損得勘定
「あると得」と「ないと損」、同じように見えますが実際はどうなのでしょうか?
数学的に見ると2つの事象は対偶関係にあり、元の事象が真なら対偶も真と考えて、同じように思うかもしれませんが、
逆:AならばB に対して BならばA
裏:AならばB に対して AならばBでない
対偶:AならばB に対して BでなければAでない
あるの反対がない、得の反対が損と考えると、「あると得」と「ないと損」というのは対偶関係にはありません。「あると得」の対偶は「損はない」であり、「ないと損」の待遇はあくまで「得がある」です。論理学では特に言葉の定義がされていない、あまり関係のない事象と言えます。要するに、論理学的には「あると得」と「ないと損」は同じではない、ということです。