『黒猫の小夜曲』のあらすじと読書感想文【「死神」シリーズ】
知念実希人さんの著作「死神」シリーズ第2作『黒猫の小夜曲』
ゴールデンレトリバーの次は黒猫…
なんだかラノベのような展開ですが、「死神」の世界にハマってます。
今回は、以下の内容で読書感想文を書きます。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
・人間よりも高位の霊的存在が堕天
・地縛霊の魂を昇天させる
・人間を「我が主様」の元へ運ぶ
・汚い面も優しい面もある人間
さっそく読書感想文に入りたいところですが、少しだけ宣伝させてください。
「死神」シリーズは、これまでに3作既刊されています。『黒猫の小夜曲』の他に…
第1作『優しい死神の飼い方』
第3作『死神と天使の円舞曲』
第1作の『優しい死神の飼い方』に関しては、読書感想文を書いています。ぜひ読んでください。
あらすじ
あらすじは、いつものようにAmazonを利用。
登場人物
登場人物は、定番のWikipediaを利用します。
人間よりも高位の霊的存在である「死神」
『黒猫の小夜曲』は、人間よりも高位の霊的存在である「死神」の物語です。
推薦によって人間界に堕天してきた黒猫。始めに知り合った記憶喪失の地縛霊によって「クロ」と名付けてもらいました。
「死神」シリーズの第1作『優しい死神の飼い方』では、ゴールデンレトリバーの「レオ」が主役。知念実希人さんは動物が好きなんでしょうね。
「クロ」も「レオ」の自分たちの事を
人間よりも高位の霊的存在
と言っています。「死神」なんだから、人間よりは高位なんでしょう。(死神ではなく天使だという話も…)
地縛霊の魂
黒猫の「クロ」が堕天して始めに会ったのは、記憶喪失の地縛霊。彼女は、自動車事故で昏睡中の白木麻矢の体を借りて、「クロ」の手伝いをします。
では「クロ」の仕事は何なんでしょうか?
それは、地縛霊の魂を「我が主様」の元へ昇天させる事です。
第1作目『優しい死神の飼い方』の「レオ」は、死を目前にした人間の地縛霊化を防ぐ事。役割は若干違うみたい。
人間は「我が主様」の元へ運ぶ荷物
黒猫の「クロ」は、人間に対して次のように理解しています。
人間は『我が主様』の元へ運ぶ「荷物」
第1作『優しい死神の飼い方』の「レオ」もそうでしたが、「クロ」も人間と関わりを持って心境の変化が起こります。
人間に対して、仲間意識や友情を感じるようになって行くんです。
人間はどうして、仲間のために無意味な行動をするのか…
「クロ」は「レオ」と同様に…人間の愚かな素晴らしさを理解します。
汚い面も優しい面もある、それが人間
人間を見下してした「クロ」ですが、徐々に人間の素晴らしさに気付かされていきます。
人間は確かに、私利私欲に走り仲間を裏切ることもあります。しかしそれだけではなく、仲間のために自分を犠牲にすることも。
「クロ」は人間や地縛霊と絡む中で、「人間の汚さ」「人間の優しさ」「人間の強さ」「人間の弱さ」を感じるようになる。
それらを全てひっくるめて「人間らしさ」「人間だから…」なんだと思います。
「クロ」そして「レオ」は、そんな人間らしさを理解したんでしょう。
『黒猫の小夜曲』のまとめ
今回は『黒猫の小夜曲』の読書感想文を書きました。
私は人間が大好きです。
「人はそれぞれ」「人間らしさ」そして「人間だから…」
人間の素晴らしさを、改めて「クロ」に教わった気がします。
読書感想文の内容は…
人間よりも高位の霊的存在が堕天
地縛霊の魂を昇天させる
人間を「我が主様」の元へ運ぶ
汚い面も優しい面もある人間
汚い面も優しい面もある人間。もちろんその通りです。
それでも人間同士、お互い助け合って生きて行かなければいけません。
『黒猫の小夜曲』を読んで、改めて
仲間を信じ、人間を信じて生きたいと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。