【先輩インタビュー/組み込みエンジニア】「生涯、開発職」を実現するために、ついに見つけた新天地。仲間と共に理想のチームを築き上げたエンジニアの物語。
この記事では、株式会社マイスターエンジニアリングで「組み込みエンジニア」として活躍するMさんに、これまでのキャリアや具体的な業務内容、働き方について伺いました。
Mさん / 組み込みエンジニア
幅広い経験とスキルを培った過去
ーーそれでは、簡単に自己紹介をお願いします。
Mと申します。大学卒業後から車載関連のソフトウェアエンジニアリングに従事し、現在はマイスターエンジニアリングで開発と育成の両方に携わっています。
ーー車載関連の開発がキャリアの始まりだったんですね。昔から車がお好きだったんですか?
そうですね。特に私はマニュアル車の運転が好きで、車を自分で操る感覚やその仕組みに昔から興味がありました。大学が田舎にあったこともあり、車がないと生活が不便だったため、周囲でも車に乗る人が多かったですね。また、当時流行していた「走り屋」を題材にした漫画も影響して、車に対する憧れが強まりました。
そこから「車に関わるソフトウェアの開発に携わりたい」と考え、大学卒業後はカーナビゲーションを開発しているメーカー系のソフトウェア子会社に入社しました。その会社で約10年勤め、一つの機能に特化したリーダー業務も任され、数名のメンバーと共に品質を追求しながら、リーダーシップも学びました。
ーーそこから転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
福岡で働き続けることを希望していたのですが、リーマンショックの影響で福岡の事業所が閉鎖され、全社員が関東本社へ転勤することになりました。関東での生活は九州の田舎出身の私には合わず、Uターンという形で転職を決意し、福岡へ戻りました。
ーーでは、その二社目を選ばれた理由はなんでしょうか。
リクルーターさんから「面白い会社がある」と紹介されたのが二社目のSierでした。その会社は福岡に拠点を作って1年ほどで、「一緒に福岡の拠点を成長させていく」という事業推進の機会が魅力的でした。私はものづくりが好きですが、事務所運営やプロジェクトマネジメントの経験を積むことも「やれるうちにやっておくべき」と考えていたので、そこでのキャリアに挑戦しました。
ーーでは、入社当初から管理業務を任されていたんですね。
はい。当時は「IoT」という言葉が使われ始めた時期で、組み込みソフト開発とスマートフォンアプリ開発を並行して進めるプロジェクトのPL/PMを担当しました。
入社してすぐは開発とプロジェクト推進・PL/PM業務が9割で、管理業務は1割でしたが、最終的に会社側からは「管理10割」の割合を求められるようになりました。しかし私は、開発がやりたくて「管理10割」の仕事に自分で「開発5割」を足して、実質15割くらい働いていました。
ーー大変だったようにお見受けしますが、目的としていた経験や技術は身についたのでしょうか。
はい。事業計画の策定やその実行、管理に携われたことは大きな経験です。自分の部門の年間計画を立て、それを実行し、進捗を見ながら必要な対応をしていくという経験が積めました。チームと一緒に事業を進める力を養えたことは貴重でした。
ーーその拠点は、どのくらいまで拡大できたのでしょうか?
入社当初、福岡の拠点は10名ほどでしたが、最終的には自社メンバーが90名、協力会社を含めると120名まで拡大しました。
ーーそれでも現場で開発に集中したい気持ちはあったのですね。
そうですね。現場でもう少し開発に集中したいと思い、三社目に転職しました。「15割の業務量」を避けたいと思っていたのですが、結局自分で開発業務を増やしてしまい、うまくコントロールができず、三社目は比較的早い段階で退職することになりました。
今は、これまでの経験を糧に、仲間を増やす日々
ーーそれでは、マイスターエンジニアリングを選ばれた理由についてお話しください。
転職を考えた時、軸にしていたのは4つです。まず1つ目が、福岡に住み続けること。これは絶対に外せませんでした。2つ目が、自分がやりたい開発業務に集中できること。そして3つ目は、安定した生活を支える給与面。そして最後に、働き方のバランスが取れることを条件に転職先を探していました。
東京や大阪にも条件を満たす企業はありましたが、福岡でこれらを実現できるのがマイスターエンジニアリングだったんです。
ーー現在も開発だけでなく、管理や育成も担当されているとのことですが、具体的にはどのような業務内容ですか?
マイスターエンジニアリングでは、主にカーナビなど車載関連の開発に従事しています。プロジェクト全体の管理は派遣先の企業が行っているのですが、私はそのプロジェクトリーダーと役割を分担し、彼らの業務を軽減しながら必要な管理や育成業務を担当しています。つまり、リーダーというよりサブリーダー的なポジションで、す。これまでよりも開発に集中できる環境にありますね。
ーー育成にも関わっているとのことですが、どのような点を意識しているのでしょうか?
「やって見せること」と「見守ること」を大切にしています。まずは自分で手本を示し、その後に実際にやらせてみて、その結果を見守る。そして、フィードバックする際には細かく伝えることを意識しています。
その上で、自分でやりすぎると成長のチャンスを奪ってしまうので、「やりすぎない」ことも大事にしています。特に忙しい時期でも、新人の成長を見守りつつ、自分の業務もこなせるようコントロールしています。
ーーこれまでに比べて管理の割合や責任が軽減されているからこそ、教育にも集中できるやりがいがあったりするのでしょうか。
そうですね。育成と言っても、上司と部下というよりは「仲間を増やす」という感覚で仕事をしています。過去の職場では、最終的に上の立場になりましたが、偉くなることが目的ではありませんでした。今は「仲間を増やし、仲間の成長を促す」ということにやりがいを感じながら働いていますね。
やっと見つけた、腰を据えて開発できる場所
ーー業務についてお話しいただきましたが、次に働き方についても教えてください。
転勤がないこと、そして給与の安定が約束されている点は、安心して長く働ける大きな要素ですね。また、派遣先の職場環境が非常に良いことも、働きやすさに繋がっています。
この業界では、プロジェクトや派遣先の環境によって雰囲気が変わることも多いですが、今の派遣先は優しい人が多く、和気あいあいと業務が進められています。自社メンバーや他社のメンバー、派遣先の方々とも立場に関係なく、良い関係で仕事ができているので、非常に働きやすいですね。
優しい人が多いと言っても、馴れ合いではなく、しっかりと成果を出すことが求められています。機能していない協力会社は自然と離れていき、最終的に「仕事に真剣に取り組むメンバー」を大前提としたメンバーでチームが組まれているので、その点も職場の雰囲気の良さに繋がっていると思います。
ーー給与や働き方以外にも、これまでの職場に比べて良さを感じる点はありますか?
「自由度が高い」という点が、マイスターエンジニアリングを選んで良かったと思う部分です。前職では利益に対してかなり厳しい縛りがありましたが、今は開発に集中できる環境があります。例えば、「毎月必ず達成しなければならない数字」といった厳しいプレッシャーもなく、その点では非常に働きやすく感じていますね。
ーー最後に、Mさんから見て、マイスターエンジニアリング貴社にマッチしそうな人材について教えてください。
「管理や育成のスキルがあり、その分野でも活躍できるけれど、やはり自分で手を動かして開発にも携わりたい」というタイプの人は、当社が合うと思います。
「会社のためになること」と「自分がやりたいこと」が一致していれば、それが一番理想的な状態です。会社の方針から大きく外れることなく、自分のやりたいことを見つけ、指示を待たずに率先して実行できる人であれば、きっと当社でやりがいを持って活躍できると思いますね。