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【新卒社員インタビュー】好奇心が導いてくれた、エンジニアへの道。ミクロの世界から電気の世界へ。

こちらの記事では、24卒として新卒入社したOさんに、入社の経緯や就活の悩み、マイスターエンジニアリングで働く魅力についてお話しいただきました!

Oさん / 重電×フィールドエンジニア

大学では遺伝子研究に取り組み、癌細胞のメカニズムに興味を持つ一方で、就職活動を通じて技術職に関心を抱き、マイスターエンジニアリングへ入社。現在は重電設備の製品検査を担当。休日は趣味のパン屋巡り。

ミクロの世界から電気の世界へ

ーーそれでは、簡単に自己紹介をお願いします。

Oと申します。現在、マイスターエンジニアリングから重電設備を手掛ける企業に常駐して働いています。電力会社から送られてくる電気を家庭や商業施設で安全に使用できる形へと変換するための設備を製造している企業です。

ーー学生時代はどのようなことを学ばれていたのでしょうか。

大学では農学部に所属し、生物学を中心に学びました。その中でも特に遺伝子に関心があり、「なぜ癌になるのか」「癌が発生すると細胞がどのように壊れるのか」、さらには「その修復方法」に関する研究に取り組んでいました。

大学生活の大半はコロナ禍の影響でオンライン授業が中心でしたが、4年次は卒論のために研究室に通う日々を過ごしました。

ーー入社される方は子どもの頃からモノづくりが好きな方が多いですが、Oさんの場合はいかがですか?

私は「自分で作る」というよりも、「物の構造や仕組みを考えること」に興味がありました。生物学に惹かれた理由も似ていて、顕微鏡でミクロの世界を観察し、その中の構造を知ることに魅力を感じたからです。そこから生物学を学ぼうと決めました。

ーー就職活動はどのタイミングから始められたのでしょうか。

3回生の夏頃からインターンシップに参加したり、就職サイトに登録したりして少しずつ準備を始めました。本格的には3回生の冬頃から取り組みました。周囲には大学院進学を目指す学生も多かったのですが、私は早く独立したいという思いが強く、大学院進学は考えませんでした。

ーー就職活動の流れについて教えてください。

最初は食品や製薬系など、興味のある分野を中心に企業を探していました。ただ、その分野では大学院卒が優先される傾向が強く、選択肢が限られていることを実感しました。そこで視野を広げて、技術職を検討するようになったんです。「自分が考えたものを、自分の手で作りたい」という思いが、技術職への関心につながりました。

IT系のインターンにも参加しましたが、一日中パソコンに向かい続ける仕事は自分には向いていないと感じました(笑)。現場で手や体を動かしながら学べる仕事の方が合っていると思い、電気や機械の分野を志望するようになり、その中でマイスターエンジニアリングと出会いました。

ーーマイスターエンジニアリングに入社した決め手はなんでしたか?

同じ業界の他企業やメーカーもいくつか受けましたが、マイスターエンジニアリングは面接の雰囲気がとても良かったです。面接官の方が私の学生時代の研究についても興味を持ってくれ、専門的な話にもかかわらず「すごいね」と言ってくださったのが嬉しかったです。そのおかげで会話も弾み、マイスターエンジニアリングが好きになり、入社を決意しました。

また、技術領域が専門外であることを面接で伝えた際も、「サポートを充実させるから安心してほしい」と言っていただきました。実際に内定後にはサポート面談を設けてくださり、研修用のテキストも送付してもらえました。他の企業ではこういった対応はなかったので、安心できたことがとても印象に残っています。

生活圏に自分の仕事が見える喜び

ーーご入社されてからの流れについても教えてください。

配属先を決める際、会社は私の希望を丁寧に聞き取ってくれました。勤務地は関東を中心に全国に広がっていますが、私は「実家が大阪で、出張を避けたい」という希望を伝えたところ、京都にある工場への配属を提案していただきました。この柔軟な対応にはとても感謝しています。

現在は、重電設備メーカーで製品検査の仕事をしています。重電設備は電力会社から供給される電気を家庭や商業施設で使用できる形に変換する重要な機器で、私はその最終的な安全性や品質を確認する役割を担っています。

ーー検査では具体的にどのような作業をされているのでしょうか。

検査のプロセスには大きく分けて2段階があります。まず電気を通す前に目視で製品をチェックします。機器間の距離や設計図通りに組み立てられているかを確認し、発熱リスクがある箇所や誤った接続がないかを探します。その後、実際に通電して機器を稼働させ、正常に動作するかを確かめます。

製造のプロセスが複雑なため、情報の行き違いやミスが発生することがあります。設計図と製品を突き合わせて確認し、もし問題が見つかった場合は、チームで原因を特定して修正します。このように、検査は単なる確認作業ではなく、時には「謎解き」のような要素もあり、非常に面白いと感じています。

ーーこのお仕事のやりがいはなんですか?

