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名コンビと不思議な縁
豪華メンバーとなった今年のジャパンカップは超の付くドスローな流れを最後方からまとめてぶち抜いたドウデュースの勝利。
ドウデュースの力を信じ、馬の力を120%引き出したレジェンド武豊の千両役者っぷりにただただ感嘆。
去年、アクシデントで乗り替わったドウデュースを見ているだけに、馬の特性や力を信じている騎手がコンビを組むことの重要さを改めて考えさせられた。
「ドウデュース×武豊」は競馬史に残る名コンビで有り、長くファンの記憶に残るだろう。
そんなジャパンカップのプレゼンターがイチローだったのもまた胸が熱くなった。
平成の大天才と言えば自分の中じゃこの3人。
「競馬の武豊」「野球のイチロー」「将棋の羽生善治」
おじさんとしてはこの3人に憧れ生きてきた。
分野が違い過ぎるが故に、中々共演するところが見れないのだが、今回こうして2人の共演が見れたことがただただ嬉しかった。
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時代は令和、新たなスーパースターが爆誕する新時代。
そんな中、ジャンルは違えどもそれぞれの分野でまだまだ感動させてくれる大天才達に感謝したい。
ここからは今週の競馬の話し。
ジャパンカップで勝ったドウデュース。そんなスーパーホースと新馬戦で互角に戦った馬が今週G1に登場する。
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その名もガイアフォース。
新馬戦でドウデュースとクビ差、セントライト記念では菊花賞馬アスクビクターモア、ローシャムパークを封じた本馬。
これだけ聞くと超強い馬なのだが、なかなか成績に繋がらない。
2023年AJCC、恐らくここで負ける予定は無かった筈である。だが、何が原因か大敗。歯車が狂ってからはマイルを使ったり距離を戻したりと迷走していた4歳の1年であった。
実はこのAJCCで人気を背負って大敗した馬がもう一頭。今週のチャレンジカップに出走するエピファニーである。
エピファニーについては一口馬主で出資していることもあって、非常に思い入れが強い。
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当時は実績のガイアフォースか?4連勝中のエピファニーか?なんて言われて盛り上がっていた。
ただ、出資者的にはクラブ発のコメントを目に穴が空くくらい読んでいる訳で
「折り合い的に不安しか無いんですが、、、でも夢はあるよね」みたいな感情であった。
結果、不安は的中し大敗。以降は騎手を変え距離を変え、秋のケフェウスSまで勝利から遠ざかるモヤモヤした4歳の1年であった。
そして5歳になったこの2頭に新しい出会いが待っていた。
どんな因果か2頭とも2月18日に新コンビが組まれている。
2月18日
フェブラリーS ガイアフォース 長岡禎仁
小倉大賞典 エピファニー 杉原誠人
長岡Jはガイアフォースが2歳のときから調教に跨っているので「新しい出会い」とは少し違うが、このコンビでレースに挑むのは初であった。
騎手は初騎乗、馬にとっては初ダートでと試練のレースでありはしたが2着に連対。
2歳時からガイアフォースのことを知っている長岡Jの好騎乗であった。
エピファニーの杉原Jは騎乗が決まったあと栗東滞在も付きっきりで調教に跨っていて、新コンビと言えど馬のことは完璧に熟知してレースに挑んでくれた。
結果、折り合いに不安のあったエピファニーは内目でしっかり折り合い、直線はスムーズに抜け出し見事重賞初制覇を成し遂げた。
誰がどう見ても完璧な騎乗で「もうずっと杉原君でお願いします」と出資者的には思った訳だ。
その後の2頭。ガイアフォースは引き続き長岡君で安田記念へ。
内枠を活かして好位で直線へ。一瞬進路を探すロスがあったが、ジオグリフの動きと比較するとこれは好判断。
「ガイアフォース×長岡禎仁」コンビは間違いなく好相性で名コンビ誕生を予感させた。
エピファニーは大阪杯から中京記念へ。
大阪杯の結果は10着と大敗。
しかしスローペースの中でしっかり折り合いが付いていて、レース後のコメントでは
「向こう正面で捲ることも頭にありましたが、これだけ折り合いが付いている中で馬のリズムを崩すことは今後のことを考えても良くは無いですからね」と、馬の特性を考えた騎乗であったことも判りこのコンビの継続を確信。
続く中京記念では勝ち馬と微差の2着で文句の無い騎乗であった。
「エピファニー×杉原誠人」も間違い無く好相性の名コンビである。
杉原誠人32歳、長岡禎仁31歳。
若手と呼ぶには少し遅く、ベテランと呼ぶにはまだ早い。長い騎手生活でもまだG1には手が届いていない。そんな中でも調教に付きっきりになったり、常にプロフェッショナルな2人。
ここで巡り会えた最高のパートナーと重賞、そしてG1に挑む。
チャレンジカップ
エピファニーはどの騎手が乗っても2000mは長いと言われている。
それは杉原君から見ても同様で、大阪杯の後のコメントでも「2000mだと最後が甘くなる」との事。
今回も2000mなのだが、ポイントは京都内回りという事。
阪神は最後急坂がある為、甘くなるのも致し方なし。平坦京都であれば誤魔化しが効くと見る。
脚元が弱く、使いたいレースに使えない本馬。
本当であればベストの1800mである毎日王冠に使いたかったと思われるが、脚元の状態に合わせてここを選択。騎手も馬も一球入魂の今回。
◎エピファニーで勝負をする。
チャンピオンズカップ
初ダートのフェブラリーSで2着とダート適正を示したガイアフォース。安田記念でも4着とマイルでその本領を発揮しつつある。
ただ、セントライト記念を勝ったり、天皇賞では逃げて見せ場たっぷりの5着と中距離適正も高いことは周知の事実。
どっちが彼のベストなのか?
それはマイルでも2000mのどちらでも無く、彼のベストはおそらく1800m。あのドウデュースに肉薄した1800mこそガイアフォースのベスト距離である。
そんなベストの距離で状態もまさにベスト。
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20日の追い切りでは4F49.8の自己ベスト。
鞍上もベストパートナーの長岡君となればチャンピオンズカップでの爆走は約束されたようなもの。
◎ガイアフォースで勝負する。
2023年AJCCから気がつけば別々の道を歩み始めた両馬。
その後も不思議なリンクが続き、今週も土日両馬出走という不思議な縁。
「ドウデュース×武豊」のコンビと比較するにはスケールが違い過ぎるが、愛馬にかける想いは杉原君も長岡君も負けてないはず。
最高のコンビによる好レースを今週も....