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【職種紹介】「電気のプロ」から「キュービクル工事のプロ」へ!生活や産業を支える「電気工事施工管理」が、電気工事士の転職先として選ばれる理由とは。

こちらの記事では、株式会社マイスターエンジニアリングのグループ会社である株式会社山電の「電気工事施工管理」の仕事内容や1日の流れ、そして仕事の魅力についてご紹介させていただきます。

「電気工事の経験を活かしてステップアップしたい!」
「市場価値が高い専門職として成長し、腰を据えて働きたい」

そうお考えの方は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

「山電」が提供する電気工事事業とは

私たち「山電」は、主にキュービクル(高圧受変電設備)の更新工事や新設工事を手掛ける電気工事と施工管理の専門会社です。例えば、古くなったキュービクルを最新のものに入れ替える更新工事や、新しい土地や建物へのキュービクル設置工事などが、当社の主な業務になります。

「山電」の強みは、キュービクルに特化しながらも、これまでに培った幅広い電気工事の経験を持っている点です。過去には、商業施設の新設に伴う空調や照明などの電気工事一式を手掛けてきた実績もあり、キュービクルに限らず、多様なニーズに柔軟に対応できるスキルを持っています。

このように、私たちは電気工事から施工管理まで一貫して対応し、質の高いサービスを提供することで、社会や産業のインフラを支えています。

具体的な仕事内容

今回採用となる「施工管理」は、高圧電気における現場実務はもちろんのこと、当社が手がける電気工事における様々な管理業務・調整業務を担当します。

私たち「山電」では、営業から工事までを一貫して対応できる体制を整えており、まず営業担当が顧客先を訪問し、現地調査やヒアリングを行います。これに基づき、工事の設計や見積もりを作成し、それが受注されると施工管理者が案件を引き継ぎ、工事完了までの流れを管理・推進します。

1. 設計フェーズ
・キュービクルの設計
設置する電気設備の仕様や必要な資材を決定し、プロジェクト全体の概要を固めます。設計段階では、顧客の要望と技術的要件をバランスさせながら、最適なソリューションを提案します。

・法令対応
電力会社や消防署、警察などへの各種申請業務を行います。特にキュービクルのような高圧電気設備は法的規制が厳しく、事前に必要な書類や手続きの準備をしっかりと行うことが重要です。

・トランスの容量やブレーカーの確認
工事現場に必要な電力供給を見積もり、変圧器(トランス)の容量やブレーカーの選定を行います。これにより、設備の安全性と効率を保証します。

・基礎工事の設計
新設の場合、まずはキュービクルを支える基礎工事が必要です。地盤の強度や環境を考慮して、適切な基礎を設計します。

・配線設計
キュービクルと他の電気機器を結ぶ配線の設計を行います。これには、ケーブルの選定や配線ルートの最適化が含まれます。

2. 施工管理フェーズ
・協力業者の手配
外部の協力会社や外注業者を手配し、各社と連携を取りながらプロジェクトを進行させます。山電の工事は多くの専門業者と協力して行われ、スムーズな調整が求められます。

・工事スケジュールの管理
停電工事の日程調整や作業工程の管理を行い、工事が遅れることなく進行するよう計画を立てます。

・安全管理と品質管理
現場での作業員の安全確保が最優先です。特に高圧電気を扱うため、作業手順や安全対策を徹底し、品質にも細心の注意を払います。

・停電工事の準備
高圧電気工事では、工事中に一時的な停電が必要になることが多く、近隣住民やテナントへの事前通知も施工管理者の業務です。

3. 工事フェーズ
・現場管理
現場では、自社の工事チームや外部の協力会社が安全に作業を進めるよう監督します。現場の進行状況を確認しながら、スケジュール通りに工事が進むよう指示を出します。

