仕事量

物理で仕事量についての授業をしていたときのことです。
私たち日本人が「仕事」というと物理の仕事より労働をイメージする人の方が多いかと思われます。なぜこの物理で仕事量と呼ばれるかというと…
英語での仕事量を表す単語Workを日本語にする時にそのまま仕事と訳してしまったのでしょうね。作業量とか訳されていた方がどう考えてもイメージしやすかったように思います。

で、この仕事量。
熱量とか抵抗を除くと、仕事量が発生するのは、基本的には物を持ち上げた時です。力を加えることが仕事になると考えると、私たちが想像する仕事とさほど違いがないようにも思えます。この場合は問題ありません。
では、物体を、高さ(位置エネルギーと言ってもいいのでしょうか)が変わらず横に移動させた場合はどうでしょうか。
物体の持つエネルギー量は変化しないため、仕事量は発生せず、仕事したことにはなりません。私たちの言う仕事で言うと、「分担された業務を横流しするだけでは仕事したことにはならない」といった状況になるのでしょうか。

…おや?Work=仕事で問題ないように思えてきますね…