マシンビジョンエンジニア(マイスターエンジニアリング)・新卒入社若手社員インタビュー Vol.1『カメラ機器のスペシャリスト！マシンビジョンエンジニアの働き方』
株式会社マイスターエンジニアリングでは、メカトロ事業部の新卒採用を行っております。今回は新卒で入社後、マシンビジョンエンジニアとして活躍されている入社5年目のK.T.さんにインタビュー。普段の働き方や仕事の魅力についてお話を伺いました！
外観検査の自動化を支える、マシンビジョンエンジニアの仕事
―― まずは簡単に自己紹介をお願いいたします！
入社5年目、メカトロ事業部のTと申します。私は、入社から現在に至るまで、マシンビジョンエンジニアとして製品の外観検査を行うシステムの調整作業を担当しています。
―—「外観検査を行うシステムの調整」と言うと、具体的にどんなお仕事になるのでしょうか？
例えば、食品工場の製造ラインでは、パッケージに賞味期限を印字するプロセスがありますよね。そこで印字された内容が正しいかどうか、印字のかすれや印字箇所の誤りなどがないかをチェックするのが外観検査です。
MEではカメラを使って食品や自動車製品の外観検査を自動化するシステムを扱っていて、良品・不良品の判定を正確に行えるようにシステムの調整を行うのが私の仕事です。
――わかりやすいご説明、ありがとうございます！専門的な知識が求められる現場だと思いますが、Tさんは学生時代にどんなことを勉強されていたんですか？
大学時代は、電子情報技術科で主にプログラミングや基盤設計を学んでいました。プログラミングには苦手意識がありましたが、入社後の画像調整業務では、プログラミングの基本的な知識が求められる場面が多いんです。今振り返ると、プログラミングを学んだ経験は、スムーズに業務を覚えるのに役立ったと感じています。
――では、MEを受けようと思ったきっかけを教えてください。
MEに入社した大学の先輩がいるので、会社のことは以前から知っていました。実際に自分がMEを受けようと思ったきっかけは、大学内で開催された企業説明会です。採用担当者の方から会社や業務に関する説明を受けたことが応募のきっかけになりました。
――就活のなかで、さまざまな企業を検討されたと思いますが、最終的にMEへの入社を決めた決め手は何でしたか？
大学ではプログラミングの勉強をしていたものの、就活当時は具体的にどんな職種で働きたいかまでは明確になっていなかったんです。「これだ」と決めた仕事がもし自分に合っていなかったら？という不安もあって。MEであれば、新卒で担当した仕事が合わなかったとしても、社内で違う職種にチャレンジできるから大丈夫。この考えが入社の大きな決め手でした。ただ、ありがたいことに今のところ楽しく配属先の仕事を続けられています。（笑）
周囲に質問や相談をしやすい環境
―― ご入社後、入社前に抱いていた仕事のイメージとの間にギャップを感じたことは？
学生の頃は漠然と「仕事＝厳しい・窮屈な環境」というイメージを抱いていました。でも実際はそんなことはなくて、楽しい雰囲気の中でいろんな経験を積むことができています。これは良い意味でのギャップかもしれません。
―― 普段の働き方について、1週間の業務の流れを教えてください。
平均すると、1週間のうち3日程度は一人でお客様の現場に出張して調整業務を行っています。案件が少ない時は週に1度程度ですが、多い時は1週間フルで出張することもありますよ。
基本的に案件は1日単位なので、連続で案件が入っている時は初日の作業終了後にそのまま次の現場に向けて移動。到着後は最寄りのホテルに宿泊して翌朝から次の現場で作業する感じです。案件と案件の間が空いている時は、作業後に一度自宅に戻り、翌日は出社することもあります。
―― 出張の範囲はどのあたりまでですか？
大阪の事業所にいるので、主に西日本エリアへの出張が多いです。ただ、私が担当しているロボットとカメラを連動させたシステムは、まだ触れる人間がそんなに多くなくて。そのため、関東や東北、北海道まで出張で行くこともあります。移動は大変な部分もありますが、仕事を通じていろいろな土地に行けるのは貴重な経験だと感じています。
―― 所属チームの雰囲気はどうですか？
新人の頃は、研修や OJT で先輩社員と過ごす時間が多かったのですが、1人で現場に行くようになってからは、先輩と顔を合わせる機会がかなり減りました。お互いに出張が多いので、タイミングが合わないんですよね。ただ、たまに社内研修や現場で一緒になった時には、近況報告などで話が弾みます。
私のいる部署は若手が多いので、みんな仲が良く、雰囲気は良いと思います。だからこそ、困った時に先輩に質問や相談もしやすいのかなと感じています。
―― 上司の方とはどんな会話をすることが多いですか？