・進行管理
特に時間制約がある停電工事では、決められた時間内で作業が完了するように進行管理を行います。これにより、顧客や周囲への影響を最小限に抑えます。

・報告書作成
工事が完了した後、報告書を作成し、顧客に対して工事の詳細を報告します。その後、顧客への請求や引き渡し手続きが行われ、案件が完了します。
基本的に、施工管理者は一人一案件を担当し、プロジェクトの全体を通じて管理します。規模が大きい案件では、外注業者や協力会社も含めて10〜20名規模のチームを編成し、自身の采配で工事を進行させます。こうした責任のあるポジションですが、その分やりがいを感じられる役割です。
山電では、協力業者を含めた「チーム山電」として工事を動かしていくことが施工管理者の役割です。プロジェクトが完了するまでの全ての工程を管理し、最終的な成果を見届ける充実感を味わうことができるでしょう。

大切なのは「安全」と「品質」

当社の施工管理で最も大切にしているのは「安全」と「品質」です。もちろん、納期を守ることやコストを抑えることも重要ですが、速さや安さを優先して事故が起きたり、品質が下がってしまっては本末転倒です。

そのため、施工管理者には「工事完了までの明確なビジョン」を持つよう指導しています。具体的なビジョンがあれば、緊急時の判断も的確にでき、日常の段取りもスムーズです。これにより、現場でのコミュニケーションが円滑になり、結果として品質と効率が向上します。

多くのベテラン社員は「クレームを受けたことがない」と胸を張り、お客様からも「丁寧な仕上がりに感謝しています」といったお言葉をいただいています。

1日のスケジュール

山電の施工管理者の1日は、現場での作業管理と事務作業をバランスよく行うことが求められます。特に、キュービクルの設置工事においては、限られた工期内で安全に作業を進めることが大切です。

7:30 現場に集合、作業準備
現場作業の日は、早朝に現場に集合します。山電では、現場作業の安全性を最優先しているため、作業前に安全確認を行います。現場を養生し、必要な資材・工具を屋上に搬入し、停電に備えます。

8:00 各協力業者への作業指示、すり合わせ
停電前に各協力業者が順次現場に入場してくるため、それぞれに作業内容・タイムスケジュール・配置等を指示します。警備員・ラフタークレーンオペレーター・産廃業者・キュービクルメーカー・電工業者・重量鳶業者・主任技術者・電力会社など、停電工事当日に関わる関係者は多数おり、確実に工事が完了するよう相互に確認します。

9:00 停電作業開始

まず主任技術者と電力会社主導のもと停電作業を行い、安全を確保した状態で現場作業を開始します。まず既存キュービクルや高圧ケーブルの撤去作業を行います。既存設備を搬出後、そのまま新設キュービクルの据付・高圧ケーブルの通線までを午前中を目途に進めます。短時間で複数作業を同時並行で行うため、適切な人員配置を行い段取りよく作業監督をするのが施工管理者の職務です。

12:00 昼休憩
現場作業の進捗状況に応じて、昼休憩を取ります。作業の遅れがないかを確認し、午後の作業に向けて段取りを整えます。

13:00 午後の作業再開
午後は引き続き、キュービクルの配線接続や高圧ケーブルの端末処理を行います。施工状況を確認後、主任技術者にて竣工試験(耐圧試験・リレー試験)を実施。全て工程に問題がない事を確認した後、電力会社にてVCT・WHMの取付を対応頂き、復電作業を行います。高圧設備の工事では、計測やテストも重要なポイントであり、都度確認作業を行いながら作業を進めます。

16:00 復電作業終了・片付け
復電作業終了後は、現場の片付け・清掃を行い、お客様へ施工完了の報告をし、その日の現場作業は完了となります。

17:00 帰社
現場から事務所に戻った後は、車両の整理を行い当日の業務は終了。ただし、翌日の作業内容や調整が必要な場合は、その対応を行ってから退勤します。
※レンタル車両・機材がある場合は翌日に返却します。工事後は、受注から完工までの一連の作業内容や進捗をまとめた完成図書を作成し、後日お客様に提出します。

