プラント施工管理職(MEグループ/東日本エンジニアリング株式会社) 社員インタビューVol.1『自らが描いたイメージを形にする仕事』
マイスターエンジニアリンググループの東日本エンジニアリング株式会社は、プラント設備の設計・施工管理や定期保全・メンテナンスサービスを提供するトータルエンジニアリング企業です。
そんな東日本エンジニアリングでは、現在新卒採用を行っております。本日は、施工管理部門で部長を務めるTさんに、施工管理の業務内容や仕事の魅力についてお伺いしました。
学生時代に身に付けたスキルを活かせる業界へ
―—本日はよろしくお願いいたします。まずはTさんのご経歴や担当業務について教えてください。
東日本エンジニアリングに入社したのは2001年です。翌年の2002年から現場で施工管理業務を担当してきました。途中で関係会社への出向も経験し、2016年にこの会社に戻ってきてからはプロジェクト事業部の発足に携わりました。現在は、施工管理部門の部長を務めながら施工管理と設計の仕事をしています。
―—東日本エンジニアリングに入社されたきっかけはありますか?
学生時代、私は専門学校で建築やインテリアデザインを学んでいました。建築関係の仕事に憧れていたものの、当時はバブルがはじけたばかりでちょうど就職難の時代だったんです。志望業界を絞るとなかなか就職先が見つからない状況だったので、もう少し視野を広げようと考え、授業で身に付けたCADのスキルが活かせる仕事を探すことにしました。そこで東日本エンジニアリングの面接を受けることにしたんです。
当時、うちの会社には若手の社員がいなかったので、現会長・元常務との面接の際に「ぜひうちの会社で頑張ってほしい」と声を掛けていただきました。それが入社の決め手でしたね。
―—ご自身がやりたかった設計だけではなく施工管理のお仕事も任されるようになった時はどのような心境でしたか?
最初はあまり気乗りしなかったのですが、実際に現場を見てみると「意外と面白いし、自分に合っている」と思いました。自分が描いた図面がそのまま形になっていく様子を近くで見られる仕事なので、とてもやりがいがあるんですよ。
―—施工管理で現場に出る日の大まかなスケジュールを教えてください。
朝8~10時まで現場仕事をして、10時から休憩と次の作業の段取りをします。10時半から作業を再開し、12時まで仕事をしたら1時間の昼休憩に入ります。午後は13~15時まで作業を行い、15時~15時半まで休憩と次の作業の段取り。15時半~17時まで作業したら、その日の作業は終了、というのが現場仕事をする日のタイムスケジュールとなります。
現場や工事の規模によって工事期間は異なるのですが、1つの現場に3ヶ月程度通い続けることも珍しくありません。
―—長期の現場では、工期中どのように仕事を進めていくのでしょうか?
例えば工事期間が3ヶ月間あるとすると、大体最初の1ヶ月目が準備期間、2ヶ月目が本工事期間、3ヶ月目はまとめの期間といったスケジュールになりますね。
机上では得られない学びがある現場
―—施工管理の仕事のどんな部分に面白みを感じますか?
与えられた工期の中で必要な工事をすべて終わらせるためにはどうするべきかを考えるのは大変です。しかし、最終的にお客様の理想を叶える形で完工できた時の達成感は、他ではなかなか味わえないものだと思います。
―—では、プラント業界の魅力はどんなところにあると思いますか?
私の場合、ずっと石油精製プラントを担当してきたので、日常生活に欠かせないガソリンや灯油、洗剤などの製造を手助けできることにやりがいを感じております。石油のほかにも、皆さんの生活に身近なものを製造する設備を縁の下の力持ちとして支えているのが我々の業界なんです。
―—今までのお仕事のなかで印象に残っている現場はありますか?
確か入社6年目くらいだったと思いますが、お客様のプラント内で初めて「熱交換器」という機器の交換と補修を実施することになりました。その工事は難易度が高く、コストも3~4億円規模になるものでした。大きなプレッシャーのなか無事に完工し、お客様からお礼の言葉をいただいた時のことは今でも忘れられません。もちろん、多くの方の協力があったからこその結果ですが、この工事を機に自分の仕事に自信が持てるようになりましたし、あの現場での経験が今に繋がっているのだと思っています。
―—現在、部長職を務められているTさんですが、部下とコミュニケーションを取るうえで気を付けていることはありますか?
若手社員、特に未経験の方に仕事を教える際は、まずプラントを見てもらうことを大切にしています。プラントはあらゆる部品の組み合わせによって出来上がっているものです。1つ1つの部品の形状と名前が一致していないと、設計する時に具体的なイメージが湧いてこないんです。だからこそ、現場で実物を見ることが大切だと考えています。
それから、1日に1回は進捗確認の声掛けをするように心掛けています。困っていることやわからないことがあればそのタイミングで聞いてもらえるように「調子はどう?」と話しかけていますね。
―—部下の成長を感じるのはどのような瞬間ですか?
管理職というと、部下が担当している業務とはまったく別の仕事をしているイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし当社では、管理職も若手と一緒に作業をしているので、常に部下の成長を近くで見ています。
特に成長を感じる瞬間でいえば、現場調査の際に部下が描いたスケッチの技術が上がっていた時ですかね。スケッチが上手く描けるかどうかは、今後の業務負荷を考えるうえで参考にしている要素の1つでもあります。
コツコツと物事に取り組める人が活躍できる
―—長期出張が多いお仕事は、有給が取りづらいというイメージがあります。皆さんの休暇の取得状況はどうでしょうか?
出張や工事のスケジュールに合わせて取得する形にはなりますが、有給が取りづらいということはないです。例えば、3ヶ月程度の長期出張から帰ってきた方には、大体1週間ほど有給休暇を取って休んでもらうようにしています。ご家族と暮らしている方であれば、その間に久しぶりの家族との時間をゆっくり過ごしていただきたいですね。
ゴールデンウィークやお盆休みに関しては、連休期間が出張と重なることもあります。その場合は、現地で休暇を取得する方もいらっしゃれば、帰ってきてから振替休日としてまとめてお休みを取る方もいらっしゃいますね。
―—設計や施工管理の仕事はどのような方に向いていると思いますか?
設計も施工管理も、物事にコツコツと取り組める方に向いている仕事だと思います。工事が無事に終えられるかどうかは、着工前の段取りに掛かっているといっても過言ではありません。準備段階から日々細かな業務を積み重ねていける方であれば良い仕事ができるのではないでしょうか。
また、施工管理の仕事に関しては、社内外の関係者と打ち合わせをしたり、現場で指示を出したりするコミュニケーションも多く発生します。現場の規模にもよりますが、大体1現場あたり10社20名ほどの人間と話をするイメージです。人と会話するのが苦にならない方であれば活躍できると思いますよ。
―—最後に、就活生の方へメッセージをお願いいたします。
設計も施工管理も、自分で描いたものが形になり、社会貢献に繋がっていく仕事です。ものづくりに興味がある方であれば、きっとやりがいを感じられると思います。
仕事に必要な専門知識は、入社してからでも十分覚えられるので、プラントの設計や施工管理の仕事に興味のある方は未経験からでもぜひチャレンジしていただきたいです。