗いされるのが苦手。

レオ
丘の上病院で飼われているゴールデンレトリバー。シュークリームやクッキーが好物。

平間大河
高校卒業後東京のイタリアンレストランへ就職。6年後、就職した店の2号店として実家の店を改装のために地元に戻り美穂にプロポーズしたが夫がいると言われ、なにも手につかなくなり、連絡が途絶え様子を見に来たレストランオーナーに東京に連れ戻され精神科病院に入院した。約1年後に美穂の家を訪ねたが、美穂は先月死んだと美穂の父に言われた。

柏木美穂
大河の幼馴染。当初は就職する大河とともに上京し東京の女子大へ進学予定であったが、ある事情で地元に残る。大河からプロポーズを受けた後に死亡する。

柏木雄大
美穂の父。美穂の結婚には最初から反対であった。美穂の死後に訪ねてきた大河に、「おまえのせいで、美穂は死んだ」と言った。

柏木穂乃花
美穂の娘。聴覚に障害がある。

真柴直人
柏木家の親戚で美穂の従兄。

プルート
レオにとっては、地上に派遣されて2番目となる道案内の同僚。レオとクロの推薦もあり、2ヶ月前に地上に派遣されカラスの体に封じられた。

院長
丘の上病院の院長。レオが来てから「夢の中で金色の犬が出てきて、その犬に救われた」と看取った患者が口を揃えて言っており、レオが普通の犬ではないことに気づいていた。

久住淳
所轄の刑事。催眠術にかかりやすくクロの情報源として頻繁に利用されている。

道案内
2ヶ月前からこの街での道案内担当となったクロとレオの同僚。レオにとっては、地上に派遣されて3番目となる道案内。融通がきき、人間の女性の言葉遣いを真似している。                    

Wikipediaより出典

動物の身体を借りて仕事をする「死神」

「死神」シリーズでの「死神」の仕事は、死んだ人間の魂が「我が主様」の元へ行くための道案内。

本来は道案内がメインの仕事のようですが、なぜか一部の「死神」は動物の身体を借りて仕事をしています。
そして、動物の身体を借りて堕天した「死神」の仕事は…

  • 未練を残して死んでしまった人間を地縛霊化させないこと

  • 地縛霊化してしまった魂を成仏させること

人間よりも高位な霊的存在である「死神」が、動物の身体を借りて堕天する。
これって完全に左遷ですよね。

実際、堕天したゴールデンレトリバーの「レオ」と黒猫の「クロ」は左遷と言ってます。

ゴールデンレトリバーの「レオ」と黒猫の「クロ」

『死神と天使の円舞曲』の主人公は、ゴールデンレトリバーの「レオ」と黒猫の「クロ」

この2匹は、これまで既刊されている「死神」シリーズで主人公を務めています。

「レオ」は『優しい死神の飼い方』、「クロ」は『黒猫の小夜曲』の主人公。

基本的に、2匹が共闘することはありませんでした…
実は、『黒猫の小夜曲』で共闘するシーンがあるんですけどね。

その2匹が『死神と天使の円舞曲』で共闘!?

実際には認め合っている2匹が共闘すれば最強コンビ。
さらに『死神と天使の円舞曲』では、カラスの「プルート」も登場します。

「プルート」は敵か味方か!?

ワクワクドキドキが止まりませんよね。

「人魂」の目撃、そして不審火事件

ちょっとネタバレの可能性があるので、オブラートに包んで書きます。

『死神と天使の円舞曲』の前半で、ある男女のラブストーリーが語られるんです。
この男女、紆余曲折あって別れ別れになってしまいます。

女の両親が所有する「山」で「人魂」の目撃情報が多発。
さらに、街では不審火が相次いで起こるんです。

犬と猫が街の破滅を阻止

「人魂」に「不審火」…

そうなってくると、2匹の出番ですよね。

「レオ」と「クロ」です!

「死神」とも「天使」とも言われる2匹が、共闘することで能力は2倍。いや3倍、4倍にもなります。
2匹は街の破壊を阻止できるんでしょうか!?

クロとレオが刑事に乗り移る

事件の「犯人」を2匹が探っていくんですが…
ここで『死神と天使の円舞曲』がミステリー小説であることを思い出しました。

レオとクロの2匹が、刑事に乗り移るんです。刑事が事件の謎に迫る…完全にミステリーですよね。

2匹の活躍で事件は解決するんでしょうか?

謎解きは、『死神と天使の円舞曲』を聴いて確認してください。

『死神と天使の円舞曲』のまとめ

今回は『死神と天使の円舞曲』の読書感想文を書きました。

いつも通り、ワクワクドキドキの物語。「優しい死神シリーズ」は最高です。

読書感想文の内容は…

・ケモノの身体を借りて仕事をする
・ゴールデンレトリバーと黒猫
・人魂…不審火事件…
・「レオ」と「クロ」が街を救う!?
・レオとクロが刑事に…

「レオ」と「クロ」が刑事に…2匹の掛け合い、そして活躍が最高でした。

私、今回で「死神」シリーズは完結するのかな…と、思っていたんです。

ところが…ラストで続編の雰囲気が漂っていました。
あまり引っ張りすぎるのは嫌いですが…

「レオ」と「クロ」に会えなくなるのは嫌なので、完結してほしくないかも。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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