18:00 退勤

1ヵ月間のスケジュール(例)

山電の施工管理者は、現場作業と事務作業をバランスよく進める1ヵ月を過ごします。

事務所での書類作成やお客様との打ち合わせ、次の案件の準備を行います。また、1案件の工期が約3~4ヵ月程度のため、施工管理者は常に複数の案件を同時に担当し進捗管理して業務を進めます。

案件によっては夜勤や土日勤務もありますが、振替休日を取得するなど、柔軟な勤務体制が整っています。

1週目:事務作業、各種申請
警察・消防署等への各種申請書を作成し、所轄官公庁へ持ち込み手続きを行います。配線・配管等の工事材料の拾い出し・発注や、各協力業者への人員調整など準備を進めます。

2週目:近隣への挨拶、事前作業
工事を実施するビルの各テナントや近隣関係者へ工事実施を周知(ビラ配り・案内看板の設置)。足場・配管・配線作業等の事前作業が必要な場合もあります。 

3週目:停電工事
保安機材の引き取り等最終的な事前準備を行い、停電工事の実施に臨みます。停電工事後は、防水作業の現場立会い、保安機材の返却、足場撤去工事等、停電を伴わない残工事を行います。

4週目:完成図書作成、次案件の対応
全ての工事を終え、お客様に引渡して完工となります。工事内容をとりまとめた完成図書の作成を進め、次の案件の準備に取り掛かります。

電気工事士から施工管理へ転職して手に入るものとは?

電気工事士として低圧・高圧の実務経験をお持ちの方が、当社の施工管理へ転職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。実際に転職した先輩社員たちは「収入の増加」と「やりがいの大きさ」を強く実感しています。

施工管理は、電気工事士に比べて一度に扱う工事の規模が大きく、プロジェクトの単価も高いため、その分、成果に応じた収入の増加が見込めます。また、高圧電気に関する専門知識を持った施工管理者はまだまだ希少で、今後ますます市場価値が高まっていくことが予想され、長期的なキャリア形成においても非常に有利な職種です。

さらに、施工管理の魅力は、上流工程から携われる点にあります。設計や施工計画の段階からプロジェクト全体を見渡し、最終的な引き渡しまで責任を持つため、工事が完了した際の達成感は非常に大きいです。特に、復電を行い施設に電気を供給する瞬間は、電気工事士としての知識と施工管理者としての管理力が結びついた瞬間であり、大きな安堵とやりがいを感じられる瞬間です。

「電気工事士としてのスキルを活かして、収入を増やしながら、より社会に貢献できる仕事がしたい」
このような考えをお持ちの方にとって、当社の施工管理職はぴったりです。

知識と技術を持ち、長く活躍できる舞台がここに

当社の現場には、なんと60代のベテラン施工管理者が今も第一線で活躍しています。常にエネルギッシュで、新入社員たちにとっても多くを学ぶことができる、当社にとって非常に重要な存在です。当社では、定年による減給もなく、経験やスキルをお持ちであれば、最高水準の待遇のもと、長くご活躍いただけます。

さらに、当社では年齢や社歴に関わらず、キュービクル案件を一人で担当できるようになると、成果に応じた報酬が約束されます。経験とスキルを積み重ねることで、やりがいと収入の両方を得られる環境が整っています。

勤務地についても、基本的に神奈川県座間市を拠点とし、関東一帯(主に神奈川、東京、千葉、埼玉)が中心です。遠方への転勤はなく、可能な限りご自宅から通勤可能な現場を担当いただきます。家庭との両立もしやすい職場環境を提供しています。

私たちが取り扱う「電気」は、生活やビジネスのインフラを支える基盤です。特に高圧電気設備は、産業の根幹を担う工場の稼働に直接影響を与えるため、社会の発展にも大きな貢献をしています。これまでの経験を活かしながら、社会インフラの一端を担うこの重要な仕事に挑戦し、安定したキャリアを築いてみませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。