【新卒社員インタビュー】好奇心が導いてくれた、エンジニアへの道。ミクロの世界から電気の世界へ。
こちらの記事では、第二新卒としてマイスターエンジニアリングに入社したSさんに、入社の経緯や就活時の悩み、そして現在の仕事についてお話を伺いました。
Sさん / 重電×フィールドエンジニア
町づくりを目指して選んだ、これまでの道程
ーーそれでは、簡単にこれまでの経歴をお教えください。
最初に就職したのはリフォーム会社で、リフォーム営業や施工管理を担当していました。お客様は個人が中心で、たまに企業案件もありました。次に建設会社で事務職を経験し、プラント系の会社で入社書類の準備やISO関連の書類管理を行っていました。
現在はマイスターエンジニアリングから大手電機メーカーでの常駐業務に対応しており、UPS(無停電電源装置)の納入試験や点検を行っています。全国各地を飛び回るほか、最近では韓国にも出張し仕事をしています。今年は2回行き、1回目は2ヶ月弱、最近は3週間ほど滞在していました。
ーーどのような経緯で現在のキャリアに至ったのでしょうか。
大学時代は法学部に通っていましたが、実は小学生の頃から町づくりに興味を持っていました。地元で町づくりに関わるイベントがあり、それに参加していたことがきっかけです。父が役所職員だったことも影響し、「町の役に立つ仕事をしたい」と思うようになりました。
町づくりに関わる仕事をしたいと考えたとき、役所の職員になるのが一番だと考え、大学の法学部を選びました。公務員試験で必要になる法律の知識を学べることも理由の一つです。
新卒でリフォーム会社を選んだのも、「リフォームを通じて空き家問題や商店街の活性化に貢献できる」と感じたからです。実際に働く中で、電気工事の職人さんと一緒に仕事をすることが多くありました。その際、資格がなくても手伝える範囲で作業に関わってみたところ、「電気は怖いけど、すごく面白い」と感じたのが、次のキャリアを考えるきっかけになりました。
ーーリフォームの仕事と町づくりはどのように繋がっていたのでしょうか。
当時、商店街はシャッターが多く閉まっていて、「少しでも多くシャッターを開けたい」という思いがありました。そのためにはリフォームの知識が必要だと考え、リフォーム会社に入社しました。
正直、最初は人見知りが強く、両親からも「営業なんて絶対無理」と言われていました。でも、実際に仕事を通じてコミュニケーション能力が少しずつ高まり、「人と話すのが以前より楽になった」と感じています。この経験は今でも役立っています。
ーーそこから、電気系の仕事へ転職しようと考えた経緯についてお教えください。
町づくりという目標がずっとあったので、「自分にできること」を考えていました。大学時代に知り合った協力者の中には水道や大工の職人さんがいたのですが、電気の職人さんがいなかったんです。それなら、自分が電気の知識を身につけようと決めました。
マイスターエンジニアリングの面接では、商店街復興について話しました。その時、「何年後にやりたいですか?」と聞かれ、「定年前には必ず実現したい」と答えたのを覚えています。最近は、地元以外の場所でも魅力的な商店街を目にする機会が増え、「どこでも自分の力を活かせるのでは」と考え始めています。
ーー数ある電気会社の中で、なぜマイスターエンジニアリングを選んだのですか?
