【先輩社員インタビュー/半導体製造装置×機械設計】半導体分野の魅力を知り、未経験で業界に飛び込んだ男の話
いま、注目度が高まっている半導体業界。
半導体分野の技術者として働くMEのメンバーには、未経験からスキルと知識を身につけ、最前線で活躍する方も少なくありません。
今回は、自動車関係の専門学校を卒業後、半導体製造装置の設計エンジニアとしてキャリアを築いているSさんにインタビューを実施。MEに入社するまでの経緯や現在の仕事内容、MEで活躍できる人の特徴を伺いました。
Kさんのプロフィール
半導体分野で働く面白さを体感し、MEへ入社
ーーまずは簡単な自己紹介からお願いします。
半導体製造装置エンジニアのTと申します。
出身は栃木県で、地元で普通科の高校を卒業した後、埼玉県にある車関係の専門学校に進学しました。4年制の学校では、最初の2年で整備士の資格を取り、残りの2年間で開発の分野を選択。CATIAの基本操作などを学びました。
MEには2023年1月に正社員として入社し、現在は彦根市にある半導体製造メーカーで、製番業務を担当しています。
――高校は普通科に通われていたとのことですが、自動車系の専門学校に進学したきっかけはありますか?
もともと機械や自動車に興味を持っていて、高校卒業後は自動車について学びたいと考えていたんです。大学で研究に取り組むよりも、実務に直結するような学び方のほうが自分には合っていると思い、専門学校に進学する道を選びました。
――そうだったのですね。MEには中途入社される前はどのようなお仕事をしていたのでしょうか?
専門学校卒業後は、エンジニアに特化した人材派遣会社で派遣社員として勤務しました。
正社員の道を選ばずに派遣社員として就職した理由はシンプルで、どんな職場や業務が自分に合うのか、就活中には具体的なイメージが持てなかったからです。可能性を広げるという意味でも「ここだ」と思える職場が見つかるまで、派遣社員として働くのがよいと考えました。
派遣会社からは「派遣先にそのまま転籍してもよい」と言われていたので、当初から「いつかは転籍して正社員に」と考えていました。
――勤務開始後、1社目の派遣先がMEだったと伺いました。
そうなんです。2022年の4月に派遣された先がMEで「正社員として働きませんか?」というお声がけをいただいたことがきっかけで、翌年の1月に転籍し、MEで正社員として働くようになりました。
ーーまずはいろいろな職場を経験しようと考えていたKさんが1社目の派遣先であるMEに転籍しようと思った決め手は何だったのでしょうか。
MEで半導体分野の仕事を経験し、この分野への興味が強くなっていったことが大きかったです。半導体業界には将来性がありますし、技術や知識を身につけていけば仕事に困ることはないかなと。そう考えていたときに、ちょうど転籍の打診をいただいたので、ご縁のようなものを感じて入社を決めました。
――実際に転籍してみていかがですか?
正社員になった後も、派遣社員時代と同様に半導体の仕事をしていますが、やはり任せてもらえる業務の幅は広がりました。また、自分の中で正社員としての責任感も生まれて「頑張らなきゃ」という意欲が以前よりも強まったとも感じます。
給与面も派遣社員時代よりもやはりよくなったので、モチベーションも上がりましたね。
未経験でも安心して実務に馴染んでいける環境
ーーMEに転籍後、配属が決まるまでの間はどのように過ごしていましたか?
2023年4月に入社後、最初の1カ月間は大阪で基礎研修を受け、翌月の5月には彦根への配属が決まりました。
最初の基礎研修の場では、図面の見方や基本的な作図、CATIAの操作方法などを座学で教わりました。用意された研修用のマニュアルに沿うかたちで研修が進められ、途中で分からないことがあれば質問しながら基礎的な知識を身につけていきました。
――5月に配属先が決まった後はすぐに実務に入ったのでしょうか?
いえ、配属後1カ月ほどの間は、現場でより実務に近いかたちの研修を受けました。具体的には、簡単な図面を実際に作成し、先輩社員にチェックしてもらうといった内容でした。
チームに配属された後も、最初は簡単な作図から任せてもらい、先輩に指導を受けながら徐々に仕事の範囲を広げていったので、無理なく仕事に慣れることができました。
――現在はどのような業務を担当されていますか?
製番業務の全体を統括するのが私の役目です。
今、私が所属するチームには20名ほどのメンバーがいるのですが、それぞれのメンバーとコミュニケーションを取りながら、1つのプロジェクトがスムーズに完了するように、仕事の割り振りを考えたり、実際に後輩へ指示を出したりしています。
最近では後輩も増えてきたので、新しく入ってきたメンバーに仕事を教える機会も増えてきましたよ。
――仕事をしていて「大変だな」と思う瞬間はありますか?
入社したての頃は、自分が担当する1つ1つの細かな作業のことだけを考えていればよかったのですが、製番業務全体を統括する立場になってからは、やっぱりいろいろと考えることが増えました。自分だけではなくほかのメンバーの動きも考えたり、作業を振ったりしなければいけないので、そこは大変だと感じる部分ですね。
ただ、作業単位ではなくて全体を見るようになったことで、1つのプロジェクトが終わった後の達成感は大きくなりました。大変さの分だけやりがいも増えたと思いますね。
現場で活躍するために大切なのは「言語化能力」と「コミュニケーション力」
――未経験からこの仕事に飛び込んだKさんですが、仕事をするなかでスキルや知識は自然と身についていくものなのでしょうか?
ただ日々の仕事をするだけで勝手にスキルや知識が身につくというわけではなくて、自分から積極的に動くことも必要なのかなと思います。
職場では、資格試験のタイミングに合わせた勉強会なども開催されているので、資格取得を目指したい方であれば、そういった機会を活用するのもおすすめです。
成長する意欲が高い方であれば自己研鑽はしやすい環境だと思いますよ。
ーー半導体製造装置の設計職に興味のある方は多いと思います。Kさんは、どんな人にこの仕事がマッチすると思いますか?
言語化能力とコミュニケーション能力がある方でしょうか。自分の考えていることをしっかりと言葉にしたり、周りの人との会話が苦にはならない方であれば、仕事がしやすいんじゃないかなと思いますね。
CATIAの操作方法をはじめ、設計に関する知識は入社後に研修や実務を通して覚えていけばよいので、未経験でもこの分野に興味を持っている方であれば臆せずにチャレンジしてほしいです。
――最後に、この記事を読んでくださった読者の方にメッセージがあればお願いいたします。
転職を検討している方の場合、半導体分野や設計職に興味はあるものの、この業界でのキャリアがないことに対して引け目を感じている方も多いと思います。でも、MEには未経験の方でも活躍できるような教育体制、環境が整っています。だから、ぜひ安心して飛び込んできていただきたいです。
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