死にたければ、生きるしかない。

嵐の山荘に閉じ込められたのは集団自殺サイトで集まったメンバーたちだった。この世に未練を残さないために携帯電話などの連絡手段を棄て、吊り橋を落とし、乗ってきた車のタイヤさえパンクさせた彼らの「人生最後の夜」に、管理人が自室で変わり果てた姿で発見される。抜け駆け自殺かと思われたが、現場の壁には不気味な犯行声明が……
一体誰が彼を殺したのか?そして、何故「自殺しようとしている人間をわざわざ殺した」のか?錯綜し深まる謎に、疑心暗鬼に陥るメンバー。そして第二、第三の殺人。「自分の意志で自殺したい!」仲間が死ぬほど死にたかった明日を生きるために、彼らは殺人鬼に立ち向かう!!

こんなミステリのキャッチコピー、まさしく「死にたければ、生きるしかない」であろう