調教師の評価
みんなが薄々思っているであろうことを自分の言葉にしてみるのコーナー……ってのは競馬の記事書く時の前口上になってきてる気がします。
競馬を見る上で、馬の入る厩舎に全く着目しないなんて人はあまりいないでしょう。
短距離が得意だったり、ダートでよく走らせたり、叩き台を使って本番と定めたレースを取りに行くのが上手い……など、挙げ出したらキリが無いぐらい特徴があります。
こと最近はノーザンファームの外厩の発展によって厩舎の比重が少なくなっているとも言われており、実際その通りだと思いますが、そんな中でもしっかり自分の色を出す調教師もいます。
そうやって意思を出す事が許されている調教師というのは、天下のノーザンファームから実力を評価されていると考えるべきでしょう。
というだけでは記事にならないので、私の考えも述べてみますか。
私が考える優秀な調教師というのは、クラシック、特に春クラシックで安定した結果を出せる調教師です。
POGやってるから早仕上げの厩舎を……とかでは全く無いです。
クラシックで結果を出すには、強い馬作りはまあ前提として、日程の決まった大レースに向けての調整ができなければなりません。故障しないようにケアは必須、その中で能力を高めるために攻めた調教もするでしょうし、レース経験も積ませないといけないでしょう。パッと思いついたことを適当に挙げてみましたが、やってる事はこんなもんでは無いはずです。これが想像以上に難しい事ではないかと考えている、というわけです。
優秀な調教師というのは、毎年クラシックに有力馬を輩出できる……といいのですが、そうでもない一見不作みたいな時でもそれなりの馬を送り込み、きっちりそれなりに結果を出してきたりします。そういう時に、調教師のマネジメント力とでも言うのでしょうか?を感じずにはいられません。
逆に、リーディングでは上位に入りながら、クラシックであまり結果を残さない厩舎も勿論あります。こう言って思い浮かぶ厩舎ってみんな大体似たようなものなのでは?
そのような厩舎は、強く育てるとか、長く走らせるケアとかはできても、レースに向けた調整が苦手なんじゃないかと考えています。評判馬が入ってる割には結果を残し切らない厩舎とか、外厩の言いなりになってるだけみたいな厩舎、というのもここに含まれてくるかもしれません。