【プログラミングスクール】適正のある子
こんにちは!2023年も終わりいつの間にか2024年も中盤ですね。
子供のプログラミングスクールの講師をして半1年が過ぎました。
年長さんから高校1年生までの子がプログラミングスクールに通ってくれていて昨今のプログラミングを学ばなければという世の中の流れが少しずつ来ているなと肌で感じるようになりました。
ただ、小学校や中学校で実態としてプログラミングの授業が取り込まれていて内申点に関わってきている学校はかなり少ないのではないかと思います。
※むしろ皆無と言っていいと思います
公文式、ベネッセ、そろばん教室、書道教室、プールなどの習い事に並ぶようになるにはまだまだ遠いと感じていますが、世のお父さんお母さんはそんな中でも、今からでもプログラミングに関わる習い事を始めていた方が良いのではないか?というなんとなく漠然とした不安があるのではないかと思います。
長年システム開発の現場を務めてきて、さらに子供のプログラミングスクールの講師を務めてきた私から、プログラミング教室に通う適性のある子、適性の時期というのを伝えていきたいと思います。
何でも早い方がよいと言われていますが、英会話などの言語学習ではなくて思考力も高める必要があるプログラミングは始めていくのに適切な適切な年齢があると思っています。そちらもあわせてどういったタイミングどのような子が適任なのか、通っていてあとから伸びていくのか?そういった気になる点を考察した結果を伝えていきたいと思います。
1.プログラミングスクールに通う適切な年齢
1ー1.小さいうちから始めるべきか?
習い事を始めるには3~4歳で始めるのが良いとは言われていますが、プログラミングスクールではその年齢から始めるのはお勧めしません。
なぜかというとプログラミングは勝手に楽しんで勝手に育っていくような仕組みが出来ていないからです。子供の考えていることを脳波を読み取って勝手に具現化していくような仕組みは存在せず、子供自身が何らかの仕組みを作らなければなりません。
仕組みというと難しく考えがちですが、単純に「何がどうなったらどうなる。」というのが仕組みです。
「インプット」→「トリガー」→「処理」→「アウトプット」と要素があり、これらを自分の頭で考え具現化していかなければなりません。
私が勤めているプログラミングスクールは一人一人の子供達に密に接し、置いていくことはしないようにしておりますが、大半のプログラミングスクールは多くの子供を同時に教えていくため、子供たちはカリキュラムから置いて行かれる可能性があります。置いてかれてしまうと途端に子供は疎外感が出てしまってつまらなくなってしまい継続するのが困難になります。
小さいお子さんをお持ちの親ならわかると思いますが、じっと話を集中して聞いていることが3~4歳の子供に出来るでしょうか?
無理ですよね?そういった意味で「小さいうちから始める」ことが適切ではないと私は思います。それでも楽しいと思わせるようにスクールではやってくれるとは思いますが、親が願うプログラミングが出来る子に育つにはある程度大きくなってからが良いと考えます。
1-2.プログラミングを始める適切な年齢は?
それではプログラミングを始める適切な年齢とはいくつからでしょうか?
私が考える適切な年齢は小学校5年生の高学年と考えます。
高学年になると男の子でも、人の話を聞くということが出来る年齢になります。また学校の国語の授業でも4年生と比べ長文の問題を扱うようになってきます。個人差はあると思いますが、それらを読解する力というのはプログラミングスクールのテキストも読むことに苦痛が少なくなってくるのが5年生となるからです。
それよりも早くから通っている子がいますが、テキストに沿ってやるというのが億劫になってしまうことが多いです。
テキストに沿う事が全てではないことは確かですが、皆さんも小学校のころ教科書に沿って勉強していったと思います。テキストというのは100%完璧というわけではありませんが、色々な人が試行錯誤考えて出来たものですので、ステップアップしていく上でもテキストに沿って学んでいくのはとても大事なことです。それが苦痛じゃなく出来るようになるのは小学校5年生からだと考えています。
プログラミング自体私自身も大学生から始めているので、早くやっていればよいという事は全くないです。むしろ冷静に論理的に考え、何度も再考することに苦痛を感じなくなる高学年がいいと考えます。
2.プログラミングの適性がある子
2-1.プログラミングが苦痛じゃない子
プログラミングを習い事(勉強)と考えてしまう子が本当に多いです。分からない事を習うと思ってしまうと途端に勉強と考えてしまい苦痛になり進んでやろうとしなくなってしまいます。適正というと難しいですが、無かったことを自分で生み出す事が面白いと思える子が伸びる子だと思います。具体的には「自分が作ったものを他の人にやってもらいたい、見てもらいたい」と思える子が適性が高いと感じます。
2-2.ゲーム好きはプログラミング好き?
ゲームが好きだからプログラミングが出来るんじゃないか?っと思う親は本当に多いです。ゲーム自体がもともとプログラミングだから、根幹にあるものは一緒でしょって思ってしまうんでしょうね。
でも、考えてみて下さい「食事が好きだから料理するのが好きになるでしょ」皆さんはこのように思うでしょうか?違いますよね?
「この料理を自分でも作ってみたい。自分ならこの料理をもっとおいしく出来そうだ」このように考える人が料理人に向いている人だと思うのですがプログラミングも同じですよね?
「僕もこんなゲームを作って人にやってもらいたい。私ならもっと面白いゲームを作れると思う。」このように考える子がプログラミングに興味を持ち伸びていく子だと思います。
今回は適性のある子というテーマで書いてみました。プログラミンスクールに子供を通わせてみたいと思っている親御さんは入らせるタイミングと適性を考えてみるのも良いかもしれません。決して安くはない習い事ですので。
ただ、これから学校や受験で当たり前になった時に、スクール自体の方向性も変わっていくと思いますので、時代に沿って考えていく事も必要になってきますね。
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