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【新卒/半導体×フィールドエンジニア】情熱は「数学」から「半導体」へ。過程を楽しむ心が導いた、キャリアの選択。

本記事では、23卒として新卒入社し、現在は半導体製造現場で活躍するフィールドエンジニアSさんにインタビューしました。数学への情熱を原点に、幼少期の「モノづくり」への興味を再発見し、キャリアの道筋を切り拓いたSさん。就職活動での葛藤を乗り越え、マイスターエンジニアリングで見つけた新たなやりがいや働く環境の魅力について語っていただきました。

Sさん / 半導体×フィールドエンジニア

幼少期にレゴやプラモデルで遊んだ経験からモノづくりに興味を持ち、学生時代には数学の研究に没頭。代数や幾何学を通じて論理的思考力を磨いてきた。就職活動では自己分析を重ねる中でエンジニアリングの道に進むことを決意し、現在は半導体業界でテスト工程を担当。精密な調整技術を活かしながら、公私ともに充実した日々を送っている。

数学とモノづくりの共通点は「過程」にある

ーーそれでは、簡単に自己紹介をお願いします。

マイスターエンジニアリングに入社して2年目のSです。現在は大手電子機器メーカーの半導体事業部で、テスト工程における機械調整を担当しています。

ーー学生時代はどのようなことを学ばれていたのでしょうか。

島根大学の理学部数学科で、数学の専門分野を研究していました。具体的には、代数と幾何学を組み合わせたテーマに取り組んでいました。例えば、2次元空間では半径1の円を並べると、周囲に接して配置できるのは6つまでです。これを高次元空間に拡張して、最大で何個配置できるかを考えるような研究です。ちょっと数学的なパズルに近いですね。

ーーかなり難しい内容に聞こえますが、数学にはいつから興味を持っていたんですか。

高校時代からです。特に「問題を解く過程」が好きで、さまざまなアプローチで答えにたどり着けるところに魅力を感じていました。

ーー就活はいつから始められたのでしょうか?

本来は2022年に卒業予定だったので、2021年の12月頃から始めていました。ただ、就活に集中しすぎて単位が取れず、留年することになってしまったんです。翌年、改めて就活を行い、マイスターエンジニアリングに入社しました。

22年の就活では、主に保険会社や金融業界を目指していました。数学を活かせる分野として、数字を扱う仕事に魅力を感じていたんです。

ーーそれから、23年での就活では、なぜエンジニア業界を選ばれたのでしょう。

幼少期にプラモデルやレゴで遊んだ経験が、ずっと心の片隅にありました。「完成する過程が楽しい」という感覚が、技術への興味に繋がっていたんです。最初の就活では金融業界を目指していましたが、活動が遅れて選択肢が狭まったことで、自分の興味を改めて見つめ直す時間ができました。その中で、幼少期の体験が自分の原点だと気づき、エンジニアリングの道を選ぶことにしました。結果的に、マイスターエンジニアリング1社に絞って選考を進め、内定をいただくことができました。

ーーマイスターを選んだ決め手はなんだったのでしょうか。

「フィールドエンジニア」という職種がとても魅力的だったんです。エンジニアと聞くと黙々と作業するイメージがあったのですが、マイスターのフィールドエンジニアは現場でお客様と直接関わる機会が多く、新鮮で興味を引かれました。

ーー選考で印象に残っているエピソードはありますか?

最終面接で、当時の部長が面接というよりも親身な面談のように話を聞いてくれたことです。新しい分野での可能性を提案していただき、自分の視野が広がった瞬間でした。

ーー最初から半導体を希望されていたのか、選考段階で半導体を希望されたのでしょうか。

最終面接で半導体という分野を提案され、そこから興味を持つようになりました。それまでは設計や開発なども考えていたのですが、半導体が今や生活に欠かせない存在であることや、成長が期待される分野であることに魅力を感じました。成長分野に携わることで、自分のスキルやキャリアも高められると思い、この道を選びました。

「一人で解く」から「みんなで挑む」へ

ーーでは、入社後の流れについて教えてください。

入社後、まずは千葉県にある研修センターで2ヶ月間、社会人としての基礎を学びました。研修では、社会人マナーやエクセルの使い方といったビジネススキルに加え、工具の使い方や簡単な技術の基礎も身につけました。例えば、プラスドライバーの使い方一つとっても、ネジの大きさや用途に応じた力加減が重要であることを学びました。

その後、同じ千葉にある技術センターで技術研修を受け、装置を使った調整作業やトラブル対応のトレーニングを行いました。6月からは、大手電子機器メーカーで半導体製造におけるテスト工程を担当しています。

ーー具体的にはどのような業務をしているのですか?

