『オリジン』ダン・ブラウンのミステリー小説【ネタバレなし】
ダン・ブラウンさんの「ロバート・ラングドンシリーズ」第5作『オリジン』
今度の舞台はスペインです。
テーマは、またまた宗教と科学…
『オリジン』はミステリー小説なんでしょうけど、人類学の論文と言ってもいいくらいの内容だと思います。
この記事では、以下の内容で読書感想文を書きます。ぜひ最後まで読んでくださいね。
・ダン・ブラウンのミステリー小説について
・『オリジン』のテーマは、またしても宗教と科学
・人類の創生と終末
・未来学者エドモンド・カーシュの目的
・人工知能(AI)ウィンストンについて
あらすじ
お決まりのパターンですが、あらすじはAmazonを利用します。
登場人物
登場人物は、いつものようにWikipedia…と言いたいところですが、今回は私が作成します。
・ロバート・ラングドン:宗教象徴学のハーバード大学教授
・エドモンド・カーシュ:コンピューター科学者、未来学者
・ウィンストン:カーシュが作った人工知能(AI)
・アンブラ・ビダル:ビルバオ・グッゲンハイム美術館館長、フリアン王子の婚約者
・アントニオ・バルデスビーノ:カトリック教会の司教
・ディエゴ・ガルサ:スペイン国近衛部隊司令官
・フォンセカ:近衛部隊隊員
・ディアス:近衛部隊隊員
・モニカ・マルティン:マドリード王宮広報コーディネーター
・ルイス・アビラ:スペイン海軍退役提督
・フリアン—スペイン国王太子
ダン・ブラウンのミステリー小説
ダン・ブラウンさんは、アメリカの小説家でニューハンプシャー州出身です。
1998年、『パズル・パレス』で小説家デビューしました。
そして何と言っても、日本でも話題になった『ダ・ヴィンチ・コード』2003年は、世界的な大ベストセラーです。
『ダ・ヴィンチ・コード』は「ロバート・ラングドンシリーズ」の第2作。
「ロバート・ラングドンシリーズ」は、他に…
第1作『天使と悪魔』2000年
第3作『ロスト・シンボル』2009年
第4作『インフェルノ』2013年
で、第5作が今回読書感想文を書いている『オリジン』2018年です。
「ロバート・ラングドンシリーズ」は、宗教と科学、人類の起源、人類の終焉など、タブーとされるミステリーが多いのが特徴だったりします。
なので著者のダン・ブラウンさんは、多方面からマークされているんじゃないでしょうか?
まあ、そのおかげで私たちは楽しませていただいているんですけどね。
『オリジン』のテーマは宗教と科学
ダン・ブラウンさんの作品は「宗教と科学」を取り上げることが珍しくありません。
実際、『天使と悪魔』ではヴァチカン(カトリック)とイルミナティ(科学者の秘密結社)の争いがテーマでした。
今回、感想文を書いている『オリジン』も宗教と科学がテーマになっています。
しかし、『天使と悪魔』のときよりもスケールが大きいです。
カトリック対イルミナティだけの問題ではなく、全宗教と科学の問題に発展しています。
これ以上書くとネタバレになっちゃいますから割愛するしかありません…
サラッと言ってしまえば、人類の創生や終末に触れているんですよね。(恐ろしい)
人類はどこから来たのか?そしてどこへ行くのか?
人類はどこから来たのか?これって人類の創生の話ですよね。
『オリジン』は、この問題に言及しています。
超自然的な偶然で生物が誕生して、生存競争を繰り返し進化を重ねた。
超ザックリ言えば、人類の創生はこんな感じ。
しかしキリスト教の教義では、すべて神が創造したことになっているんです。(ユダヤ教、イスラム教も似通っている)
となると、宗教が根本から否定されてしまいます。(仏教は仏が創造したとは考えないようです)
さらに…
『オリジン』は、人類の終末についても言及。
さすがに、これ以上はネタバレになるので書けません。
少しだけ触れておくと、「シンギュラリティ」が関係してきます。
※シンギュラリティについてはWikipediaを参考にしてください。
⇒シンギュラリティとは?
未来学者エドモンド・カーシュ
『オリジン』の主人公はロバート・ラングドンですが、物語の中心人物はエドモンド・カーシュと言えます。
エドモンド・カーシュは未来学者で、「人類はどこから来たのか?そしてどこへ行くのか?」について偉大な発見をするんです。
エドモンド・カーシュは、大発見を全世界に映像で公開しようと考えました。(ネタバレ無しなので、これ以上書けません)
当然、キリスト教を含めた宗教界が映像の公開に反対。そこから物語が展開します。
エドモンド・カーシュは、ロバート・ラングドンの教え子であり友人です。案の定、ロバート・ラングドンは騒動に巻き込まれます。
いつものように窮地に追い込まれたロバート・ラングドン。
そこにエドモンド・カーシュが制作した人工知能(AI)、ウィンストンが登場。
人工知能(AI)ウィンストン
未来学者エドモンド・カーシュは、コンピューター科学者でもあります。
そのエドモンド・カーシュが制作した人工知能ですから、ウィンストンは超優秀です。
世界中のデータを瞬時に計算したり、学習能力もあるので的確な指示も与えてくれます。
実際ロバート・ラングドンは、ウィンストンなしでは動きが取れないほどでした。
先ほど「シンギュラリティ」について書きましたが、人工知能(AI)ウィンストンとどんな関係があるんでしょうか?
しつこいようですがネタバレはできないので、『オリジン』を読んで確認してください。
『オリジン』のまとめ
今回は『オリジン』の読書感想文を書きました。
いや~またしてもネタバレなしの難しさを実感。ネタバレありで書こうかな…
読書感想文の内容は…
ダン・ブラウンのミステリー小説について
『オリジン』のテーマは、またしても宗教と科学
人類の創生と終末
未来学者エドモンド・カーシュの目的
人工知能(AI)ウィンストンについて
2045年、シンギュラリティ(技術的特異点)が起こると言われている。『オリジン』では2050年に…
またネタバレしちゃいそうでした。
『オリジン』を読んで(聴いて)怖いと感じる人は多いでしょう。
私は、人類が人工知能(AI)と共存共栄できると思っています。
超優秀である人工知能(AI)が、環境破壊や紛争など様々な問題を解決するんじゃないかな…
楽観的かもしれませんが、私はそう考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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