他の会社も含めて5~6社ほど話を聞きましたが、最終的にマイスターエンジニアリングを選んだ理由は2つあります。
一つ目は、文系出身の私をしっかり受け入れてくれる環境が整っていたことです。他の会社では「理系の基礎が必要」と言われることが多かったのですが、マイスターでは面談の段階から「文系でも学びながら挑戦できる」と言っていただきました。不安に感じていたことも相談しやすい雰囲気だったので、ここでなら挑戦できると思いました。
二つ目は、採用後のサポート体制が非常に手厚かったことです。10月に内定をいただいてから4月の入社まで、教材を送っていただいたり、定期的に面談をして勉強の進捗を確認していただいたりしました。特に「時間が取れない中でも、できる範囲で進めていこう」と気遣ってもらえたことで、プレッシャーを感じることなく準備ができました。
他の会社も魅力的なところはありましたが、研修やフォロー体制がしっかりしており、学びながら成長できる環境が整っていたことが、マイスターを選んだ決め手になりました。
文系でも始められた電気の仕事
ーー現在の業務内容についてお教えください。
現在は大手電機メーカーで常駐業務をしており、UPS(無停電電源装置)の納入試験や点検業務を、日本全国および韓国で行っています。UPSは停電や電圧低下といった電源障害が発生した際に、蓄えたエネルギーを利用して重要な設備に安定した電力を供給し続ける装置で、データセンター、病院、市役所などの施設に設置されています。サーバーが突然停止しても、瞬時に電力を供給できる重要な装置です。
私の業務では、新規設置時の試験や既存のUPSの定期点検、部品交換を行っています。今年は韓国でも作業を担当し、2回の渡航で計約3ヶ月滞在しました。現地での経験は新鮮で、現場ごとに異なる作業環境に対応する力が求められますが、それがやりがいにも繋がっています。
ーー点検とは具体的にどのような作業でしょうか。
UPSの試験作業は非常に繊細で、設置前にはネジの緩みや配線の状態を工具を使って1つずつ丁寧に確認します。また、配線が正しく行われているかを図面と照らし合わせながら確認することも重要な工程です。さらに、電気を実際に流す前の模擬試験を行い、装置が正常に動作するかをチェックします。
異常が見つかった場合は、工場に部材の補充を依頼したり、工場の技術者に修理対応をお願いすることもあります。時には細かい不具合が複数見つかることもありますが、そうした課題を解決する過程に楽しさを感じています。
電気についてはまだまだ学ぶことが多く、現場では先輩方に質問する日々ですが、未知の世界を知る楽しさがあります。工具を使った作業そのものも興味深く、「ものづくり」の魅力を日々実感しています。
ーー現場に入るまでの教育環境や準備期間についてお教えください。
入社後の4月と5月には、マイスターエンジニアリング社内で「低圧・高圧電気」の基礎に関する講座を受講しました。この研修では、現場での作業に必要な知識を段階的に学ぶことができ、未経験者でも不安を感じることなく準備を進められる環境が整っていました。
6月に配属が決まり、最初の1ヶ月間は第2種電気工事士試験の勉強と、先輩方の作業を手伝いながら現場の流れを学びました。そして7月下旬に初めて現場に入った際には、UPSの実物を初めて目にし、現場の雰囲気を肌で感じることができました。現場に入る前には1日かけてUPSの試験に関する教育を受け、基本的な作業の流れを理解しました。
ーー入社前は文系であることが不安の一つでしたが、入社してからはいかがですか?
文系出身であることへの不安はありましたが、現在担当している業務は電気工事士の資格がなくても取り組める内容が多く、比較的文系出身者でも始めやすいと感じています。また、入社後の研修を通じて基礎知識を身につけたり、電気工事士資格取得のための支援も受けられるため、未経験者でも安心して挑戦できる環境が整っています。
現場では、先輩方からマンツーマンで教わりながら作業を進めることができ、分からないことはその場で解決できる環境です。入社当初は不安が多かったものの、今では自分が担当する業務にやりがいを感じる毎日を送っています。
未来へのステップとして、今は経験を積む時期
ーーその他、マイスターの魅力について教えてください。
職場環境には本当に恵まれていると感じます。一緒に業務している先輩方はとても親切で、細かく丁寧に指導してくれます。また、直属の上司は採用面接の時から継続的に私のことを気にかけてくださり、困ったことや不安があればすぐに相談できる環境を作ってくれました。こうした支えがあることで、安心して仕事に取り組めています。
ーー休日はどのように過ごされていますか?
基本的には土日が休みですが、現場によっては土曜出勤で日曜日のみ休みになることもあります。今年は福岡に長期滞在することが多かったので、期間中の休日は地元の美味しい食事を楽しんだり、趣味である古着屋巡りをしたりしてリフレッシュしています。出張先でもこうしてプライベートの時間を楽しめるのは、出張の多い仕事ならではの良さだと思います。
ーー今後のキャリアプランについてはどのようにお考えですか?
短期的な目標としては、3年目までに責任者の先輩から「1年目の社員を任せても安心だ」と評価されるレベルになることを目指しています。その後、5年目には現場の責任者として仕事を任される存在になりたいです。
中長期的には、ずっと目標にしている「町づくり」に向けた準備を進めたいと考えています。今は仕事を覚えることに集中していますが、余裕が出てきたら町づくりに関連する勉強を始めたいです。電気の仕事を通じてスキルを磨きながら、最終的にはその経験を町の活性化に役立てたいと考えています。
ーーそれでは最後に、26卒の就活生にアドバイスをお願いします!
自分の興味や夢を大切にしつつ、柔軟に学び、挑戦してみてください。私自身、町づくりという夢を持ちながらも、電気の仕事に挑戦することで新しい可能性を見出しています。
一つの道にこだわりすぎず、様々な経験を通じて視野を広げていくことが大切だと思います。目標に向かう過程で新しい発見や出会いが必ずあります。それを楽しみながら、自分らしいキャリアを見つけてください。
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