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いつもと違う阪神JF

今年の阪神JFは例年と違って京都開催。
これは大きな違いだ。
例年であれば東京1600mで実績のある馬を買っておけばよかった。
赤松賞組のステテンボッシュだったり、ソダシ、サークルオブライフ、リバティアイランドのアルテミスS組。ほぼ鉄板のルートである。
しかし、今年は阪神外回りではなく、京都外回り。しかも荒れてきた馬場。
素直に東京1600m組を狙っていいとは到底思えないのである。

阪神JFは予想が難しい。
それは歴代の名牝の出走時の「人気」を見れば一目瞭然。「こんな人気だったの!?」と言いたいなる活躍馬が多数。

23年
1着 アスコリピチェーノ 3番人気
2着 ステレンボッシュ 5番人気
22年
1着 リバティアイランド 1番人気2.6倍
2着 シンリョクカ 12番人気
その他の年も
ナムラクレア 6番人気
レシステンシア 4番人気
クロノジェネシス 2番人気
etc.....

まだ出走回数も少なく、肉体的完成度の高い馬でも精神面の脆さが仇となりあっさり負ける2歳線。
目の肥えた競馬ファンと言えど、この若駒達を正確に評価するのはとても難しいのだ。
なんで、このレースのセオリーとしてはバレていない実力馬から入るのが間違いない。
逆に過剰評価になりそうな馬の評価はズバっと下げたい。

まず、ブラウンラチェット。
前述の通り鉄板ローテのアルテミス組。
サンデーレーシングの勝負服。
フォーエバーヤングの妹。
ルメール。無敗。
これだけ人気する要素が揃っているが、いくつかは馬の力とはまったく関係が無く、過剰人気になるのはもはや間違いが無い。
スローペースのアルテミスS。レースの上がりが33.6の中、好位から33.3で抜け出したセンスで評価されているが、同じことができる馬が他にいないわけでは無く、人気するならスパっと切りたい。

逆に同じことが出来て人気が無い馬、それはビップデイジーである。
サトノダイヤモンド産駒、幸騎手。
前走は1勝クラス。
連勝中の割に地味な感じで過小評価されそうな本馬。
前走に注目すると、レースの上がりは33.6のスローの中33.3の脚でサッと抜けだし快勝。
競馬場や距離、前半のペースは違えどやっていることはブラウンラチェットと一緒。
それでこの人気差があるのであれば当然こちらから行きたい。
ビップデイジーは五大競争に登録済で早い段階でかなりの器と評価されていた可能性が高い。
地味な戦績で過小評価されるのであれば厚めに購入したい。

京都の1600mで参考になるのはマイルCS。

この時に中距離路線からの転戦馬の活躍について書いた。結果的に毎日王冠組のエルトンバローズが2着。
それは今回も同様で1600m以上の実績に注目したい。
コースの形状的にタフになりやすいこともあり、意外と短距離馬よりは中距離向けのスタミナがあった方が良いこのコース。中距離の実績は重要だ。

2歳の時点でクラシックを意識する場合は1000mとかでデビューさせることは少ない。逆に1800m前後の距離で戦っている馬はそれなりに先を見越して使っている為、未勝利でもレースレベルが高くなる。
例えば今年のシンザン記念のウォーターリヒト。
2000mの未勝利でもがき苦しんでいた馬ってこともあってシンザン記念では17番人気。
それが3着爆走。
1800-2000mからの転戦馬を京都のマイルで軽視するのはタブーと言える。

ビップデイジーも前走1800mでやっぱり上位で扱いたい。
あとの馬は大体マイルからの流れか距離延長なのだが、1800にこだわって使ってきた馬が2頭。

テリオスララ
アルマヴェローチェ

である。
当然どっちも買うのだけれども、注目はアルマヴェローチェ。
札幌2歳は4角の進路取りが絶妙だったとは言え勝馬と差の無い2着。
3着のファイアンクランツが東スポ杯で精神面の弱さを見せながらも4着に着たことを踏まえると価値のある2着だったのではなかろうか。
札幌からの転戦もプラスに考えたい。
今の京都は力のいる馬場で、重の鬼ソウルラッシュがマイルCSを勝ったし、京阪杯ではヴェントヴォーチェが3着に激走。
チャレンジカップでも◯外血統のエアファンディタが3着とパワー型を狙う必要性も感じるのが今の京都。
・1800mからの距離短縮
・札幌2歳のメンバーレベル
・合いそうな今の京都の馬場
もう一点は岩田望来騎手。
やっぱりそろそろ修行の成果を見せて欲しいし、今年の初G1制覇の波に乗って欲しい。
香港国際と被ることもあって、他のG1とはまた違った騎手が馬券になりやすい本レース。
今回はまさに大チャンスである。

もう一頭触れなくてはいけないのがメイデイレディ。
デットーリは自分が初めて覚えた外国の騎手の名前である。
シングスピールが勝ったジャパンカップのときのテレビ放送で解説の大川先生が「騎手の差ですね」と言ったことが印象的で、なんなら当時のことはもうこの言葉しか覚えてないくらいだが、ファビラスラフィンとの差は騎手なんだ〜と子供ながらに思ったわけである。
そんな30年くらい前から「世界一の騎手」に君臨し続けるデットーリ。
やっぱり来日したとき買わなきゃいけないし、昔から向こうの馬は早熟なことで有名である。
まさか2歳戦に海外馬が来るなんて、これこそ”いつもと違う“事ではあるが、日本の芝が合うのかとかはやってみてようやくわかるので未知数。なんならコーナー曲がれないまである。
それでも、今の京都の馬場なら合う気もするし、馬としての仕上がりの早さを考えるとぶっちぎる可能性すらある。
単穴以外の評価が思いつかないのでメイデイレディは▲で。

最後にアルテミスS組は無視するわけではなくてショウナンザナドゥだけは評価したい。
レースっぷりも良かったがオカルト風味で「ショウナン」の冠名と阪神JFの相性の良さも気になるところ。
ビップデイジーを調教でちぎっているし、こっちも評価しないとおかしいことに。

結論としては
◎アルマヴェローチェ
◯ビップデイジー
▲メイデイレディ
△テリオスララ
△ショウナンザナドゥ

穴目のところになった気もするけど、人気が読めないので馬券がちょっと難しい😓
ショウナン、メイデイは人気サイドかな。


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