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まず、社内でやってみよう〜生成AIを活用して、マーケティングをまず始める方法〜
こんにちは、マイソース代表取締役の谷吉です。
マイソースではマーケティング組織の立ち上げや戦略立案の支援を行っており、noteでは私たちが大切にしているナレッジやマーケティングに携わる方たちに役立つような情報を発信していきます。
マーケティング組織立ち上げ期のよくある課題
以前の記事では、マーケティング施策の考え方を記事にしました。(記事はこちら:マーケティング組織の立ち上げ5ステップ~ターゲット設定から施策実行まで〜)「何をやるのか」施策が決まった後には、「誰がやるのか」を決める必要があります。特にマーケティング組織の立ち上げ期は社内リソースがあまりないことが多いため、効率的に有効的な施策を実施するには、内製と外注をうまく使い分けることが重要です。
昨今では生成AIの活用が広がり、単純に内製=自分で手を動かすか、外注=外部に委託するかという選択肢だけではなく、内製の中で生成AIを活用するという選択肢も増えました。そこで、今回は内製、内製の中でも生成AIを活用しやすい領域・タスク、外注を検討するタイミングや優先的に外注した方がよい業務について書きます。
内製と外注どちらがいいか?
担当者の得意領域や社内のリソースによって異なりますが、まずは自社の担当者が一通りの施策を実施してみましょう。なぜかというと、実際にやることで自分たちがどこまで対応可能かを把握できるためです。外注のデメリットはやはり費用がかかること、情報共有の工数がかかることの2点が大きいです。最初から全て外注してしまうと、本来は自社で実行したほうが効率的な部分まで外注してしまい、無駄な費用や工数がかかってしまう可能性があります。
生成AIが得意な領域・タスク
冒頭で記載した通り、現在は生成AIで対応できるマーケティング施策は多岐にわたります。現時点で生成AIが特に得意なのは、ライティング、アイデア出しです。そのため、下記のような領域・タスクは優先的に生成AIを用いて内製することがおすすめです。
コンテンツ執筆 (ブログ/記事/ホワイトペーパー)
広告コピー作成 (バナー/LPキャッチ等)
SNS投稿用文面の作成
データからの示唆だし
特にライティングに生成AIを用いるときの留意点としては、論理的、著作権、広告の規制、情報の正確性についてはまだ精度が高くないため、最後にチェックが必要です。
実際にセミナーのタイトルの案だしと概要欄のテキストライティングを生成AIを用いて行ってみました。
▼最初に投げたプロンプト
弊社のアンケートツールの紹介動画のタイトルと概要欄の文章について案を出してください。
目的:アンケート作成ツールの有料プラン登録を促進する
ターゲット:現在のツールで時間・手間がかかっている方
内容:
・弊社アンケートツールの紹介
・アンケートツールに関するよくある課題
・弊社アンケートツールを用いた際の業務フロー
・料金体系
・サポートコンテンツの紹介
3分程度待つだけで下記のような案が出てきました。
1. タイトル案
「アンケート作成を劇的に効率化!弊社アンケートツールの全貌」
「煩雑なアンケート業務を卒業!最新ツールで時間とコストを削減」
「もう迷わない!アンケート作成ツール活用で業務効率アップの秘訣」
「最短○分でアンケート作成!?弊社ツールで手間と時間を大幅カット」
「導入実績多数!アンケート担当者を救う弊社ツールの魅力とは?」
2. 概要欄(説明欄)文章案
パターンA
【概要】
日々のアンケート作成や集計に、余計な時間や手間がかかっていませんか?
本動画では、そんなお悩みを解決する「弊社アンケートツール」の魅力を余すことなくご紹介します。
アンケート設計から配信、集計、分析、そしてレポート作成までをスムーズに行う業務フローや、料金プラン、さらには充実のサポートコンテンツについても解説します。
時間とコストを削減し、より戦略的な施策にリソースを振り向けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【この動画でわかること】
・アンケートツールにありがちな課題とその解決策
・弊社アンケートツールの導入メリットと具体的な業務フロー
・料金体系(無料プラン/有料プラン/オプションなど)
・導入後のサポートコンテンツ内容
【こんな方におすすめ】
・既存ツールやエクセルでの作業に時間がかかっている方
・回答率や回収数を効率よく上げたい方
・レポート作成までワンストップでこなしたい方
・サポートやアドバイスを受けながらツールを使いたい方
【詳細資料のダウンロード・お問い合わせ】
▼○○(URL)にアクセスして、詳しい資料をご覧いただけます。
▼ご質問やご相談はお気軽にお問い合わせフォームよりお寄せください。
ご視聴いただき、ありがとうございました!
パターンB
【概要】
「アンケート作成に時間がかかる…」「回答率が思うように伸びない…」そんなお悩みをお持ちの皆さま、必見です。
本動画では、煩雑なアンケート業務を効率化するためのポイントと、弊社アンケートツールの具体的な機能・サポート内容をわかりやすく解説しています。
操作が簡単なうえ、集計・分析まで一気通貫で行えるから、担当者の手間を大幅削減!
さらに、充実した料金プランやサポート体制で、初めての方でも安心してご利用いただけます。
【動画の主な内容】
アンケートツールに関するよくある課題
弊社アンケートツールのワークフローと特長
料金体系・プランのご紹介
サポートコンテンツと導入事例のご案内
「もっと早く導入すれば良かった!」と思えるサービスを、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
パターンC
【概要】
アンケートに関するこんな課題はありませんか?