私は現在大阪の事業所にいますが、上司がいるのは東京。そのため、直接会う機会はそこまで多くはありません。それでも、Teamsを使った朝礼・終礼は毎日行っていて、画面越しに顔を合わせながらコミュニケーションを取っています。
上司とは案件のスケジュール管理について日常的なやりとりもしますし、仕事以外に関する相談もさせていただいていますよ。
5分考えてもわからないことは、すぐに聞く
――ご入社後は、どのような流れで仕事を覚えていきましたか？
入社後の数週間は社内研修に参加しました。ある程度知識やスキルが身についたら、今度はOJTという形で先輩社員に同行して現場で一緒に作業します。何件か同行した後は、徐々に簡単な案件から一人で担当するようになりました。早い人だと入社後2ヶ月ほどで一人立ちしているイメージです。
―― 新人の頃、一人で行った現場でわからないことがあった場合はどうしていましたか？
わからないことがあった場合は、すぐに先輩に電話していました。案件は基本的に1日で完結するものばかりなので、タイトなスケジュールの中で必要な業務をすべて終わらせる必要があります。1人で悩むことに時間を使ってしまうと、その後のスケジュールに響いてしまうので、少し考えてわからないことはすぐに質問するのが大事なんです。私も新人の頃は、「5分考えてもわからなかったらすぐ連絡を」と言われ続けてきたので、今では後輩にも同じことを伝えるようにしています。
―― 先輩側の立場になった今、後輩の方に電話でアドバイスをするのに難しさも感じられているのでは？
電話口で新人の状況を正確に把握するのは難しい時もあります。ただ、私たち自身も同じような経験をしてきているので、だいたい「この辺りのことで困っているんだろうな」という見当はつきやすいんです。一つ一つ、「これを試してみて」と伝えながら、解決策を導き出していくことが多いです。
常に知識をアップデートしながら、仕事の幅を広げていきたい
―― Tさんがお仕事をされる上で心がけていることがあれば教えてください。
一番大事にしているのは、コミュニケーションですね。特にお客様との関わりを大切にしています。自分が与えられた時間内にできる範囲の仕事内容と、お客様の要望とのすり合わせを丁寧に行うことが重要だと考えています。お客様と意思疎通を図りながら、こまめに確認を取ることで、「本当はこっちの内容でやってほしかった」といったミスマッチを防ぐようにしているんです。
また、スケジュール感覚を大事にしていることの1つです。作業開始時は、今日中にどこまで進められるか見通しを立てて、早めにお客様に伝えるようにしています。そうすることで、お客様側もその後の行う調整がしやすくなるので。
新人の頃は、依頼された作業量を1日で終えられるかどうかの判断が難しいんです。私自身、スケジュール通りに仕事を終えられずにお客様に迷惑をかけたことも。その失敗から、スケジュール感を意識した仕事の進め方を心がけるようになりました。
―― 仕事をしていて、やりがいや楽しさを感じるのはどんな瞬間ですか？
システムを調整した後、テストのためにライン上にあえて印字不良の製品を流すのですが、ちゃんと不良品が弾かれるところを確認できた時にはやりがいを感じますね。
また、現場でいろいろな方と出会って、コミュニケーションが取れるのは、この仕事の楽しみであり魅力だと感じています。
―― 今後のキャリアの展望を教えてください。
さまざまな種類のカメラやシステムに対応できるようなエンジニアを目指したいです。
カメラの種類は既存のものだけでもかなりの数がありますし、機種は日々新しくなっていきます。そのため、対応の幅を広げるためには常に知識のアップデートが必要だと感じています。先日も、ちょうど新しいカメラがリリースされたので、それを勉強がてら触ってみたところです。今後も、日々の業務と並行しながら学びを止めないようにしていきたいですね。
―― 就職活動中の学生の方に、メッセージをお願いします。
具体的にどんな仕事がしたいのか、すでにはっきりとしたイメージを持っている場合は、その仕事を目指すのが一番良いと思います。ただ、大学時代の私のように、漠然としたイメージしか持てていない方もきっといますよね。そんな方には、MEのように社内でさまざまな職種に挑戦できる可能性のある会社がおすすめです。新卒からいろいろな経験を積むことで、きっと自分の適性を見つけていけると思いますよ。
また、マシンビジョンエンジニアを目指す人には、コミュニケーション能力が大事だということを伝えたいです。技術やスキルは入社後に身につけられるので、学生時代にはぜひ積極的に周りの方とコミュニケーションを取ることを心がけてみてください。
―― 本日はありがとうございました！