半導体製造には「前工程」と「後工程」がありますが、私はその中間にあたる「テスト工程」を担当しています。この工程では、半導体が適切に動作するかどうかを確認するテストを行い、その後の加工や組み立て工程につなげています。

例えば、スマートフォンのカメラに使われるCMOSイメージセンサーのテスト装置を調整し、各製品が品質基準を満たしているかを確認する作業です。装置が正確にテストを行えるよう調整を重ねることで、製品の品質を支えています。

ーー業務スケジュールはどのように進めているのですか?

基本的には月曜日から金曜日まで、事前に決められたスケジュールに沿って進めています。ただし、異常が発生した場合は、その都度対応が必要になります。臨機応変に動く力も求められる業務です。

▼マイスターエンジニアリングの「半導体フィールドエンジニア」については以下の記事で詳しく説明しています!

ーー難しさを感じる場面はありますか?

テストする製品の種類が非常に多いことですね。配属先のメーカーは世界シェアの半分以上を占めるイメージセンサーを製造しており、それぞれの製品に応じたテスト内容が異なります。毎週担当が変わるため、新しい内容に適応するスピードが求められる点が難しさとして感じる部分です。

ーー逆に、やりがいや面白さを感じるのはどんな時ですか?

やっぱり、チームで協力して問題を解決できた瞬間です。一人で数学の問題を解いていた学生時代とは違い、今は仲間と力を合わせることで大きな達成感を得られるのがこの仕事の魅力ですね。また、お客様の現場で直接作業を行うため、成功した際にはお客様から評価や感謝の言葉をいただけるのも、仕事のやりがいに繋がっています。

ーー現場に配属される前後で、どのように知識や技術を身につけてきたのですか?

研修期間中に技術の基礎や工具の使い方をしっかりと学びました。その後、現場配属後はOJT研修が始まり、これが3段階に分かれて行われました。

最初の1ヶ月で工場の作業内容や流れを学び、次の2ヶ月目で調整作業を終えた装置のトラブル対応を経験。3ヶ月目からは装置の調整を本格的に学びました。それぞれの段階で1対1の指導があり、入社から半年で独り立ちすることができました。

ーーサポート体制についてはいかがですか?

配属先のメーカーでは手順書が非常にしっかり整備されており、手順通りに進めれば作業がスムーズに進む仕組みがあります。また、進捗が遅れている場合はリーダーと相談してスケジュールを調整することも可能です。こういったサポート体制が整っているおかげで、安心して業務に取り組めています。

会社の支援で充実した仕事と私生活

ーー会社の魅力や働く環境についてお聞かせください。

働く環境で一番魅力的だと感じているのは、残業がほとんどないことです。自分の時間をしっかり確保できる点は、とてもありがたいですね。また、福利厚生の一環として奨学金支援制度があり、奨学金を借りている社員には会社が一部を負担してくれる仕組みがあります。こうしたサポートは大きな助けになっています。

特に気に入っているのは、独身寮の社宅制度です。月2万円で好きな家に住める制度があり、私は大分の田舎の広めの家を選びました。休みの日には、趣味部屋で映画を楽しんだり、リラックスした時間を過ごしています。

ーー素敵ですね。休日はどのように過ごしていますか?

基本的に趣味部屋で映画を見たりゲームをすることが多いです。でも、大分には有名な温泉地がたくさんあるので、別府や湯布院に出かけてリフレッシュすることもあります。たまに会社のメンバーとご飯を食べに行くこともあって、楽しい時間を過ごしています。

ーー最後に、26卒の学生さんに向けて、アドバイスをお願いします!

自分から興味を持って、積極的に学びにいける人が社会人として活躍できると思います。学生時代は与えられた課題をクリアすれば評価されますが、社会に出ると、自分で課題を見つけて動かなければなりません。受け身でいると何も得られないまま時間が過ぎてしまいます。興味を持てる分野に挑戦し、向上心を持って行動することが、仕事でも成長に繋がると信じています。ぜひ、前向きに挑戦してみてください!

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