最大のやりがいは、不具合の原因を見つけて解決した時の達成感です。特に、チームで議論を重ねて問題に向き合い、それがうまく解決できた瞬間には大きな充実感があります。

また、自分が検査した設備が駅や大型ショッピングモールなど、誰もが利用する身近な場所で使われているのを見ると、「自分の仕事が社会に貢献している」と実感できます。この「生活圏に自分の仕事が見える」ことが、モチベーションにつながっています。

ーー理系から技術職へ就職したOさんが考える技術職の魅力はなんでしょうか。

技術職の最大の魅力は、身につけたスキルが「一生もの」になることです。特に電気のような目に見えない分野では、単なるマニュアルでは伝えきれない部分が多く、実際の現場での経験が非常に重要です。例えば、目視で不具合を発見したり、機器の動作を判断したりする能力は、現場でしか磨けません。

完全に独り立ちできるまでには約5年かかると言われていますが、その時間をかけて培った知識や技術は、自分の人生を長期的に支える財産になります。こうしたスキルを習得していく過程そのものが、技術職の大きな魅力だと思います。

一生モノの技術を身につけ、女性のキャリアの模範を目指す

ーー女性視点で、職場環境はいかがでしょうか。

研修センターでサニタリー用品の予備が設置されていなかった際、すぐに人事に相談したところ迅速に対応してもらえたことが印象に残っています。次の年度にはしっかり設置されていたので、「社員の声を反映するスピード感がある会社だな」と感じました。こうした改善の早さがあると、働く上での安心感につながりますね。

また、女性ならではの不安も解消しやすい環境が整っています。例えば、内定後に技術職の女性社員とオンライン面談を設けてもらい、実際の現場での働き方について具体的に聞くことができました。その方が非常に明るく前向きな方で、「自分にもできるかもしれない」と勇気をもらえたのを覚えています。女性だからといって過度な配慮や対応をするのではなく、こういった現実的なサポート体制があることは非常にありがたかったです。

その他にも、奨学金返済支援制度が用意されているのも大きな助けになっています。大学時代に奨学金を利用していた私にとって、この制度は非常に助かっています。また、年に一度、社員の頑張りを表彰する社内表彰制度もあり、同期が表彰される姿を見ると「次は自分も」と刺激を受けることができます。このような仕組みがモチベーション向上につながっています。

ーー今後のキャリアについて、短期的・中長期的な目標はありますか?

短期的には、来年4月までに一人で一通りの機器検査を完了できるようになることが目標です。今は先輩と一緒に作業しながら経験を積んでいる段階ですが、少しずつサポートを外していけるよう、準備を進めています。

中長期的には、自分が後輩を指導できる立場になりたいと考えています。特に技術職では、文章やマニュアルだけでは伝えきれない「暗黙知」が多いので、実際の現場での経験を共有することが重要です。自分が教えられる立場になることで、次世代の技術者を育てていけるようになりたいです。

また、技術職の女性はまだ少ない現状があります。そのため、これから入社してくる女性社員に「自分にもできる」と感じてもらえるようなキャリアの模範を示していきたいと考えています。女性がもっと技術職で活躍できる環境を一緒に作りたいです。

ーーちなみに、お休みはどのように過ごされていますか?

基本的に土日休みで、京都の有名なパン屋を巡るのが趣味になっています。京都には素敵なパン屋さんがたくさんあるので、休日に訪れるのが楽しみです。また、夏季休暇を利用して名古屋に旅行へ行くなど、プライベートも充実しています。こうした休日がリフレッシュの時間になり、仕事の活力にもつながっています。

ーーそれでは最後に、26卒の就活生にアドバイスをお願いします!

就職活動では、自分がやりたいことを絞りすぎると選択肢が狭くなってしまうことがあります。私自身も、視野を広げたことで今の会社と出会うことができました。就活は新しい世界を知るチャンスでもあります。行き詰まったと感じた時には少し立ち止まり、これまで見ていなかった分野に目を向けてみてください。

興味を持ったものには積極的に挑戦し、いろいろな世界を覗いてみることで、自分に合った道が見えてくると思います。就活を「楽しむ」という気持ちも大切です。応援しています。

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