作成から配信・集計・分析までに膨大な時間がかかる
回答率を上げるためのノウハウが不足している
手動作業が多く、ミスが発生しやすい
そこで登場するのが、弊社のアンケートツールです。
シンプルなUIで誰でも簡単にアンケートを作成でき、リアルタイムで結果を可視化。レポート作成も自動化し、担当者の負担を大幅に削減します。
【本動画のポイント】
時間や手間を削減できる機能の紹介
すぐに始められる料金プランとサポート内容
実際の操作画面を用いた業務フロー解説
まずは動画でサービスの全体像をチェックしてみてください。
詳細が気になる方は、概要欄のリンクからお問い合わせも可能です!
(実際のGPTの画面で確認したい方はこちら)
このアウトプットを自分で出すには1〜2時間は時間を使うこともあったり代理店に依頼すると数日かかる可能性もあるため、これだけでもかなり時間を削減できます。
生成AIでは難しい業務
一方、生成AIでは難しい業務としては、下記のようなものが挙げられます。
マーケティングの戦略立案
生成AIは過去の事例やデータをもとに示唆を提供することは得意ですが、「世の中にまだ存在しない価値を生み出す」、企業が掲げるビジョンやブランドの方向性、顧客との長期的な関係構築など、定量的なデータだけでは測りにくい要素が絡んでくるためです。
市場の空気感や社会的背景、顧客がまだ気づいていない潜在ニーズなど、人間の経験則や直感、企業文化との整合性、競合他社、社会潮流やステークホルダーとの関係など、多様な要素を踏まえて最終的な方向性を決めていく必要があります。こうした複雑な判断をすべてAIに任せてしまうと、企業の独自性を失う恐れや、深いインサイトを伴わない無難な戦略にとどまるリスクが生じます。
感情的・文化的要素が強いクリエイティブの制作
生成AIは大量の学習データを用いて文章やビジュアルを生成できますが、社会情勢やターゲット層の感情を繊細に汲み取り、意図的に「共感」や「感動」を生むクリエイティブ作成には限界があります。
文化的背景や最新のトレンド、ときには流行の逆手を取った表現など、一歩踏み込んだアイデアは、人間の直感やクリエイター同士のやりとりから生まれるケースが多いです。
マーケティングオートメーションツールやダッシュボードの設定
MAツールの導入・初期設定、データ連携、シナリオ設計などは、システム側の仕様理解やビジネス要件の整理が必要になります。これらを自動化するには、個々のツールの技術的知識やセキュリティ要件、データフローに関する詳細な把握が不可欠なためです。
ダッシュボードの設計は、KPIや指標の定義、セグメントといったマーケティング観点だけでなく、社内での情報共有や意思決定プロセスを踏まえた可視化が求められます。これらは企業ごとの独自要件が強く、単なる過去データの分析にとどまらないため、AI単独の判断では設定が難しい領域です。
外注を判断する基準やタイミング
上記のような業務のほか、生成AIを用いて内製しても、下記のような状況やタイミングでは外注を検討するのが良いかと思います。
費用対効果の面で自社でやるよりもプロに任せた方が早いと感じた
効果が芳しくない
ある程度施策を実施した上でさらなる質の向上が必要
このように、まずは自分で手を動かしてみて、内製できる領域・生成AIを活用できる領域を分けることで、「外注すべき領域」を明確化できます。その結果、限りあるリソースを本当にコアな業務に集中させることができ、マーケティング施策の効果を最大化しやすくなります。
最後にーマイソースの支援体制のご紹介
マイソースでは生成AIや内製だと難しい、初期の戦略・戦術のプランニング、組織の立ち上げを支援しています。
お問い合わせはこちら
マイソースにご相談いただき実際にご契約いただけた場合は下記のような流れになります。
初回打ち合わせ(30分程度) & ヒアリングシート送付
現状の課題や数値目標、現在の施策状況などをお伺いします
ご提案
ヒアリング結果をもとに、本記事で紹介したロードマップに近い、貴社専用のご提案書を作成します
どのような支援体制を取るのか(週に何回ミーティングを行うか、広告運用は内製か外注かなど)をすり合わせます
導入開始:ダッシュボード構築、施策の最速実行
ご契約いただけた場合、詳しいヒアリングを重ねつつ、数値計測の環境(ダッシュボード)を整備します
ターゲットやジョブ理論などをさらに深め、行動プロセスも再確認します
最速で施策の洗い出しを行い、「広告運用を増やすのか」「オウンドメディアを刷新するのか」「ウェビナーやセミナーを打つのか」など具体的な施策と役割分担をすり合わせ、開始します
必要に応じて専門のデザイナーやライター、広告運用を担当するメンバーをアサインします
検証 & 改善サイクルの確立
定期的にダッシュボードをもとに成果をチェックし、仮説と結果の差分を洗い出します
施策ごとのCVRやCPAなどを分析し、「期待以上だった施策」「想定より伸び悩んだ施策」を整理し、次のアクションに反映します
内製化フォロー & 組織拡張
担当者が自走できるよう、業務フローの標準化やテンプレート化を進め、ナレッジを社内に蓄積します
社員研修やワークショップを通じて、広告運用の基礎やSEOの基礎などをレクチャーすることも可能です
今後もマーケティングの立ち上げや戦略に関する情報を発信していきますので、ぜひフォローをお願いします!