あらゆる可能性

たしかホームズの言葉で、「全ての不可能を除外して最後に残ったものが如何に奇妙なことであってもそれが真実となる」というものがあります。

私はこれが大嫌いで、基本的には、これを言った人、引用した人全てを軽蔑することにしています。

何らかの事象において、"全ての不可能を除外できる"などというのは傲慢でしか無い……とは思いませんか?
そんなものはその人の頭の中にある可能性の範疇の問題でしか無く、その外に何か一つでもあれば論理は瓦解してしまうわけですし。


あとはあくまで私個人のスタンスなのですが、ミステリにおいて、作者(出題者と言い換えてもいいですが)が一応でも解法を併せて考えて作った問題に対して、消去法なんぞで回答するなんてのは、作者への冒涜以外の何物でもないと思っているというのもあります。